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フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』を語ろう。

1 :世界@名無史さん:2010/06/26(土) 10:03:37 0
フランシス・フクヤマの歴史終焉論について語ろう。

歴史の終わり
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8A
ウィキにだいたいの主旨は書かれているから、みんな議論には参加しやすいと思う。

民主体制は人類の最終統治形態なのか?
もはや人類は民主体制以上の体制を創出することはできないのだろうか?
民主体制は永遠なのか?
戦争の勝敗を決定するのはイデオロギーの正当性なのか?
貴族道徳と奴隷道徳の二項対立で歴史を見るのはどれほど有効なのか?
民主国家間では本当に戦争は起きないのか?
歴史世界と脱歴史世界とでは、もはや歴史・社会法則は違うのか?

などなど、いろいろ興味深い論点があると思う。

2 :世界@名無史さん:2010/06/26(土) 10:21:08 O
2get

3 :世界@名無史さん:2010/06/27(日) 13:02:20 0
フランシス・フクヤマが今朝の読売に寄稿していたので長いけど抜粋しておこう

米政治2極化 「拡大」中国に対処できず

現在の米国は、政治的にひどく二極化している。
そのせいで、米国の相対的な力と威信の低下を口にすると、「敗北主義者」のレッテルを貼られてしまう。
だが、あえて言う。相対的な衰退の兆候は豊富に存在する。

米国の失業率は10%近くを推移し、短期的に活発な経済回復が起きる見通しは暗い。
他方で中国は、巨大な景気刺激策によって、地球規模の不況を1四半期で脱し、猛烈な経済成長を維持している。
中国の自信は、昨年のコペンハーゲン気候変動会議でも如実に現われた。
中国代表団は国益を激しく主張し、アフリカや中南米の親中諸国がそれに追随した。
彼らは、欧州諸国の困惑を尻目に、国債制度の促進や、成長戦略の選択肢を縛る二酸化炭素削減に全く関心を示さなかった。
これに対し米国は、大きな役割を全く演じられなかった。長期的なエネルギー政策に関する国内的な総意を達成できなかったからである。

中国の興隆は、国際システムに二つの危険をもたらす。
第1は経済である。国際金融危機の根源には、米国の財政・金融構造の不均衡をあおった中国の資本輸出があった。
低コストの資本供給は、一種の麻薬となった。米国民は喜んでその中毒にかかり、低金利のローンを借りまくった。
そして住宅バブルが膨らみ、やがて弾けたのである。
中国は、意図的に人民元の価値を低くすることによって、自国の輸出産業を支援すると同時に、事実上、世界中に産業空洞化を生んだ。
米国だけではない。中南米やアジア、アフリカの低コスト輸出業も、中国の輸出に直面して、軒並み閉鎖されつつある。

4 :世界@名無史さん:2010/06/27(日) 13:02:42 0
中国は20ヶ国・地域(G20)首脳会議を前に、人民元相場の弾力的運用を約束した。
だが、輸出産業の政治的重要性を意識して、切り上げは小出しに行われるだろう。
いずれにせよ、過去10年の人民元政策が及ぼした被害は、もう取り返しがつかない。
過小評価された人民元は、理論的に、輸出産業への補助金と変わらない。
もし補助金だったら、米国を始め各国は、不公正な貿易慣行として世界貿易機関(WTO)に提訴し、報復関税の脅しをかけたはずだ。
ところが、頭の固い米当局者たちは、強硬な貿易制裁は一種の保護主義にあたるとして、中国を相手に退屈な説教を続けた。
結局のところ米国は、米国債を買ってくれる中国に対して、強力な行動を何一つ取れなかったのである。

第2の危険は、中国の軍事的な挑戦である。米国は過去10年間、アフガニスタンとイラクでの消耗戦の泥沼にはまっていた。
米軍は、訓練と戦術を、ハイテク戦争から対反乱作戦に切り替えた。それは他のどの国よりもうまく行われている。
だがその間に、東アジアにおける中国の軍事能力は飛躍を遂げたのである。
中国の通常弾頭中距離ミサイルは、今や西太平洋において、米軍の接近を阻む能力を持つ。
中国は衛星迎撃ミサイルの実験を行い、中国人ハッカーたちはグーグルの検索エンジンに入り込んでいるのである。
現在の中国は、切迫した軍事的脅威ではない。だが、その野心は拡大しつつある。
中国がもたらす挑戦に立ち向かえるのは、指導力と集団的な行動である。だが、そのどちらも、欠如したままである。

その理由は、米国が世界の主導権争いから身を引いていることにある。
米国が抱える最大の問題は、景気後退が多大な打撃を与えているものの、経済ではない。
それは政治である。米国の制度は、日本と同様に、機能不全に陥っている。
直面する重大な諸課題に関して、予防的な行動をとることを、政治的二極化が阻んでいるのである。
米国の憲法は、行政権力に対する一連の監視・均衡手段を制度化し、意図的に、強力な政府が現われないようにしている。
これは、米国の歴史を通じて良好に機能してきた。だが、そこには秘訣があった。
国家的な非常時には強力な指導者が出現し、必要な行動に関する総意を築いたことだ。

5 :世界@名無史さん:2010/06/27(日) 13:02:54 0
ところが現在の米国政治は、最近の歴史の中の、いかなる時期よりも二極化の度合いが大きい。
オバマ大統領は、2008年の大統領選挙の結果を誤って解釈した。
改革の方向に鋭く舵を切り、医療保険制度の大規模補修を行うことに関して、負託を得たと考えたのである。
だが、まだ有権者には、そこまで大きく政府が自分たちの生活に入り込むことを、認める用意がなかった。
このため、非常に毒々しい反発が生じた。最も端的な現れが、共和党内の「茶会」運動の高まりである。
そして、共和党の右派は一様にさらに大きく保守化し、レーガン時代初期の思想に凝り固まっている。
長期的に見て財政赤字の縮小が必要なのは明白なのに、彼らは、いかなる種類の増税にも頭から反対する。
金融危機からメキシコ湾での原油流出事故に至るまで、最近のトラブルの原因は不十分な政府規制だという事実にもかかわらず、
同党は「大きな政府」に反対し続けているのである。

こうした潮流は、実に驚くべき二極化をもたらした。
今や連邦議会の最も保守的な民主党議員は、最もリベラルな共和党議員よりもリベラルだ。こんなことは、過去100年間で初めてである。
医療保険制度に関する審議は、落胆すべき様相を呈した。それは、右派も左派も、重要な論争を静かに理性的に討議する能力がないことである。
実際問題として連邦議会には、国が直面する大問題に真剣に取り組む用意が全くない。
現在、最も深刻になりつつある争点は、不況下で爆発的に増大した赤字支出である。
もし11月の中間選挙で、共和党が予想通り議席を増やせば、米国は、政治的な行き詰まりの年月を、更に重ねることになりかねない。

国際システムにとって現在の中国は、手に負えない問題ではない。だが、その対処には、各国が共同戦線を張ることが求められる。
かつての米国は、そうした対応を構築する上で不可欠な指導的役割を演じた。
いま生じている指導者の不在は、近い将来、いかなる国にも埋められそうにない。
かくして中国問題と米国の国内政治は、重要課題として収斂する。国内での弱さは、米外交政策の選択肢に害を及ぼすからである。
つまり、米国の政治制度が自ら活性化を図れるかどうかに多くがかかっている。

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