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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十七

1 :名無氏物語:2009/07/16(木) 01:32:45 ID:GfGZDTIm
お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか?巻第二
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お気に入りの和歌はありますか 巻三
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お気に入りの和歌はありますか 巻四
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第十
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2 :名無氏物語:2009/07/16(木) 01:56:16 ID:GfGZDTIm
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十
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3 :名無氏物語:2009/07/16(木) 01:57:35 ID:GfGZDTIm
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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4 :名無氏物語:2009/07/16(木) 01:58:58 ID:GfGZDTIm
お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十一 
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5 :名無氏物語:2009/07/16(木) 02:00:06 ID:GfGZDTIm
お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十三
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十五
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十六(前スレ)
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6 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:10:59 ID:GfGZDTIm
花霞色わかれつるをちかたはかをるばかりに暮なりにけり(藤原為子)

7 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:11:53 ID:GfGZDTIm
ふりよわる折々空のうすひかりさてしもはれぬ五月雨のころ(徽安門院)

8 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:16:30 ID:GfGZDTIm
行きなやみてる日くるしき山道にぬるともよしや夕立の雨(徽安門院)

9 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:17:42 ID:GfGZDTIm
おもひこし不破の関屋の旅ねかなぬるともよしや夕暮の雨(肖柏)

10 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:20:14 ID:GfGZDTIm
めぐりゆく雲にしたがふ村時雨いく里かけて冬をつぐらん(伏見院)

11 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:32:59 ID:GfGZDTIm
うきながら年ふる中もさすがなるあはれのふしのつもらずはなし(伏見院)

12 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:33:46 ID:GfGZDTIm
見わたせば秋の夕日のかげはれて色こき山をわたる白鷺(伏見院)

13 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:34:30 ID:GfGZDTIm
山あらしのあらくすぎつる一とほり花のふぶきに空とぢぬなり(進子内親王)

14 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:36:15 ID:GfGZDTIm
さえとほる風のうへなる夕づくよあたる光に霜ぞちりくる(藤原定家)

15 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:37:36 ID:GfGZDTIm
さえとほる霜夜の袖はうすくして月ぞはだへにしむ心ちする(伏見院)

16 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:38:30 ID:GfGZDTIm
つくづくと見ぬそらまでもかなしきは独りきく夜の軒の春雨(伏見院)

17 :名無氏物語:2009/07/16(木) 14:41:08 ID:GfGZDTIm
あめつちのひらけしことも春のたつはじめややがてはじめなりけん(覚誉法親王)

18 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:12:30 ID:GfGZDTIm
ふりはるる空ともみえず山ふかき嵐の木々の雪のしたみち(伏見院)

19 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:14:02 ID:GfGZDTIm
時しらぬ歎きのもとにいかにしてかはらぬ色に花のさくらむ(阿野廉子)

20 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:25:21 ID:GfGZDTIm
今年こそいとどまたるれ時鳥しでの山路の事やかたると(阿野廉子)

21 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:30:28 ID:GfGZDTIm
みよし野は見し世にもあらず荒れにけりあだなる花は猶のこれども(阿野廉子)

22 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:31:45 ID:GfGZDTIm
いまみても思ほゆるかなおくれにし君が御かげや花にそふらん(宗良親王)

23 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:36:25 ID:GfGZDTIm
さびしさもつひのすみかと思ふには心ぞとまる峰の松風(阿野廉子)

24 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:38:11 ID:GfGZDTIm
九重の玉のうてなも夢なれや苔の下にし君を思へば(阿野廉子)

25 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:40:19 ID:GfGZDTIm
ひきつれし百のつかさの独だに今はつかへぬ道ぞ悲しき(阿野廉子)

26 :名無氏物語:2009/07/16(木) 15:59:29 ID:GfGZDTIm
春雨のけふの日ぐらし見るうちに柳しだりて花ぞちかづく(徽安門院一条)

27 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:00:36 ID:GfGZDTIm
あさがほの花のまがきは明けにけり月に見えつる露もさながら(徽安門院一条)

28 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:03:32 ID:GfGZDTIm
さびしさのながめは明日もかくやあらむ秋と冬との名はかはるとも(徽安門院一条)

29 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:05:51 ID:GfGZDTIm
さびしさのながめはわきつ夕日さす岡べの松の秋のはつ風(藤原家隆)

30 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:07:07 ID:GfGZDTIm
けふよりは春とは知りぬ然りとて昨日にかはる事はしもなし(京極為兼)

31 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:07:56 ID:GfGZDTIm
月影のさしくるおなじ板間より音してもるはむら時雨かも(俊恵)

32 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:09:12 ID:GfGZDTIm
雪となりしぐれとなりてうき雲のふりもさだめぬ神な月かな(宇都宮景綱)

33 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:19:27 ID:GfGZDTIm
しられじな霞にもるる三日月のほのみし人にこひわびぬとも(衣笠家良)

34 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:20:13 ID:GfGZDTIm
春きてや山のかすみの中におつるいもせの川もこほりとくらむ(二条良基)

35 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:21:02 ID:GfGZDTIm
長閑なる春のまつりの花しづめ今年も春におくれざりけり(藤原知家)

36 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:21:46 ID:GfGZDTIm
面影をのち偲べとや有明の月をのこして花のちるらむ(二条良基)

37 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:22:30 ID:GfGZDTIm
涼しさはいづれともなし松風の声のうちなる山の滝つ瀬(二条良基)

38 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:23:13 ID:GfGZDTIm
秋ふかく音さへまさる滝つ瀬にうたて吹きそふ峰の松風(藤原実定)

39 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:23:58 ID:GfGZDTIm
秋の夜はわきぞかねつる清滝の波にともなふ峰の松風(明恵)

40 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:25:18 ID:GfGZDTIm
鳴く蝉の声もひとつにひびききて松かげすずし山の滝つ瀬(頓阿)

41 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:55:39 ID:GfGZDTIm
思ひ出でのなきにはなさじ雲の上の月は心にまかせてぞ見る(二条良基)

42 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:56:34 ID:GfGZDTIm
とまるべき宿はなくして暮れぬとも花野の月になほやゆかまし(二条良基)

43 :名無氏物語:2009/07/16(木) 16:58:24 ID:GfGZDTIm
ふけぬともあはれをかはす友しあらば残りの月になほや行かまし(三条西実隆)

44 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:02:11 ID:GfGZDTIm
庭のおもは霜の色よりしらみそめてうすくきえゆく有明のかげ(伏見院)

45 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:03:02 ID:GfGZDTIm
よしの山花をのどかに見ましやはうきがうれしき我が身なりけり(西行)

46 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:04:17 ID:GfGZDTIm
かへらじとかねて思へば梓弓なき数にいる名をぞとどむる(楠木正行)

47 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:05:27 ID:GfGZDTIm
風かよふあすかのさとの梅が香にきみがあたりは春ぞすぎうき(二条為重)

48 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:06:15 ID:GfGZDTIm
すぎぬなりかすむ雲路の春の雁きえゆくほどを面影にして(二条為重)

49 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:22:47 ID:GfGZDTIm
ちりつもる花のみなわを堰きかけて桜にむせぶ春の山川(二条為重)

50 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:24:49 ID:GfGZDTIm
うづもれぬ波もひとつに白妙のふぢえのうらの雪の明ぼの(頓阿)

51 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:25:45 ID:GfGZDTIm
春きぬとたつやかすみも猶さえて雪にあけゆく山のはの雲(宇都宮景綱)

52 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:26:31 ID:GfGZDTIm
さびしさは思ひしままの宿ながら猶ききわぶる軒の松風(頓阿)

53 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:27:14 ID:GfGZDTIm
大空の星のくらゐもひとつにて君をぞまもる七の神垣(頓阿)

54 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:28:10 ID:GfGZDTIm
神まつる今日ぞ吹きける朝東風のたより待ちつる旅の船出は(今川了俊)

55 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:29:17 ID:GfGZDTIm
勝つことは千里のほかにあらはれぬ浦吹く風のしるべ待ちえて(今川了俊)

56 :名無氏物語:2009/07/16(木) 17:30:22 ID:GfGZDTIm
世にすまば実にかくもがなつれなくて残るを惜しむ有明の月(今川了俊)

57 :名無氏物語:2009/07/16(木) 22:49:43 ID:GfGZDTIm
世にすまばめぐりあふべき月だにもあかぬなごりは有明の空(寂然)

58 :名無氏物語:2009/07/16(木) 22:52:03 ID:GfGZDTIm
いづる日に春のひかりはあらはれて年たちかへるあまのかぐ山(後村上天皇)

59 :名無氏物語:2009/07/16(木) 22:52:59 ID:GfGZDTIm
ほのぼのと春こそ空にきにけらし天のかぐ山霞たなびく(後鳥羽院)

60 :名無氏物語:2009/07/16(木) 22:54:33 ID:GfGZDTIm
ひさかたの雲居に春のたちぬれば空にぞかすむ天のかぐ山(藤原良経)

61 :名無氏物語:2009/07/16(木) 22:55:27 ID:GfGZDTIm
月はあれどまだくれやらぬ空なれやうつるもうすき庭のかげかな(足利義詮)

62 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:12:44 ID:GfGZDTIm
かつきえて庭には跡もなかりけり空にみだるる春のあは雪(後村上天皇)

63 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:17:37 ID:GfGZDTIm
おのづから故郷人のことづてもありけるものを花のさかりは(後村上天皇)

64 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:22:16 ID:GfGZDTIm
夏草のしげみが下のむもれ水ありとしらせて行く蛍かな(後村上天皇)

65 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:23:39 ID:GfGZDTIm
草ふかみみえぬ野沢の埋水ありとやここにとぶ蛍かな(頓阿)

66 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:29:42 ID:GfGZDTIm
年をふる鄙のすまひの秋はあれど月は都を思ひやらなん(後村上天皇)

67 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:43:58 ID:GfGZDTIm
いかがせむ月もみやこと光そふ君すみのえの秋のゆかしさ(宗良親王)

68 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:45:30 ID:GfGZDTIm
きくたびにおどろかされてねぬる夜の夢をはかなみふる時雨かな(後村上天皇)

69 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:46:17 ID:GfGZDTIm
行末を思ふもひさし天つ社くにつ社のあらんかぎりは(後村上天皇)

70 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:47:23 ID:GfGZDTIm
行末を思ふもひさし君が代はいはねの山の峰の若松(藤原俊成)

71 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:48:29 ID:GfGZDTIm
高御座とばりかかげて橿原の宮の昔もしるき春かな(後村上天皇)

72 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:49:24 ID:GfGZDTIm
花山のはつもとゆひの春の庭わがたちまひし昔恋ひつつ(後村上天皇)

73 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:50:14 ID:GfGZDTIm
鳥の音におどろかされて暁の寝覚しづかに世を思ふかな(後村上天皇)

74 :名無氏物語:2009/07/16(木) 23:51:11 ID:GfGZDTIm
年ふれば思ひぞ出づる吉野山またふるさとの名や残るらん(後村上天皇)

75 :名無氏物語:2009/07/17(金) 00:18:17 ID:kbqdhbLf
あはれはや浪をさまりて和歌の浦にみがける玉をひろふ世もがな(後村上天皇)

76 :名無氏物語:2009/07/17(金) 00:24:18 ID:kbqdhbLf
四つの海波もをさまるしるしとて三つの宝を身にぞつたふる(後村上天皇)

77 :名無氏物語:2009/07/17(金) 00:26:31 ID:kbqdhbLf
九重にいまもますみの鏡こそなほ世をてらす光なりけれ(後村上天皇)

78 :名無氏物語:2009/07/17(金) 00:27:48 ID:kbqdhbLf
日にそへてのがれんとのみ思ふ身にいとどうき世のことしげきかな(懐良親王)

79 :名無氏物語:2009/07/17(金) 00:28:52 ID:kbqdhbLf
とにかくに道ある君が御世ならばことしげくとも誰かまどはむ(宗良親王)

80 :名無氏物語:2009/07/17(金) 00:29:54 ID:kbqdhbLf
しるやいかによを秋風の吹くからに露もとまらぬわが心かな(懐良親王)

81 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:12:17 ID:kbqdhbLf
草も木もなびくとぞ聞くこの比のよを秋かぜとなげかざらなん(宗良親王)

82 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:13:28 ID:kbqdhbLf
名にしおふ花のたよりにことよせてたづねやせましみ吉野の山(祥子内親王)

83 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:14:35 ID:kbqdhbLf
いすず川たのむ心はにごらぬをなどわたる瀬の猶よどむらん(祥子内親王)

84 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:17:00 ID:kbqdhbLf
いすず川たのむ心しふかければあまてる神ぞ空にしるらむ(後鳥羽院)

85 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:22:12 ID:kbqdhbLf
面影ぞなほ忘られぬあだなりし契りは夢のうちになしても(祥子内親王)

86 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:23:47 ID:kbqdhbLf
ほのかにも見しは夢かとたどられてさめぬ思ひやうつつなるらん(祥子内親王)

87 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:33:32 ID:kbqdhbLf
いかにせん後の世とだに契らねば恋ひ死ぬとても頼りなき身を(祥子内親王)

88 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:35:10 ID:kbqdhbLf
わすれめや神のいがきの榊葉にゆふかけそへし雪の曙(祥子内親王)

89 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:36:06 ID:kbqdhbLf
白雪のなほかきくらしふるさとの吉野のおくも春は来にけり(嘉喜門院)

90 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:37:19 ID:kbqdhbLf
雪きゆる沢べの水のあさ風になびくほどなき春のわか草(嘉喜門院)

91 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:38:10 ID:kbqdhbLf
心をば色にも香にも染めはてつ軒ばの梅にありあけの月(嘉喜門院)

92 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:39:59 ID:kbqdhbLf
いきうしと思はぬ旅の空なれや人やりならぬ春の雁がね(嘉喜門院)

93 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:41:03 ID:kbqdhbLf
あらしふく花ちるころは世のうきめみえぬ山ぢもかひなかりけり(嘉喜門院)

94 :名無氏物語:2009/07/17(金) 01:48:58 ID:kbqdhbLf
吹く風のめに見ぬかたにさそはれて花とともにや春の行くらん(嘉喜門院)

95 :名無氏物語:2009/07/17(金) 02:12:15 ID:kbqdhbLf
山たかみ空にのみして吹く風のめに見ぬかたに行く時雨かな(二条為藤)

96 :名無氏物語:2009/07/17(金) 02:13:04 ID:kbqdhbLf
わけゆけばはや声たてて夕づく日さすや岡べの松虫ぞなく(嘉喜門院)

97 :名無氏物語:2009/07/17(金) 02:14:06 ID:kbqdhbLf
かひなしや人の気はひもたえけれど声きくまでの中河の宿(嘉喜門院)

98 :名無氏物語:2009/07/17(金) 02:16:21 ID:kbqdhbLf
さびしさはまだなれざりし昔にて松のあらしにすむ心かな(嘉喜門院)

99 :名無氏物語:2009/07/17(金) 02:22:38 ID:kbqdhbLf
身をかくす人もこそあれ雲ふかき山のおくまで尋ねてぞ見ん(嘉喜門院)

100 :名無氏物語:2009/07/17(金) 02:23:36 ID:kbqdhbLf
わすれじよわするな神も月雪の夜半にたむくる松風の声(新宣陽門院)

101 :名無氏物語:2009/07/17(金) 02:25:04 ID:kbqdhbLf
つらかりしやよひの夜半の涙より袖にや月のかすみそめけん(新宣陽門院)

102 :名無氏物語:2009/07/17(金) 16:57:13 ID:kbqdhbLf
あま小船のりしる人はさきだちつ苦しき海を誰かわたさん(花山院家賢)

103 :名無氏物語:2009/07/17(金) 16:58:53 ID:kbqdhbLf
いとせめて老いぬる身こそ悲しけれこの別れぢをかぎりとおもへば(花山院長親母)

104 :名無氏物語:2009/07/17(金) 16:59:41 ID:kbqdhbLf
さき匂ふ花も時ある萩の戸の昔にかへる朝まつりごと(花山院師兼)

105 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:01:20 ID:kbqdhbLf
わきて猶あはれやそはむ大空におなじながめの夕べと思はば(花山院師兼)

106 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:02:18 ID:kbqdhbLf
きみがあたりわきてと思ふ時しもあれそこはかとなき夕暮の空(藤原良経)

107 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:18:26 ID:kbqdhbLf
さても我たれにゆづりて故郷の真木の柱に立ち別れけん(花山院師兼)

108 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:19:40 ID:kbqdhbLf
紫の袖をつらねし面影のかすみもいくへ今日の初春(崇光院)

109 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:20:46 ID:kbqdhbLf
なほさゆるおなじ雪げの空の雲たたまくをしき春がすみかな(藤原雅経)

110 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:22:07 ID:kbqdhbLf
あやめ草ぬれぬれふきし雫よりたえせぬ軒の雨そそきかな(鴨長明)

111 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:23:19 ID:kbqdhbLf
わが宿とたのまずながら吉野山花になれぬる春もいくとせ(長慶院)

112 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:24:07 ID:kbqdhbLf
をさまらぬ世の人ごとのしげければ桜かざして暮らす日もなし(長慶院)

113 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:25:52 ID:kbqdhbLf
をぐら山みねの朝霧たちならし思ひつきせぬさを鹿の声(長慶院)

114 :名無氏物語:2009/07/17(金) 17:58:29 ID:/rpg6Sfr
難波潟短き蘆のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや(伊勢)

115 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:20:20 ID:kbqdhbLf
むすぶ手のしづくぞかをる白菊の花の露そふ谷のしたみづ(長慶院)

116 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:22:19 ID:kbqdhbLf
白菊の色も匂ひもうつるらん花の露そふ谷川のみづ(花山院師兼)

117 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:23:22 ID:kbqdhbLf
み吉野は風さえくれて雲間より見ゆる高嶺に雪はふりつつ(長慶院)

118 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:24:30 ID:kbqdhbLf
山たかみ見つつ越えゆく峰の松かへりこむまで面がはりすな(長慶院)

119 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:25:46 ID:kbqdhbLf
月にゆくかちのの原の秋の夜は宿のなきこそ心ありけれ(長慶院)

120 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:28:13 ID:kbqdhbLf
あつめては国の光と成りやせんわが窓てらす夜はの蛍は(長慶院)

121 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:29:06 ID:kbqdhbLf
ふりまさる音につけても恋しきは昔の人や雨となりけむ(長慶院)

122 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:38:07 ID:kbqdhbLf
いかにせんしぐれてわたる冬の日のみじかき心くもりやすさを(長慶院)

123 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:39:19 ID:kbqdhbLf
思ひつつぬれば見し世にかへるなり夢路やいつも昔なるらん(長慶院)

124 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:40:23 ID:kbqdhbLf
いにしへにはやたちかへれ水無瀬川ふかき心のすゑの白浪(長慶院)

125 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:41:13 ID:kbqdhbLf
みよし野の滝のしら玉数そひてかつちる花にはる風ぞふく(後亀山院)

126 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:43:28 ID:kbqdhbLf
さだめなき浮世を風にながむればかつ散る花にやどる白露(藤原家隆)

127 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:46:48 ID:kbqdhbLf
なりはひにたのむ所や多からん日をへてつきずとる早苗かな(後亀山院)

128 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:47:52 ID:kbqdhbLf
見るからになぐさめかぬる心ともしらずがほなる月の影かな(後亀山院)

129 :名無氏物語:2009/07/17(金) 18:49:54 ID:kbqdhbLf
さだめなくかはるならひのうき世ともしらずがほなる月のかげかな(公順)

130 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:39:27 ID:kbqdhbLf
故郷となりにしかども桜さく春やむかしのしがの花ぞの(俊成卿女)

131 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:40:15 ID:kbqdhbLf
山里もかくやは思ふさびしさの心にかなふ秋の夕ぐれ(二条為遠)

132 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:42:16 ID:kbqdhbLf
ふるさとの八本の桜おもひ出でよ我が見し春は昔なりとも(花山院長親)

133 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:43:24 ID:kbqdhbLf
白川の花も我をば思ひ出でよいづれの年の春か見ざりし(俊恵)

134 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:44:48 ID:kbqdhbLf
植ゑたてしまろが桜も哀れなりともに老木の春はいつまで(耕雲)

135 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:45:51 ID:kbqdhbLf
うつし植ゑて共に老木の桜花なれも昔の春や恋しき(太田道灌)

136 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:47:36 ID:kbqdhbLf
見るほども老の心のなぐさまで花に涙のなどうかぶらん(耕雲)

137 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:48:37 ID:kbqdhbLf
我見ても昔はとほくなりにけりともに老木の唐崎の松(藤原為家)

138 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:57:27 ID:kbqdhbLf
老の世の外なる春をたづねばやわが身ひとつかおぼろ夜の月(耕雲)

139 :名無氏物語:2009/07/17(金) 19:58:30 ID:kbqdhbLf
人もまたかくやはなげくかなしさはわが身ひとつか秋の夕ぐれ(二条為世)

140 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:00:09 ID:kbqdhbLf
み吉野の山ほととぎす今しはや都に出づる声きこゆなり(花山院長親)

141 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:01:22 ID:kbqdhbLf
みよし野の山ほととぎす鳴くまでと花みし人をとめやおかまし(宗良親王)

142 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:02:22 ID:kbqdhbLf
茂りあふ桜が下の夕すずみ春は憂かりし風ぞ待たるる(花山院長親)

143 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:03:36 ID:kbqdhbLf
風をまつ桜が下の夕すずみ花の時よりめづらしきかな(宗良親王)

144 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:05:39 ID:kbqdhbLf
夏ふかき桜が下に水せきて心のほどを風に見えぬる(藤原定家)

145 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:08:04 ID:kbqdhbLf
私語のつくべき秋の一夜かは七夕ばかり憂き中はなし(耕雲)

146 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:31:19 ID:kbqdhbLf
暁の空にや秋のつきぬらん時雨にきほふ鐘の声々(耕雲)

147 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:32:31 ID:kbqdhbLf
詠むれば涙ももろし神無月時雨にきほふ木の葉のみかは(藤原家隆)

148 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:34:00 ID:kbqdhbLf
を初瀬や桜にまじる檜原まで花咲きつづく雪の朝明け(耕雲)

149 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:35:27 ID:kbqdhbLf
嘆きつつ独りやさねん葦辺ゆく鴨のはがひも霜さゆる夜に(花山院長親)

150 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:38:00 ID:kbqdhbLf
親の親のためしをみつる我が身かな君の君なる代につかふとて(花山院長親)

151 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:41:31 ID:kbqdhbLf
みとせまでほさぬ涙の藤衣こは又いかにそむる袂ぞ(花山院長親)

152 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:42:28 ID:kbqdhbLf
み吉野やわが山ぶみぞ年へぬるうき世をいづる道はしらねど(耕雲)

153 :名無氏物語:2009/07/17(金) 20:43:23 ID:kbqdhbLf
西へ行く道より外はいまの世に憂世をいづるかどやなからん(頓阿)

154 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:32:31 ID:kbqdhbLf
峰たかくわが身をおきて月よりも人に待たるる光はなたむ(耕雲)

155 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:37:32 ID:kbqdhbLf
たのむかな我がみなもとの石清水ながれの末を神にまかせて(足利義満)

156 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:39:06 ID:kbqdhbLf
遠近の入相の声のうちおもりのどけき空ぞ雨になりぬる(冷泉為尹)

157 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:40:14 ID:kbqdhbLf
山のはもきえていくへの夕霞かすめるはては雨になりぬる(伏見院)

158 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:41:52 ID:kbqdhbLf
春さめの夕ぐれしほる花のうへにひびきもおもき入相のかね(伏見院)

159 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:42:49 ID:kbqdhbLf
ながめやる野べのかすみのおち草に声かすかなる夕ひばりかな(安嘉門院四条)

160 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:43:49 ID:kbqdhbLf
花見つつことたりぬべき夕暮に月もむかひの岡のべの里(冷泉為尹)

161 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:45:01 ID:kbqdhbLf
枝はみな枝にかかりて咲きおもり庭にうづまぬ花の白雪(冷泉為尹)

162 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:54:51 ID:kbqdhbLf
むかしとて遠くはゆかぬ夢なれや匂にさむる風のたち花(冷泉為尹)

163 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:56:04 ID:kbqdhbLf
有明の月のほそみちほのぼのと小野よりいづるさをしかの声(冷泉為尹)

164 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:57:03 ID:kbqdhbLf
年の暮さもいそがしとあふ人のただ一言に行きわかれぬる(冷泉為尹)

165 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:58:11 ID:kbqdhbLf
いとけなきそのかたらひになぐさみぬつらきゆくへの中河の宿(冷泉為尹)

166 :名無氏物語:2009/07/17(金) 22:59:41 ID:kbqdhbLf
雲の浪八重たつ方のおくの海も今あらはるる朝なぎの空(冷泉為尹)

167 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:00:50 ID:kbqdhbLf
雲の浪霞のなみにまがへつつ吉野の花の奥をみぬかな(藤原定家)

168 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:01:41 ID:kbqdhbLf
おもひでの心にとまる数なれやうす雪ふりて明ぼのの空(冷泉為尹)

169 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:13:05 ID:kbqdhbLf
天の川雲のしがらみもれ出でてみどりの瀬々にすめる月かげ(後円融院)

170 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:14:45 ID:kbqdhbLf
あまの河雲のしがらみたえにけり花ちりつもるを初瀬の山(大江匡房)

171 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:15:31 ID:kbqdhbLf
志賀の浦やよせてかへらぬ浪のまに氷うちとけ春は来にけり(後小松院)

172 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:16:20 ID:kbqdhbLf
しぐれつつくれてきのふの秋篠やと山の雲のうつりやすさよ(後小松院)

173 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:18:14 ID:kbqdhbLf
ひと夜かす野上の里の草枕むすびすてける人の契を(藤原定家)

174 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:20:20 ID:kbqdhbLf
葦の芽と見えしかたちをはじめにて国つ社の神のかしこさ(後小松院)

175 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:21:47 ID:kbqdhbLf
いまは身の年も五十鈴の川浪を千たび百たびわたらへの神(足利義満)

176 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:23:01 ID:kbqdhbLf
あしかびの顕れ出でし昔より神をば君もあふぎそめてき(藤原顕輔)

177 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:28:13 ID:U+OpzJ3o
海原や波にただよふあしかびのかひある国となれるかしこさ(津守国冬[新千載])

178 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:29:03 ID:U+OpzJ3o
露しげき野上の里のかり枕しほれていづる袖のわかれ路(冷泉為秀[新拾遺])

179 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:30:23 ID:U+OpzJ3o
あきしのや外山のさとや時雨るらん伊駒のたけに雲のかかれる(西行[新古今])

180 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:31:45 ID:U+OpzJ3o
氷ゐし志賀の唐崎うちとけてさざ浪よする春風ぞ吹く(大江匡房[詞花])

181 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:32:52 ID:U+OpzJ3o
さよふくるままに汀や凍るらん遠ざかりゆく志賀の浦波(快覚法師[後拾遺])

182 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:35:00 ID:kbqdhbLf
まさかきの春のみどりの色なれや霞ぞにほふあまのかぐ山(後崇光院)

183 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:36:30 ID:kbqdhbLf
さくとみし花の梢はほのかにて霞ぞにほふ夕暮の空(藤原定家)

184 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:37:20 ID:kbqdhbLf
真榊のみどりの色にかすむなり神路の山のあけぼのの空(後花園院)

185 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:38:22 ID:kbqdhbLf
思ひそめしあけぼのよりも桜花心うつろふ夕ばえの色(後崇光院)

186 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:39:12 ID:kbqdhbLf
情ふかくみし明ぼのの花にまた心うつろふ夕ばえの色(後崇光院)

187 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:40:13 ID:kbqdhbLf
かすめるを月やあらぬとうらむれば我が身一つの涙なりけり(後崇光院)

188 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:41:07 ID:kbqdhbLf
かすむ夜の月やあらぬとながむればわが身ひとつの涙なりけり(後崇光院)

189 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:42:19 ID:kbqdhbLf
今よりや伏見の花になれてみん都の春も思ひわすれて(後崇光院)

190 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:58:19 ID:kbqdhbLf
根にかへるなごりをみせて木のもとに花の香うすき春のくれがた(後崇光院)

191 :名無氏物語:2009/07/17(金) 23:59:51 ID:kbqdhbLf
かすめただおぼろ月夜の別れだにおし明がたの春の名残に(後崇光院)

192 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:01:03 ID:GFDtZfuq
かすめただ月もいまはの有明よ弥生の空のわすれがたみに(後崇光院)

193 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:02:02 ID:GFDtZfuq
霞めただ弥生の末の有明よそをだに春の忘れがたみに(栄仁親王)

194 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:11:25 ID:GFDtZfuq
袖の香を花たちばなに残してもわが昔には思ひ出でもなし(後崇光院)

195 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:13:58 ID:GFDtZfuq
榊とる卯月きぬらし子規そのかみ山にゆふかけてなく(後崇光院)

196 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:15:33 ID:GFDtZfuq
あし火たく影は消えゆく浦風にのこるひかりや蛍なるらん(後崇光院)

197 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:48:15 ID:GFDtZfuq
浦つたふなにはのみつのはま風に消えぬあし火やほたるなるらん(宇都宮景綱)

198 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:49:16 ID:GFDtZfuq
秋風やさてもとはまし草の原露の旅寝におもひきえなば(後崇光院)

199 :名無氏物語:2009/07/18(土) 00:50:16 ID:GFDtZfuq
明がたはなれもや月をおもひいるみ山に鹿の声かへるなり(後崇光院)

200 :名無氏物語:2009/07/18(土) 08:14:23 ID:GFDtZfuq
心なき草木の色もしをるらしなべて浮世を秋の嵐に(後崇光院)

201 :名無氏物語:2009/07/18(土) 08:15:09 ID:GFDtZfuq
なが月やすゑ葉の荻もうちしをれあはれをくだく雨のおとかな(後崇光院)

202 :名無氏物語:2009/07/18(土) 08:15:55 ID:GFDtZfuq
冬はまだあさけの空もみし秋の面影ながらうち時雨れける(後崇光院)

203 :名無氏物語:2009/07/18(土) 08:16:42 ID:GFDtZfuq
日影さす木の下しろき朝霜の消えゆくかたは落葉にぞなる(後崇光院)

204 :名無氏物語:2009/07/18(土) 08:20:34 ID:GFDtZfuq
さくら花をしみし暮もまだちかき面かげながら時雨する冬(藤原定家)

205 :名無氏物語:2009/07/18(土) 08:21:30 ID:GFDtZfuq
身を秋のちぎりかれゆく道芝をわけこし露ぞ袖にのこれる(後崇光院)

206 :名無氏物語:2009/07/18(土) 08:22:20 ID:GFDtZfuq
いづかたに月はかたみをとどむらん涙をわくる袖の別れに(後崇光院)

207 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:36:41 ID:GFDtZfuq
いづかたにしをれまさると有明に袖のわかれの露をとはばや(後崇光院)

208 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:37:42 ID:GFDtZfuq
面影はみし夜のままのうつつにてちぎりはたゆる夢のうき橋(後崇光院)

209 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:38:47 ID:GFDtZfuq
恋ひわたるとだえばかりはうつつにてみるもはかなき夢のうき橋(藤原忠良)

210 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:39:53 ID:GFDtZfuq
かたみとて見るもなみだの玉匣あくるわかれの有明の月(後崇光院)

211 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:40:38 ID:GFDtZfuq
やどれ月衣手おもし旅枕たつや後瀬の山のしづくに(藤原定家)

212 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:41:28 ID:GFDtZfuq
橘にむかしの風は残れども身はふる里にとふ人もなし(後崇光院)

213 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:42:19 ID:GFDtZfuq
伏見山昔のあとにすむならばみしよにかへれ宿の月影(後崇光院)

214 :名無氏物語:2009/07/18(土) 09:43:12 ID:GFDtZfuq
伏見山むかしの跡は名のみしてあれまくをしき代々の古郷(後崇光院)

215 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:16:37 ID:GFDtZfuq
はなもみぢ見し春秋の夢ならでうきこと忍ぶ思ひ出でぞなき(後崇光院)

216 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:18:34 ID:GFDtZfuq
おしなべて霞みにけりな海山もみなわが国と春やたつらん(正徹)

217 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:20:08 ID:GFDtZfuq
おしなべてかすみかかれる海山をみなわが国と春は来にけり(藤原基家)

218 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:21:58 ID:GFDtZfuq
春来てはまづ咲く花の都ぞと思ひなしにも空ぞのどけき(正徹)

219 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:23:26 ID:GFDtZfuq
風やしるいづくにさける梅ならんただ香ばかりの春のよの闇(正徹)

220 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:25:02 ID:GFDtZfuq
天の原春のみどりの色にすむ月の光はかすむともなし(正徹)

221 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:28:37 ID:GFDtZfuq
春の夜にくもると見つつまどろめば夢ぢかすめる在明の月(正徹)

222 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:45:12 ID:GFDtZfuq
いくさとの花鳥の音もかすむ日の光のうちに籠る春かな(正徹)

223 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:46:22 ID:GFDtZfuq
夕まぐれ野がひの牛は歩みきてかすめる道に逢ふ人もなし(正徹)

224 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:47:34 ID:GFDtZfuq
山おろし初瀬の霞吹きまよひこもりもはてぬ花の色々(正徹)

225 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:48:31 ID:GFDtZfuq
しら雲の八重山遠く匂ふなり逢ふをかぎりの花の春風(正徹)

226 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:50:12 ID:GFDtZfuq
おくれ猶まだ花の香もとどまらぬ山路暮れ行く袖の月影(正徹)

227 :名無氏物語:2009/07/18(土) 21:51:34 ID:GFDtZfuq
朝露はかかれとてしも消えざりし夕の風に散るさくらかな(正徹)

228 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:06:13 ID:GFDtZfuq
山風の松に木ぶかき音はして花の香くらき明けぼのの雨るさくらかな(正徹)

229 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:10:04 ID:GFDtZfuq
山風の松に木ぶかき音はして花の香くらき明けぼのの雨(正徹)

230 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:13:36 ID:GFDtZfuq
高嶺こす木のまの夕日影消えて桜にかへる花の色かな(正徹)

231 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:14:40 ID:GFDtZfuq
まぎるべき風さへ吹かで散りかかる花の音きく窓のうちかな(正徹)

232 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:15:39 ID:GFDtZfuq
咲けば散る夜のまの花の夢のうちにやがてまぎれぬ嶺の白雲(正徹)

233 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:17:15 ID:GFDtZfuq
桜花ちりかひかくす高嶺より嵐を越えて出づる月かげ(正徹)

234 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:18:17 ID:GFDtZfuq
さらしなや姨捨山の高嶺より嵐をわけていづる月かげ(藤原家隆)

235 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:19:31 ID:GFDtZfuq
山ざくら苔の莚にちりぞしく夢はふたたびかへる枕を(正徹)

236 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:45:18 ID:GFDtZfuq
つれなくて有明過ぎぬ郭公この三か月にきえし一こゑ(正徹)

237 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:46:16 ID:GFDtZfuq
光もて卯月の月のしらがさねかさねようすし夜はのさ衣(正徹)

238 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:52:25 ID:GFDtZfuq
涼しさはま清水あさみさざれ石もながるる月の有明のこゑ(正徹)

239 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:53:29 ID:GFDtZfuq
いづれうき入りぬる磯の夏の夜はみらくすくなき月と夢とに(正徹)

240 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:54:50 ID:GFDtZfuq
小百合葉のしられぬし水くみたえて野中の草を結ぶ山風(正徹)

241 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:56:08 ID:GFDtZfuq
風さそふ花橘をそらにしておほふも雲の袖の香やせん(正徹)

242 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:57:28 ID:GFDtZfuq
樗さく雲一村のきえしよりむらさき野行く風ぞ色こき(正徹)

243 :名無氏物語:2009/07/18(土) 22:58:29 ID:GFDtZfuq
五月雨はむら雲いでてくらき夜の北にながるる星のかげかな(正徹)

244 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:28:12 ID:GFDtZfuq
吹きしをり野分をならす夕立の風の上なる雲よ木の葉よ(正徹)

245 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:29:08 ID:GFDtZfuq
てる日影むかへる壁に夕立のかかりてかわく風ぞ匂へる(正徹)

246 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:29:59 ID:GFDtZfuq
草も木もぬれて色こき山なれや見しより近き夕立のあと(正徹)

247 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:31:15 ID:GFDtZfuq
ふかみ草やへのにほひの窓のうちにぬれて色こき夕だちの空(慈円)

248 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:32:36 ID:GFDtZfuq
山づたひ夕立うつる風さきに木の葉も鳥もふかれてぞ行く(正徹)

249 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:33:45 ID:GFDtZfuq
時のまに明くるは五月さまざまに見えてのこらぬ夢は秋の夜(正徹)

250 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:35:05 ID:GFDtZfuq
学びえよこひねがはしきみな月の風のすがたを大和ことのは(正徹)

251 :名無氏物語:2009/07/18(土) 23:36:40 ID:GFDtZfuq
沖つ風西ふく浪ぞ音かはる海の宮古も秋やたつらん(正徹)

252 :名無氏物語:2009/07/19(日) 00:05:45 ID:g8pdIVTu
友ぞなき四十余のこの山に初風なれし秋もわすれず(正徹)

253 :名無氏物語:2009/07/19(日) 00:07:08 ID:g8pdIVTu
みるままにむなしき空の秋の風さはる声なき雲ぞ身にしむ(正徹)

254 :名無氏物語:2009/07/19(日) 00:08:05 ID:g8pdIVTu
秋草の露とこたふる風もなしただしら玉をみがく月かげ(正徹)

255 :名無氏物語:2009/07/19(日) 00:11:38 ID:g8pdIVTu
露霜にあへずかれ行く秋草の糸よりよわき虫のこゑかな(正徹)

256 :名無氏物語:2009/07/19(日) 00:23:40 ID:g8pdIVTu
夕暮はそれしもかなし秋の色のかくれかねたる山のうす霧(正徹)

257 :名無氏物語:2009/07/19(日) 00:25:38 ID:g8pdIVTu
うしとてもよもいとはれじわが身世にあらむ限の秋の夕暮(正徹)

258 :名無氏物語:2009/07/19(日) 01:23:38 ID:g8pdIVTu
うかびきぬうきを心にかさぬれば去年の夕の秋の面かげ(正徹)

259 :名無氏物語:2009/07/19(日) 01:25:10 ID:g8pdIVTu
身のうさも今いくほどとなぐさめて思ひすつれば秋の夕ぐれ(正徹)

260 :名無氏物語:2009/07/19(日) 01:26:45 ID:g8pdIVTu
さそふともいなばにさむき初霜よからずは何の夢の秋かぜ(正徹)

261 :名無氏物語:2009/07/19(日) 01:28:32 ID:g8pdIVTu
友ぞなきさらむ此世も生れしもよしや独と月をのみみて(正徹)

262 :名無氏物語:2009/07/19(日) 01:30:49 ID:g8pdIVTu
すみのぼる心にすめる月をみて月をわするる秋のさ夜中(正徹)

263 :名無氏物語:2009/07/19(日) 01:32:20 ID:g8pdIVTu
にほの海の霧ふきたつる程ばかり月に見えたる秋のしほかぜ(正徹)

264 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:03:53 ID:g8pdIVTu
窓の月にいとまありともむかはめやおのれにくらき文字の関守(正徹)

265 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:05:09 ID:g8pdIVTu
むかしよりいく世の人かあかずしてながめすてけん故郷の月(正徹)

266 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:06:12 ID:g8pdIVTu
しろたへの色とも見えず朝ぼらけ音ゆく水のあやの河霧(正徹)

267 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:07:29 ID:g8pdIVTu
白玉かなにぞととへば萩のうへの影はこたへずふるさとの月(正徹)

268 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:09:49 ID:g8pdIVTu
水無川秋のかたみをおきの海に開きうつろはぬしら菊の花(正徹)

269 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:10:48 ID:g8pdIVTu
秋やときはじめは雨をしぐれとも思はぬ月のはれくもり行く(正徹)

270 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:11:38 ID:g8pdIVTu
したふとや翅はやめて行く秋のみねの入日にくもる雁がね(正徹)

271 :名無氏物語:2009/07/19(日) 02:17:55 ID:g8pdIVTu
まどろまでさ夜もはるかに竹のはの霜にさえたる風の音かな(正徹)

272 :名無氏物語:2009/07/19(日) 06:56:11 ID:g8pdIVTu
嵐ふく空は木の葉の村立にこの比雲のゆききをも見ず(正徹)

273 :名無氏物語:2009/07/19(日) 06:57:13 ID:g8pdIVTu
山嵐峰の白雲ふきまぜてくれなゐうすく行くもみぢかな(正徹)

274 :名無氏物語:2009/07/19(日) 07:05:09 ID:g8pdIVTu
風きけば峰の木の葉の中空に吹きすてられて落つるこゑごゑ(正徹)

275 :名無氏物語:2009/07/19(日) 07:07:48 ID:g8pdIVTu
月のうちにひびきのぼると思ふまで霜夜の鐘に影ぞさえ行く(正徹)

276 :名無氏物語:2009/07/19(日) 07:12:00 ID:g8pdIVTu
月すめば冬の水なき空とぢて氷をはらふ夜はの木枯(正徹)

277 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:15:11 ID:g8pdIVTu
春くればこほりをはらふ谷風の音にぞつづく山河のみづ(慈円)

278 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:16:24 ID:g8pdIVTu
春風のこほりをはらふ池水はやどれる月の影もあらたに(藤原定家)

279 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:17:40 ID:g8pdIVTu
春風のこほりをはらふ池水はやどれる月の影もあらたに(正徹)

280 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:18:38 ID:g8pdIVTu
風まぜにあらく落ちしはしづまりてこまかにつもる庭の白雪(正徹)

281 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:20:08 ID:g8pdIVTu
ほどもなくあはれもふかきながめかなこまかにつもる夕ぐれのゆき(藤原雅経)

282 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:22:02 ID:g8pdIVTu
梢もる入日の影は消えながらゆふぐれとほきみねのしら雪(正徹)

283 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:55:54 ID:g8pdIVTu
わたりかね雲も夕を猶たどる跡なき雪の嶺のかけはし(正徹)

284 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:56:37 ID:g8pdIVTu
時雨までくもりてふかくみし山の雪におくなき木々の下折(正徹)

285 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:57:59 ID:g8pdIVTu
しら鷺の雲ゐはるかに飛びきえておのが羽こぼす雪のあけぼの(正徹)

286 :名無氏物語:2009/07/19(日) 21:59:09 ID:g8pdIVTu
くる人のむかふふぶきに物いはで雪ふむ音のさゆる道のべ(正徹)

287 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:02:04 ID:g8pdIVTu
さ夜風はただ一足にしづまりてをち方きけば雪折の声(正徹)

288 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:03:35 ID:g8pdIVTu
黒髪もさやけかりきやたく櫛のほかげにみえし夜はの乙女子(正徹)

289 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:04:36 ID:g8pdIVTu
しらざりき緑の空にあふぎても遠きを冬といへる心を(正徹)

290 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:05:41 ID:g8pdIVTu
となふてふ三世の仏の道はあれどくる春もなくさる年もなし(正徹)

291 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:22:06 ID:h+XvXMhB
はとやまは 政権欲しと ボタ山と あひ争ひき
神代より ハゲはあるらし みやざきも しかにあれこそ
うつせみも ハゲはとち狂ふらし 

ボタ山と おとはの山と 合ひし時 ハゲて見に来し ひがしこくばる
わたつみの とよはたぐもに 入日さし こよひのひがし アホらけくこそ (たけし天皇)

292 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:39:36 ID:g8pdIVTu
くるるまの花のおもかげ身にそはばねても別れじ春のよの夢(正徹)

293 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:40:19 ID:g8pdIVTu
ゆふしでも我になびかぬ露ぞちるたがねぎごとの末の秋風(正徹)

294 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:42:06 ID:g8pdIVTu
うかりけるたがねぎごとの神な月あはれなげきの杜ぞ時雨るる(宗尊親王)

295 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:43:06 ID:g8pdIVTu
宿りかる一村雨を契にて行くへもしほ(ぼ)る袖の別路(正徹)

296 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:43:57 ID:g8pdIVTu
衣々のちかきかたみはねし床の涙もいまだあたたかにして(正徹)

297 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:44:41 ID:g8pdIVTu
ゆきて我が心のおくをかたらばやたとへばえぞが千島なりとも(正徹)

298 :名無氏物語:2009/07/19(日) 22:46:07 ID:g8pdIVTu
おもひねの夢路を遠み覚めゆけば分けこしむねにさわぐささはら(正徹)

299 :名無氏物語:2009/07/20(月) 13:58:13 ID:keubSwOj
よりあはん契とまではかけざりきまだあげまきの年の思ひを(正徹)

300 :名無氏物語:2009/07/20(月) 13:58:57 ID:keubSwOj
夕ま暮それかと見えし面影も霞むぞかたみ在明の月(正徹)

301 :名無氏物語:2009/07/20(月) 13:59:48 ID:keubSwOj
おも影のそれかと見えし春秋もきえて忘るる雪の明ぼの(藤原定家)

302 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:00:43 ID:keubSwOj
二たびの名残もかなしおき出でて別ると見しは夢に別れて(正徹)

303 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:02:47 ID:keubSwOj
しののめの道のべ遠く行きつれて衣々よりもうき別かな(正徹)


304 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:04:00 ID:keubSwOj
花の香もうつろふ月の手枕に覚めざらましの春のよの夢(正徹)

305 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:16:36 ID:keubSwOj
思ひつつぬるよかたらふ時鳥さめざらましの夢か現か(俊成卿女)

306 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:18:30 ID:keubSwOj
わたつ海の雲のはたてに消えかへる心よせなむ遠の夕浪(正徹)

307 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:20:01 ID:keubSwOj
身にぞしむむなしき雲の塵ばかりはらふたよりの床のあき風(正徹)

308 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:21:17 ID:keubSwOj
風かよふ寝ざめの袖の花の香にかをるまくらの春の夜の夢(俊成卿女)

309 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:22:38 ID:keubSwOj
下荻もおきふしまちの月の色に身を吹きしをる床の秋風(藤原定家)

310 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:33:59 ID:keubSwOj
はらへ風ゆるさぬ中のゆかりうきははその森のあらき言の葉(正徹)

311 :名無氏物語:2009/07/20(月) 14:34:59 ID:keubSwOj
人ぞうき待つと別の二道にうらみられても月ぞ残れる(正徹)

312 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:22:12 ID:keubSwOj
おくれ風花さくら戸のやすらひに出で行く袖のあかぬ匂を(正徹)

313 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:23:07 ID:keubSwOj
人心うつろふ花に遠ざかるうき身や風の姿なるらん(正徹)

314 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:25:08 ID:keubSwOj
哀にも鳥のしづまる林かな夕とどろきの里はのこりて(正徹)

315 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:25:51 ID:keubSwOj
暮れわたる遠の林は色消えて雪にしづまる鷺の一むら(正徹)

316 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:27:06 ID:keubSwOj
むら雨のふる江をよそに飛ぶさぎの跡まで白きおもだかの花(正徹)

317 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:28:32 ID:keubSwOj
月くもる千里しづかに音もせず明くるさかひや人もまどろむ(正徹)

318 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:29:57 ID:keubSwOj
おもひ入る心の色も暮ごとに遠ざかるなり山はうごかで(正徹)

319 :名無氏物語:2009/07/20(月) 15:31:30 ID:keubSwOj
住みすててのこる庵もかたぶきぬかり田さびしき四方の嵐に(正徹)

320 :名無氏物語:2009/07/20(月) 16:51:14 ID:keubSwOj
すみすてて刈田にのこる杉柱秋のしるしも見えぬいほかな(藤原為実)

321 :名無氏物語:2009/07/20(月) 16:51:54 ID:keubSwOj
物毎に心をとめし山里の岩木もしるや人のはかなさ(正徹)

322 :名無氏物語:2009/07/20(月) 16:53:57 ID:keubSwOj
ひとり立つ波やのどけき世の中をはなれ小島の松の心は(正徹)

323 :名無氏物語:2009/07/20(月) 16:55:01 ID:keubSwOj
あふげとてむなしき空にさす指をまもりて月をみる人もなし(正徹)

324 :名無氏物語:2009/07/20(月) 16:55:48 ID:keubSwOj
こゑぞせぬ三世の仏の名をとへばたれぞ心のおくにこたふる(正徹)

325 :名無氏物語:2009/07/20(月) 16:56:45 ID:keubSwOj
かつみゆる月にこの手をあはせても先づ立ちむかへ出づる山のは(正徹)

326 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:24:59 ID:keubSwOj
中空の月まちえてぞ四方の人匂へる花の光をもみる(正徹)

327 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:28:05 ID:keubSwOj
おもひつつかたりいださぬ古をひとりしのぶとしる人もなし(正徹)

328 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:30:08 ID:keubSwOj
ことのはをえらぶ数にはいらず共ただかばかりを哀ともみよ(正徹)

329 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:31:07 ID:keubSwOj
世々を見し夢の面影たつちりのいそぢの床をはらふ松かぜ(正徹)

330 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:32:13 ID:keubSwOj
あととめてさむるか夢の中空に孤の雲の残るをぞ見る(正徹)

331 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:39:54 ID:keubSwOj
曇なきただ大空にむかひても君を八千代と祈るばかりぞ(正徹)

332 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:42:31 ID:keubSwOj
天の河春行く水のあはゆきやおちても袖にきえんとすらん(飛鳥井雅世)

333 :名無氏物語:2009/07/20(月) 17:43:54 ID:keubSwOj
春をへてなほ分け入らむ山桜わがことのはの花にあふまで(飛鳥井雅世)

334 :名無氏物語:2009/07/20(月) 18:48:59 ID:keubSwOj
おなじくはなほわけいらむ吉野山おくにも花の色をのこさで(宇都宮景綱)

335 :名無氏物語:2009/07/20(月) 18:51:38 ID:keubSwOj
山風の限りのみかはちるを惜しみ暮るるをしたふ花の木かげは(飛鳥井雅世)

336 :名無氏物語:2009/07/20(月) 18:52:42 ID:keubSwOj
言の葉の花橘にしのぶぞよ代々のむかしの風の匂ひを(飛鳥井雅世)

337 :名無氏物語:2009/07/20(月) 18:53:55 ID:keubSwOj
初瀬山檜原の嵐うづもれて入相の鐘にかかる白雲(飛鳥井雅世)

338 :名無氏物語:2009/07/20(月) 18:55:16 ID:keubSwOj
立ちのぼる霧より下のまがきより又あらはるる庭のもみぢ葉(飛鳥井雅世)

339 :名無氏物語:2009/07/20(月) 19:01:16 ID:keubSwOj
心のみなほひく琴の緒をよわみ音にたてわぶる身とはしりきや(飛鳥井雅世)

340 :名無氏物語:2009/07/20(月) 19:02:31 ID:keubSwOj
いとせめて我が手枕の玉ゆらも見る夜をしたふ夢の契ぞ(飛鳥井雅世)

341 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:14:00 ID:rlPwz5wC
けふいくか花にやどりを契りきぬ春はさながら旅ごこちして(堯孝)

342 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:15:19 ID:rlPwz5wC
分けゆかむ花にあけのの俤もかすみに残るしののめの道(堯孝)

343 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:16:31 ID:rlPwz5wC
帰るかり霞みていぬる山のはにおもかげのこるしののめの月(藤原行能)

344 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:17:50 ID:rlPwz5wC
しののめや外山のかすみほのぼのと花の色にぞあけうつりゆく(伏見院)

345 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:19:04 ID:rlPwz5wC
月影になべてまさごの照りぬれば夏の夜ふれる霜かとぞみる(大江千里)

346 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:34:33 ID:rlPwz5wC
峰に生ふる松吹きこしていなば山月の桂にかへる秋風(堯孝)

347 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:35:54 ID:rlPwz5wC
月もなほ残るみぎりの朝きよめ夏さへ霜をはらふとぞみる(堯孝)

348 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:37:17 ID:rlPwz5wC
吹きにけりむべも嵐とゆふ霜もあへずみだるる野べのあさぢふ(堯孝)

349 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:38:21 ID:rlPwz5wC
ふるほどは小野のあさぢふあさけれどあまりてつもる峰の初雪(木下長嘯子)

350 :名無氏物語:2009/07/21(火) 00:39:53 ID:rlPwz5wC
峰たかみ雪のひかりも月影もおなじ雲間に明ぼのの空(堯孝)

351 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:04:42 ID:rlPwz5wC
月はいまくもりはてぬとながむれば雪のひかりも有明の空(藤原雅経)

352 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:06:12 ID:rlPwz5wC
あくるよの雲にふもとはうづもれて空にぞつもる嶺のしら雪(堯孝)

353 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:08:21 ID:rlPwz5wC
みよし野や明けゆく雪の山のはに面影残る月の色かな(堯孝)

354 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:10:28 ID:rlPwz5wC
白雲のはれまもおなじ色ながら朝風寒き雪の遠山(堯孝)

355 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:11:22 ID:rlPwz5wC
おきいづる昨日の暮の雨ならし外山をうづむ雪の白雲(堯孝)

356 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:13:45 ID:rlPwz5wC
しばしだにいかでかさねんよとともに月はこととふ袖のなみだを(堯孝)

357 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:16:12 ID:rlPwz5wC
おもへなほけふのうつつに身をかへて昨日の夢をわするべしやは(堯孝)

358 :名無氏物語:2009/07/21(火) 01:17:55 ID:rlPwz5wC
猶まもれ今も神代の名残とてさすがにたえぬ敷島の道(頓阿)

359 :名無氏物語:2009/07/21(火) 07:48:58 ID:rlPwz5wC
影さむみかさねて袖におく霜のしろたへ衣月にうつなり(二条持基)

360 :名無氏物語:2009/07/21(火) 07:50:24 ID:rlPwz5wC
紫の庭ものどかにかすむ日の光ともなふ鶯のこゑ(藤原良経)

361 :名無氏物語:2009/07/21(火) 07:52:00 ID:rlPwz5wC
夕立の雲の衣はかさねても空に涼しき風のおとかな(足利義教)

362 :名無氏物語:2009/07/21(火) 07:56:41 ID:rlPwz5wC
夕立の雲の衣はつつめども袖にたまらぬかぜのしら玉(木下長嘯子)

363 :名無氏物語:2009/07/21(火) 07:57:28 ID:rlPwz5wC
とりとむる物にもがなや梅が香を枕のうへにすぐる春風(東常縁)

364 :名無氏物語:2009/07/21(火) 07:58:54 ID:rlPwz5wC
世はなにとうつろひかはるふるさとの昔ながらの夕ぐれの花(東常縁)

365 :名無氏物語:2009/07/21(火) 07:59:57 ID:rlPwz5wC
吹く風や空にかよへる夏山の峯よりたかき蝉の声かな(東常縁)

366 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:37:08 ID:D+IOVAYd
あさなあさな雲たちそひて小倉山みねふく風は花の香ぞする(東常縁)

367 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:43:58 ID:D+IOVAYd
雲居までひびきやすらん夏山の峰よりたかき蝉のもろごゑ(藤原有家)

368 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:44:41 ID:D+IOVAYd
今はとて暮れゆく秋を山かげや木の葉に迷ひ小鹿なくらむ(東常縁)

369 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:45:27 ID:D+IOVAYd
ふる里の吉野の宮は今もかも見し世ながらに雪は降りつつ(東常縁)

370 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:46:30 ID:D+IOVAYd
故郷のよしのの宮はしら雪の山かぜさむみふらぬ日はなし(藤原為家)

371 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:49:32 ID:D+IOVAYd
夢ならば覚むる枕や頼ままし思ひにたどる朝の別れ路(東常縁)

372 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:50:40 ID:D+IOVAYd
月にゆくさよの中山なかなかに明けてはくらき霧の下道(東常縁)

373 :名無氏物語:2009/07/22(水) 12:51:39 ID:D+IOVAYd
ふみわけんものともみえず朝ぼらけ竹のは山の霧の下道(藤原家隆)

374 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:36:08 ID:D+IOVAYd
月に行くさよの中山中中に明けばふもとに宿やからまし(薬師寺公義)

375 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:38:17 ID:D+IOVAYd
暮れわたる入江の波もすて舟もありとて明日もたれかすさめむ(東常縁)

376 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:40:21 ID:D+IOVAYd
今朝の山路きのふの野べも忘られて夕波荒き浜辺をぞゆく(東常縁)

377 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:41:49 ID:D+IOVAYd
松島や雄島の苫屋くれはててなほおもかげに浦風ぞ吹く(東常縁)

378 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:44:36 ID:D+IOVAYd
あけぬとも猶おもかげに立田山恋しかるべき夜はの空かな(藤原定家)

379 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:46:30 ID:D+IOVAYd
春ながら今年の空は初雪にふりはへ神のめぐみをや見ん(下冷泉持為)

380 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:47:47 ID:D+IOVAYd
冴えかへり立ちつる春や時つ風霞みもあへぬ空に吹くなり(下冷泉持為)

381 :名無氏物語:2009/07/22(水) 13:52:41 ID:D+IOVAYd
憂き秋の涙もみちぬ和歌の浦や磯がくれなる宿の夕潮(下冷泉持為)

382 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:28:11 ID:D+IOVAYd
和歌のうらや磯がくれなるあしたづの鳴くねもけふぞ人にしらるる(飛鳥井雅有)

383 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:31:19 ID:D+IOVAYd
つもるべき雪のゆくへはしら雲にかげみぬ庭のありあけの月(下冷泉持為)

384 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:32:21 ID:D+IOVAYd
名にしおふかげあらはれて雪にさへうづもれはてぬ山の井の水(下冷泉持為)

385 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:33:18 ID:D+IOVAYd
ははそはら秋につれなき色ならでちりにし枝をそむる雪かな(下冷泉持為)

386 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:38:41 ID:D+IOVAYd
面影ぞなほ身にちかき秋をへて人はふりにし蓬生の月(下冷泉持為)

387 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:39:57 ID:D+IOVAYd
臥しわびぬ我がふるさとを思ひ草をばながもとの夢もつたへよ(下冷泉持為)

388 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:54:57 ID:T6SGNfRA
里はあれて人はふりにしやどなれや庭もまがきも秋ののらなる(遍昭[古今])

389 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:55:48 ID:T6SGNfRA
朝ぼらけ有明の月とみるまでに吉野の里にふれる白雪(坂上是則[古今])

390 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:56:38 ID:T6SGNfRA
桜ちる花の所は春ながら雪ぞふりつつきえがてにする(承均法師[古今])

391 :名無氏物語:2009/07/22(水) 14:57:51 ID:T6SGNfRA
あだなれどさくらのみこそ旧里の昔ながらの物には有りけれ(紀貫之[拾遺])

392 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:01:01 ID:D+IOVAYd
さめてこそかぎりしらるれ草枕夢のうちなるむさしのの原さめてこそかぎりしらるれ草枕夢のうちなるむさしのの原(飛鳥井雅世)

393 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:03:01 ID:D+IOVAYd
さめてこそかぎりしらるれ草枕夢のうちなるむさしのの原(飛鳥井雅世)

394 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:05:08 ID:D+IOVAYd
朝日影にほへる山の春風にふもとの里は梅が香ぞする(一条兼良)

395 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:14:12 ID:D+IOVAYd
いにしへをみきのつかさの袖の香や奈良の都にのこる橘(一条兼良)

396 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:15:43 ID:D+IOVAYd
この夕べほのみか月の宵々に影そふごとく恋やまさらん(一条兼良)

397 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:21:46 ID:D+IOVAYd
あかざりし人の契りのあさねがみ我が手枕にまたもみだれず(一条兼良)

398 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:23:29 ID:D+IOVAYd
今朝はまだ霞まぬ山も昨日より遠きばかりを春の色かな(心敬)

399 :名無氏物語:2009/07/22(水) 15:25:00 ID:D+IOVAYd
春とだにまだあへぬ色を朝ぼらけとほきばかりにかすむ山かな(心敬)

400 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:18:43 ID:fq+WqQfa
今朝よりはかすまぬ山もなかりけり花のみやこに春やたつらん(西園寺実氏)

401 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:19:36 ID:fq+WqQfa
ふかき夜の梅のにほひに夢さめてこす巻きあへぬ軒の春風(心敬)

402 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:20:50 ID:fq+WqQfa
夢さめてまだ巻きあげぬ玉だれのひま求めてもにほふ梅がか(順徳院)

403 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:21:49 ID:fq+WqQfa
面影は春やむかしの空ながらわが身ひとつに霞む月かな(心敬)

404 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:22:48 ID:fq+WqQfa
佐保姫の霞の袖に髪すぢをみだすばかりの春雨の空(心敬)

405 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:38:37 ID:fq+WqQfa
さほひめの霞の袖もしほるらし猶ふりくらす春雨のそら(藤原為子)

406 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:40:28 ID:fq+WqQfa
花ならぬ身をもいづちにさそふらん乱れたる世の末の春風(心敬)

407 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:42:18 ID:fq+WqQfa
なき玉やふりにし宿にかへるらん花たちばなに夕風ぞふく(心敬)

408 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:44:13 ID:fq+WqQfa
おぼつかなたが身をなげし魂ならん千尋の谷に蛍飛ぶかげ(心敬)

409 :名無氏物語:2009/07/23(木) 15:44:53 ID:fq+WqQfa
月のみぞ形見にうかぶ紀の河や沈みし人の跡のしら浪(心敬)

410 :名無氏物語:2009/07/23(木) 16:08:28 ID:fq+WqQfa
世は色におとろへぞゆく天人のうれへやくだる秋の夕ぐれ(心敬)

411 :名無氏物語:2009/07/23(木) 16:09:12 ID:fq+WqQfa
夕ぐれは遠ざかりゆく山のはを軒ばにかへすさを鹿の声(心敬)

412 :名無氏物語:2009/07/23(木) 16:10:57 ID:fq+WqQfa
絶えまなくさそふ風よりただ一葉心とおつる庭ぞさびしき(心敬)

413 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:10:56 ID:fq+WqQfa
神無月嵐のふかぬ夕ぐれも心とおつる木木のもみぢば(宗尊親王)

414 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:12:03 ID:fq+WqQfa
山里はやもめ烏の鳴く声に霜夜の月の影を知るかな(心敬)

415 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:12:49 ID:fq+WqQfa
月に鳴くやもめがらすのねにたてて秋のきぬたぞ霜にうつなる(藤原為家)

416 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:13:43 ID:fq+WqQfa
ふけにけりかたぶく月も遠き江の氷におつる雁の一声(心敬)

417 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:14:42 ID:fq+WqQfa
ふけにけり音せぬ月に水さび江の棚なしを舟ひとりながれて(心敬)

418 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:15:29 ID:fq+WqQfa
から崎や夕なみ千鳥ひとつ立つ洲崎の松も友なしにして(心敬)

419 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:16:12 ID:fq+WqQfa
山もとの杉の一むらうづみかね嵐も青くおつる雪かな(心敬)

420 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:17:35 ID:fq+WqQfa
思ひたえ待たじとすれば鳥だにも声せぬ雪の夕暮の山(心敬)

421 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:31:16 ID:fq+WqQfa
よもぎふに残るもかなしおき出でしあかつき露のあとの面影(心敬)

422 :名無氏物語:2009/07/23(木) 23:32:18 ID:fq+WqQfa
うつの山つたの葉もろき秋風に夢路もほそきあかつきの空(心敬)

423 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:23:18 ID:G29Z4hRF
月にただ見ぬ海山をかたるかなさても都の人は知らじを(心敬)

424 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:24:08 ID:G29Z4hRF
忘られぬ心づからの夢もうし古郷人は思ひ出でじを(心敬)

425 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:36:25 ID:G29Z4hRF
三十よりこの世の夢は破れけり松吹く風やよその夕暮(心敬)

426 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:37:22 ID:G29Z4hRF
かかれとて誰がたらちねの撫でつらん尾花がもとに残る黒髪(心敬)

427 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:38:28 ID:G29Z4hRF
わが心ただ花のみを幻とおもひわくれば乱れてぞちる(心敬)

428 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:40:24 ID:G29Z4hRF
月にあく心のなどかなかるらん皆うきことは見はてぬる世に(心敬)

429 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:51:16 ID:G29Z4hRF
うらめしな世はくらやみの空の月ながむとすれば胸にさわぎて(心敬)

430 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:52:28 ID:G29Z4hRF
天の戸をあくればやがて日の光神代のままの春やたつらん(正広)

431 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:53:24 ID:G29Z4hRF
明けにけり光をうけて唐もけふ日の本の春や立つらん(正広)

432 :名無氏物語:2009/07/24(金) 00:55:18 ID:G29Z4hRF
わたつ海の浪まを分けて出づる日に神代の春や帰りきぬらん(正広)

433 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:04:24 ID:G29Z4hRF
天の戸のあくればやがてくる春は鳥の音よりぞ聞きはじめける(守覚法親王)

434 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:05:14 ID:G29Z4hRF
花にふく山風よりも夕月夜ひかりにとほく行くにほひかな(正広)

435 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:06:40 ID:G29Z4hRF
今朝みれば天つ乙女のあまくだる袂かうすき蝉のは衣(正広)

436 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:08:15 ID:G29Z4hRF
いづくにか花はのがれん夏きても風の使の青葉ふく声(正広)

437 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:09:45 ID:G29Z4hRF
あらく吹く風の使も夏山によきかくれがと憑む花かな(正広)

438 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:11:46 ID:G29Z4hRF
花ちらす昔はむかし今はいましたしくなりぬ木々の下風(正広)

439 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:33:24 ID:G29Z4hRF
さびしさの限りを月にみ山風それもしづまる嶺のかり庵(正広)

440 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:34:44 ID:G29Z4hRF
さびしさのかぎりは雪にふりとめつ竜田の里のしかの通ひ路(慈円)

441 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:36:06 ID:G29Z4hRF
さびしさのかぎりなりけり杣山のこやさす月の有明の空(冷泉為尹)

442 :名無氏物語:2009/07/24(金) 01:37:07 ID:G29Z4hRF
雲ゐよりひとつに落ちてみなの川月は氷のちる嵐かな(正広)

443 :名無氏物語:2009/07/24(金) 02:04:49 ID:G29Z4hRF
雲間よりひとつに落ちてみなの河月は氷をしく嵐かな(正広)

444 :名無氏物語:2009/07/24(金) 02:06:04 ID:G29Z4hRF
消えずとも皆淡雪ぞ天地にこぬ春ひらく園の梅が香(正広)

445 :名無氏物語:2009/07/24(金) 02:07:22 ID:G29Z4hRF
またや夢春はあすかの寺の鐘ことしもけふに声ぞ暮れゆく(正広)

446 :名無氏物語:2009/07/24(金) 02:08:40 ID:G29Z4hRF
小簾のとにひとりや月の更けぬらん日比の袖の涙たづねて(正広)

447 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:25:12 ID:G29Z4hRF
車よりおりつる人よまゆばかり扇のつまにすこし見えぬる(正広)

448 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:26:24 ID:G29Z4hRF
灯火をよするに人のまばゆきやすこしそばめて顔をふりぬる(正広)

449 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:28:02 ID:G29Z4hRF
はかなくもかたらふ声よ鳥のきてならぶ梢の夕暮のやど(正広)

450 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:28:58 ID:G29Z4hRF
いにしへにあはぬ板間の月ひとりなきがおほかる夢ぞかなしき(正広)

451 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:30:22 ID:G29Z4hRF
杉の屋のあはぬ板まの霜はいさむすばぬ夢の月をしぞおもふ(慈円)

452 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:42:43 ID:G29Z4hRF
見し人のなきがおほかる古郷にあるははかなき道芝の露(正徹)

453 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:43:23 ID:G29Z4hRF
尋ねみよ蓬が島ぞ和歌の道心をのべて人は老せず(正広)

454 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:44:27 ID:G29Z4hRF
うつりきて軒端の花に成りにけり嵐にふかきよもの梅が香(正徹)

455 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:45:16 ID:G29Z4hRF
このごろの風のにほひになしはてて花にはうすき四方の梅が香(後花園院)

456 :名無氏物語:2009/07/24(金) 22:46:32 ID:G29Z4hRF
恨みじなおのが心の天つ雁よそに都の春のわかれも(後花園院)

457 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:05:14 ID:G29Z4hRF
はなに花なびきかさねて八重桜しづえをわきてにほふ比かな(後花園院)

458 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:06:28 ID:G29Z4hRF
きのふこそ春はくれしにぬぎかへて花の香とほき夏ごろもかな(足利尊氏)

459 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:15:25 ID:G29Z4hRF
くだけちる千々のこがねの波なれや岩根にかかる磯の月かげ(後花園院)

460 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:17:37 ID:G29Z4hRF
袖ぬらすほどだにもなし朝顔の花をかごとのあけぼのの露(後花園院)

461 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:19:09 ID:G29Z4hRF
おちそひてあはれのこさぬ涙かな寝覚や恋のかぎりなるらん(後花園院)

462 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:20:14 ID:G29Z4hRF
たのまめやことのははそのうす紅葉あだに散り来るなげのなさけは(後花園院)

463 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:22:11 ID:G29Z4hRF
松ばらの嵐やよわるほの見てし尾上の緑またかすむなり(後花園院)

464 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:24:18 ID:G29Z4hRF
思へただ空にひとつの日のもとに又たぐひなく生れこし身を(後花園院)

465 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:43:28 ID:G29Z4hRF
とけのこる石間の春の朝氷影みし水の月かあらぬか(貞常親王)

466 :名無氏物語:2009/07/24(金) 23:44:12 ID:G29Z4hRF
おもひ川かげみし水のうす氷かさなる夜はの月もうらめし(藤原家隆)

467 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:01:32 ID:4cE7nNp+
すみれ草つみつつかへる春の野にたがためとなく袖ぬらしけり(貞常親王)

468 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:02:49 ID:G29Z4hRF
山里にすむ身となれば帰るさを忘れし花の春ぞ恋しき(貞常親王)

469 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:07:07 ID:4cE7nNp+
夜もすがら咲きちる花の下陰に木の間さだめず月ぞもりくる(貞常親王)

470 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:08:29 ID:4cE7nNp+
さだかにぞ寝覚のとこに残りけるかすみて暮れし花の面影(貞常親王)

471 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:16:15 ID:4cE7nNp+
ほととぎす鳴く一声のなみだにはあまりおほかる村雨の空(貞常親王)

472 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:17:34 ID:4cE7nNp+
月みつつぬればや袖の露の間もみえぬ夢野の秋のたまくら(貞常親王)

473 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:21:04 ID:4cE7nNp+
床の上の光に月のむすびきてやがてさえ行く秋の手枕(藤原定家)

474 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:24:41 ID:4cE7nNp+
へだて行くおのがすがたは薄霧の籬にちかきはつかりの声(貞常親王)

475 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:26:16 ID:4cE7nNp+
山里のみねの木の葉や散りぬらん枕に近き秋のかりがね(順徳院)

476 :名無氏物語:2009/07/25(土) 00:28:36 ID:4cE7nNp+
はげしさをききしにそへて秋よりもつらき嵐の夕暮の声(貞常親王)

477 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:15:52 ID:4cE7nNp+
夢かとも雪よりさきにとひてみよ小野の千種の霜枯の色(貞常親王)

478 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:16:58 ID:4cE7nNp+
おくもまたふかくは見えず山人の薪におへるけさの薄雪(貞常親王)

479 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:19:15 ID:4cE7nNp+
分けそむる小篠が露の一ふしもしらぬさきより袖ぬらすかな(貞常親王)

480 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:20:59 ID:4cE7nNp+
涙よりかすむとならば我ぞげに春の名だての袖の月影(貞常親王)

481 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:22:13 ID:4cE7nNp+
面影のかすめる月ぞやどりける春やむかしのそでの涙に(俊成卿女)

482 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:23:03 ID:4cE7nNp+
きかじただそのかねごとは昔にてつらきかたみの夕暮の声(貞常親王)

483 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:30:53 ID:4cE7nNp+
しるべとや越の白根にむかふらむかすめど雁の行すゑの空(飛鳥井雅親)

484 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:34:42 ID:4cE7nNp+
桜咲く山べをすぐる雁がねは越の白根を越えぬとや思ふ(俊恵)

485 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:36:17 ID:eHF8qIkC
あぢきなくつらき嵐の声もうしなど夕暮に待ちならひけん(藤原定家[新古今])

486 :名無氏物語:2009/07/25(土) 01:37:48 ID:eHF8qIkC
契りこしそのかねごとはむかしにて有明の月のあらずもあるかな(藤原基家[続後撰])

487 :名無氏物語:2009/07/25(土) 02:42:19 ID:Nf4jXKq+
今は吾はわびそしにける息の緒に思ひし君をゆるさく思へば

488 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:31:22 ID:4cE7nNp+
おもかげはくらき軒端にみゆれども花に月まつ春のうたたね(飛鳥井雅親)

489 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:32:10 ID:4cE7nNp+
木をめぐりねぐらにさわぐ夕烏すずしきかたの枝やあらそふ(飛鳥井雅親)

490 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:33:10 ID:4cE7nNp+
雲ふかき深山の里の夕闇にねぐらもとむる烏なくなり(藤原良経)

491 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:34:05 ID:4cE7nNp+
一葉ちる桐の立枝に秋をはや見せも聞かせもわたる朝風(飛鳥井雅親)

492 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:34:56 ID:4cE7nNp+
みだれあふ花より花に露ちりて野原のまはぎ秋風ぞふく(飛鳥井雅親)

493 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:36:15 ID:4cE7nNp+
風わたる野べの千草におく露のいくたび花の色にちるらん(飛鳥井雅親)

494 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:54:42 ID:4cE7nNp+
きりぎりす夜をへて秋やさむからし枕のかべにこゑのちかづく(飛鳥井雅親)

495 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:56:07 ID:4cE7nNp+
きりぎりすかべの中にぞこゑはする蓬が杣に風やさむけき(上西門院兵衛)

496 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:57:29 ID:4cE7nNp+
おどろきてまたつぐ夢の末もなし朝けの窓は打ちしぐれつつ(飛鳥井雅親)

497 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:58:44 ID:4cE7nNp+
ながめわぶるこころの空を夕時雨むなしきいろに染めて過ぐなり(飛鳥井雅親)

498 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:01:21 ID:4cE7nNp+
きぬぎぬの夢のうき橋たどりきて命あやふき程をとへかし(飛鳥井雅親)

499 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:05:31 ID:4cE7nNp+
袖の色のまづ誰が方にみだれましおなじ涙をしのぶもぢずり(飛鳥井雅親)

500 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:06:59 ID:4cE7nNp+
あはれなり夜はに捨子のなきやむは親にそひねの夢やみるらん(飛鳥井雅親)

501 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:42:02 ID:4cE7nNp+
色香しる君もなき世にさく梅の花のうへまであはれなるかな(飛鳥井雅親)

502 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:43:07 ID:4cE7nNp+
月はなほ涙うちそへかすむなり雲がくれにし影さだかにて(飛鳥井雅親)

503 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:44:32 ID:4cE7nNp+
さすがみな歎きしづまるほどならば遅れてきくを哀れとはしれ(飛鳥井雅親)

504 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:48:02 ID:4cE7nNp+
四の海しづかになりぬもののふの矢なみをさまる御代を待ちえて(飛鳥井雅親)

505 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:50:15 ID:4cE7nNp+
玉津島玉ひろふより立つ波もしづかに成りぬ四方の浦風(頓阿)

506 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:51:23 ID:4cE7nNp+
消えもあへずけさやは桜雪とのみ思へばかをる春の山風(宗祇)

507 :名無氏物語:2009/07/25(土) 19:53:03 ID:4cE7nNp+
かすめただ咲きも咲かずも春の山ただおしこめて桜とをみむ(宗祇)

508 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:03:16 ID:4cE7nNp+
明くる夜の月と花との哀をもただおしこめてかすむ春かな(正徹)

509 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:17:19 ID:4cE7nNp+
おもかげはかすめる花もとほからでこずゑにまよふ春の山ごえ(宗祇)

510 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:18:23 ID:4cE7nNp+
思ひすてぬ草のやどりのはかなさもうき身ににたる夕雲雀かな(宗祇)

511 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:20:34 ID:4cE7nNp+
さびしさも身になれはてて山里は秋ふく風の夕暮もなし(宗祇)

512 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:23:13 ID:4cE7nNp+
身になれて年はへぬれど今更にあはれさびしき秋の夕ぐれ(真観)

513 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:25:11 ID:4cE7nNp+
身は老いぬ何の思ひの露にてもかからじとすれば秋の夕暮(宗祇)

514 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:26:41 ID:4cE7nNp+
袖のうへにとすればかかる涙かなあないひしらず秋の夕暮(宗尊親王)

515 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:28:09 ID:4cE7nNp+
老はなほ夕かげまたぬ露ながらうつろふ花をはかなくやみん(宗祇)

516 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:29:36 ID:B6DDKxnD
鳴く鹿の声に目ざめてしのぶかな見はてぬ夢の秋の思ひを(慈円)

517 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:29:37 ID:4cE7nNp+
道たえてはらふ人なき谷の戸の夕日がくれにちる木の葉かな(宗祇)

518 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:41:53 ID:4cE7nNp+
妹が島ちぎりなくとも折からの夕なみ千鳥おとづれてゆけ(宗祇)

519 :名無氏物語:2009/07/25(土) 20:50:10 ID:B6DDKxnD
今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな(素性法師)

520 :名無氏物語:2009/07/25(土) 21:19:10 ID:4cE7nNp+
を笹原ひろはば袖にはかなさもわするばかりの玉あられかな(宗祇)

521 :名無氏物語:2009/07/25(土) 21:20:26 ID:4cE7nNp+
つもるかとおき出でてみれば冴えし夜の月よりうすき峰のはつ雪(宗祇)

522 :名無氏物語:2009/07/25(土) 21:21:09 ID:4cE7nNp+
梢ふく風のたえまかかすむよの月よりうすき庭のうめが香(本居宣長)

523 :名無氏物語:2009/07/25(土) 21:22:14 ID:4cE7nNp+
庭はまだ浜木綿ばかりふる雪にいくへ高嶺の遠のしら雲(宗祇)

524 :名無氏物語:2009/07/25(土) 21:23:12 ID:4cE7nNp+
はまゆふもいく重かしたに成りぬらん雪ふりしける三熊野の浦(藤原俊成)

525 :名無氏物語:2009/07/25(土) 21:25:00 ID:4cE7nNp+
人しれぬきははおよびも中空にかからできえよ夕ぐれの雲(宗祇)

526 :名無氏物語:2009/07/25(土) 21:25:52 ID:4cE7nNp+
なにか思ふたとへば君がおもかげも鏡のうちのかりのかたちを(宗祇)

527 :名無氏物語:2009/07/25(土) 22:05:21 ID:4cE7nNp+
世の中にわがある物と思ひしは鏡のうちの影にぞ有りける(藤原公任)

528 :名無氏物語:2009/07/25(土) 22:06:22 ID:4cE7nNp+
いづくとか又もながめむ古里のかたみの雲は山風ぞふく(宗祇)

529 :名無氏物語:2009/07/25(土) 22:07:05 ID:4cE7nNp+
しらぬ野べあらぬ庵もやどるまの契り思へば古里もなし(宗祇)

530 :名無氏物語:2009/07/25(土) 22:08:09 ID:4cE7nNp+
さとりゆくまことの道に入りぬれば恋しかるべき故郷もなし(慈円)

531 :名無氏物語:2009/07/25(土) 22:09:27 ID:4cE7nNp+
ことのはの道こそ憂けれさらでやは心のきはを人にしられん(宗祇)

532 :名無氏物語:2009/07/25(土) 22:12:07 ID:4cE7nNp+
おもかげの残る朝の雲もうし花よなかなか夢と見ましを(中院通秀)

533 :名無氏物語:2009/07/25(土) 22:13:15 ID:4cE7nNp+
あかつきの夢をかけつつ一声にうつつすくなきほととぎすかな(中院通秀)

534 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:25:08 ID:8Kr4zSEQ
高砂や秋もいまはの鐘の音ををのへの雲につつみてぞゆく(中院通秀)

535 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:26:23 ID:8Kr4zSEQ
夜の雨のこるともし火いたづらになれて五十年の窓はふりにき(中院通秀)

536 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:28:40 ID:8Kr4zSEQ
夢にだに契むなしき灯の窓うつ色のくらき夜の雨(正徹)

537 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:29:51 ID:8Kr4zSEQ
春の色の碧にうかぶ富士のねは高天の原も雪かとぞみる(堯恵)

538 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:30:54 ID:8Kr4zSEQ
浪の上は千里に晴れて汀なる木末にしづむ夕立のそら(堯恵)

539 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:40:44 ID:8Kr4zSEQ
波のうへは千里のほかに雲きえて月かげかよふ秋のしほ風(俊成卿女)

540 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:41:56 ID:8Kr4zSEQ
埋れ行く野原の水の声なきもおちてしらする萩の下露(堯恵)

541 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:43:00 ID:8Kr4zSEQ
山ふかみ人もはらはぬ橋の上のあやふき暮に積る雪かな(堯恵)

542 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:45:05 ID:8Kr4zSEQ
われながら昨日にかはる心とはいまだおもはぬ夕暮の空(堯恵)

543 :名無氏物語:2009/07/26(日) 07:46:21 ID:8Kr4zSEQ
君がわたり思ひやれども行きなやむ心の末や峰のかけはし(堯恵)

544 :名無氏物語:2009/07/26(日) 08:03:19 ID:8Kr4zSEQ
思ひやる心いくへの峰こえてしのぶのおくを尋ね侘ぶらん(藤原家隆)

545 :名無氏物語:2009/07/26(日) 08:04:29 ID:8Kr4zSEQ
浪の上のむかしをとへばすみだ河かすむや白き鳥の涙に(堯恵)

546 :名無氏物語:2009/07/26(日) 15:56:19 ID:8Kr4zSEQ
散るもみぢありて行く水絶えせずや今も水無瀬にうかぶことのは(堯恵)

547 :名無氏物語:2009/07/26(日) 15:57:11 ID:8Kr4zSEQ
待ちあへぬ命に花をみ吉野やよし立ちかくせ峰のしら雲(太田道灌)

548 :名無氏物語:2009/07/26(日) 15:58:10 ID:8Kr4zSEQ
うつし植ゑて共に老木の桜花なれも昔の春や恋しき(太田道灌)

549 :名無氏物語:2009/07/26(日) 15:59:06 ID:8Kr4zSEQ
一声の夢をももらせ東路の関のあなたの山ほととぎす(太田道灌)

550 :名無氏物語:2009/07/26(日) 15:59:49 ID:8Kr4zSEQ
植ゑたてしまろが桜も哀なりともに老木の春はいつまで(耕雲)

551 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:00:47 ID:8Kr4zSEQ
秋の野の千種にわけし心をもひとつになして月を見るかな(太田道灌)

552 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:07:42 ID:8Kr4zSEQ
里は荒れ野となる露の深草や鶉がねやをてらす月影(太田道灌)

553 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:08:37 ID:8Kr4zSEQ
世の中に鳥も聞えぬ里もがなふたりぬる夜の隠家にせむ(太田道灌)

554 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:27:46 ID:8Kr4zSEQ
梓弓思ひなれしも憎みしも絶えて我のみ月を見るかな(太田道灌)

555 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:30:39 ID:8Kr4zSEQ
明けわたる外山は雪の色そへて麓にさゆる夜の春雨(木戸孝範)

556 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:32:40 ID:8Kr4zSEQ
たが袖に契りおきてか梅のはな夕べの空を匂ひ行くらん(木戸孝範)

557 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:34:30 ID:8Kr4zSEQ
春はいかにちぎりおきてかすぎにしとおくれてにほふ花にとはばや(大弐三位)

558 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:35:27 ID:8Kr4zSEQ
夢のうちの夢のたはぶれ夢ならでしたふ衣々などうつつなる(木戸孝範)

559 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:36:37 ID:8Kr4zSEQ
かけはなれ思はぬ人はつらからずつらきも契り憂きもなぐさめ(木戸孝範)

560 :名無氏物語:2009/07/26(日) 16:38:54 ID:8Kr4zSEQ
こと色はふりくる雨にくれはてて入江をわたる鷺のひとつら(木戸孝範)

561 :名無氏物語:2009/07/26(日) 18:23:41 ID:lFWzAt1s
君がためおしからざりし命さへながくもがなとおもひぬる哉(藤原義孝)

562 :名無氏物語:2009/07/26(日) 18:31:44 ID:lFWzAt1s
和田の原こぎ出てみれば久堅のくもゐにまがふ奥津白波(法性寺入道前関白太政大臣)

563 :名無氏物語:2009/07/26(日) 18:34:46 ID:lFWzAt1s
起きもせず寝もせで夜を明かしては春のものとてながめくらしつ(在原業平)

564 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:13:05 ID:8Kr4zSEQ
見わたせば秋の夕日のかげはれて色こき山をわたる白鷺(伏見院)

565 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:14:10 ID:8Kr4zSEQ
しらむをもおのが色とやあくる夜に山の端はこゆる鷺のひとつら(下冷泉持為)

566 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:15:49 ID:8Kr4zSEQ
里ふりぬなに中々の梅が香は春やむかしも忘れぬる世に(木戸孝範)

567 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:17:06 ID:8Kr4zSEQ
おろかにも思ひはすてじたらちねにうくるこの身ぞおのづからなる(木戸孝範)

568 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:19:05 ID:8Kr4zSEQ
つらきかな曽我の河原にかるかやの束の間もなく思ひみだれて(足利義政)

569 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:19:50 ID:8Kr4zSEQ
こぎわかれゆけばかなしき志賀の浦やわが古郷にあらぬ都も(足利義政)

570 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:30:44 ID:gZc5KAhX
若い女って言うのは,触ってもいいし,舐めてもいいし,
また,髪の毛の匂いを嗅ぐのもいいよね。
寒い時は,湯たんぽ代わりになるし,暇な時は撫でくってると
甘えてくる。
それこそ,チンポを1時間くらいしゃぶらせるのも良し,
精液を顔に掛けるのも良し,
ただ柔らかい感触を味わうだけでも良い。
ケツの穴のシワを丹念に舐めさせるのもいい。

やっぱり,女は最高だね・・・


571 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:40:44 ID:8Kr4zSEQ
更に今和歌の浦波をさまりて玉ひろふ世にたちぞかへらん(足利義政)

572 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:41:49 ID:8Kr4zSEQ
春来ぬとふりさけみれば天の原あかねさし出づる光かすめり(足利義政)

573 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:42:54 ID:8Kr4zSEQ
今日はまた咲き残りけり古里のあすか盛りの秋萩の花(足利義政)

574 :名無氏物語:2009/07/26(日) 21:43:54 ID:8Kr4zSEQ
置きまよふ野原の露にみだれあひて尾花が袖も萩が花摺り(足利義政)

575 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:02:28 ID:8Kr4zSEQ
人もきぬ尾花が袖もまねかればいとどあだなる名をやたちなむ(伊勢)

576 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:05:50 ID:8Kr4zSEQ
見し花の色を残して白妙の衣うつなり夕がほのやど(足利義政)

577 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:06:54 ID:8Kr4zSEQ
今日はまづ思ふばかりの色みせて心の奧をいひはつくさじ(足利義政)

578 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:08:08 ID:8Kr4zSEQ
つらきかな曽我の河原にかる草のつかのまもなく思ひみだれて(足利義政)

579 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:46:01 ID:8Kr4zSEQ
さやかなる影はそのよの形見かはよしただくもれ袖の上の月(足利義政)

580 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:47:20 ID:8Kr4zSEQ
わが思ひ神さぶるまでつつみこしそのかひなくて老いにけるかな(足利義政)

581 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:48:33 ID:8Kr4zSEQ
そめつくす秋はもみぢのかたはらのまた深山木となる桜かな(飛鳥井雅康)

582 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:49:52 ID:8Kr4zSEQ
水にのみふるをやは言ふ月にだに光きえゆく庭のうす雪(飛鳥井雅康)

583 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:51:33 ID:8Kr4zSEQ
人や知らむあらぬ筆には書きなせど心の見ゆるわが玉づさは(飛鳥井雅康)

584 :名無氏物語:2009/07/26(日) 22:52:31 ID:8Kr4zSEQ
たのめてし言の葉なるる玉づさをあらぬ筆かと人に見せばや(冷泉為相)

585 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:00:10 ID:8Kr4zSEQ
しひてなどしたふ心ぞ一夜こそこの世のちの世かくるなさけを(飛鳥井雅康)

586 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:01:09 ID:8Kr4zSEQ
さびしさの種をぞうゑし宵々に夢おどろかす庭の荻原(桜井基佐)

587 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:17:02 ID:8Kr4zSEQ
花を見ておもひ忘るる時あれど立ちされば又おもふ君かな(桜井基佐)

588 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:18:02 ID:8Kr4zSEQ
花をみる心はよそにへだたりて身につきたるは君がおもかげ(西行)

589 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:19:19 ID:8Kr4zSEQ
水のあわにきえぬ色香やうかぶらむ落ちても梅の花の下風(姉小路基綱)

590 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:20:28 ID:8Kr4zSEQ
消えゆくも霞むもわかず峰の雪色うすくなる春雨の空(姉小路基綱)

591 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:21:41 ID:8Kr4zSEQ
風よわくややくもりきてふる雨の音までかすむ春の明ぼの(姉小路基綱)

592 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:24:07 ID:8Kr4zSEQ
見るがうちに光を花の色ぞそふ遠山ざくら月いづるころ(姉小路基綱)

593 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:27:01 ID:8Kr4zSEQ
大方もあだなる花の一時をこよひの夢につくす春かな(姉小路基綱)

594 :名無氏物語:2009/07/26(日) 23:29:29 ID:8Kr4zSEQ
下枝まで志賀の浜松なみ越えて水海ひろき五月雨の頃(姉小路基綱)

595 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:38:11 ID:4l1wprhN
夕べよりながめわぶるや秋の夜のながき思ひのはじめなるらむ(姉小路基綱)

596 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:39:14 ID:4l1wprhN
むらむらに花の籬をかこふかな野べの千草にまよふ夕霧(姉小路基綱)

597 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:42:50 ID:4l1wprhN
夜をこめてたつ秋霧の朝じめり紅葉の奥もふかき山かな(姉小路基綱)

598 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:44:11 ID:4l1wprhN
ひましらむ窓の扉の光よりまだ見ぬ庭の雪ぞ知らるる(姉小路基綱)

599 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:45:14 ID:4l1wprhN
おきつ浪緑にはるる雪のいろにけさはまぢかき淡路島山(姉小路基綱)

600 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:46:19 ID:4l1wprhN
つつまじよ硯の墨のみづからと見せし涙の色もこそあれ(姉小路基綱)

601 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:54:29 ID:4l1wprhN
つつまじよおもふ思ひはいかにとも色そめがたき袖にまかせて(正徹)

602 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:55:41 ID:4l1wprhN
袖の色も人はことなる吾亦紅かれゆく野べに猶やしをれむ(姉小路基綱)

603 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:57:07 ID:4l1wprhN
朝まだき春のものとて天の原ふりさけみれば霞みそめつつ(後土御門天皇)

604 :名無氏物語:2009/07/27(月) 00:58:09 ID:4l1wprhN
待ちわぶる人に咲きぬと告げんまも立ちさりがたき花の明けぼの(後土御門天皇)

605 :名無氏物語:2009/07/27(月) 01:00:58 ID:4l1wprhN
見ぬ人にさきぬとつげむ程だにもたちさりがたき花のかげかな(兼好)

606 :名無氏物語:2009/07/27(月) 01:02:17 ID:4l1wprhN
咲きもそひ散りもはじめて花桜うきうれしさのまじる雨かな(後土御門天皇)

607 :名無氏物語:2009/07/27(月) 08:35:50 ID:4l1wprhN
夕まぐれ花もなごりを思へばや面影おくるかへるさの道(後土御門天皇)

608 :名無氏物語:2009/07/27(月) 08:36:44 ID:4l1wprhN
旅ごろも袖のわかれに立ちそひて面影おくる有明の月(二条為世)

609 :名無氏物語:2009/07/27(月) 08:38:10 ID:4l1wprhN
くるるまで見つる名残に山桜かへるさおくる花の面かげ(二条為世)

610 :名無氏物語:2009/07/27(月) 08:39:59 ID:4l1wprhN
時鳥声きくまでと山道にまよへる我ぞいまだ旅なる(後土御門天皇

611 :名無氏物語:2009/07/27(月) 08:41:09 ID:4l1wprhN
なる神の音は高雄の山ながらあたごの峰にかかる夕立(後土御門天皇)

612 :名無氏物語:2009/07/27(月) 08:42:14 ID:4l1wprhN
なる神の音はたかをの山風に雨よりも猶雲ぞさきだつ(小倉公雄)

613 :名無氏物語:2009/07/27(月) 08:44:00 ID:4l1wprhN
夕立のふりくる音のあらち山矢田野をかけて風ぞはげしき(後土御門天皇)

614 :名無氏物語:2009/07/27(月) 10:50:38 ID:sKEIfd52
我が宿は道もなきまで荒れにけりつれなき人を待つとせし間に(遍昭)

615 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:27:21 ID:VMijzkKa
我が涙なにこぼるらん吹く風も袖のほかなる秋の夕暮(後土御門天皇)

616 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:28:24 ID:VMijzkKa
旅人はさやにも見しか雲はるる甲斐が嶺出づる秋の夜の月(後土御門天皇)

617 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:29:20 ID:VMijzkKa
わすれずも袖とふかげか十年あまりよそに忍びし雲の上の月(後土御門天皇)

618 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:30:39 ID:VMijzkKa
分け入りししげき野中のつらさをや月になぐさむ人の面影(後土御門天皇)

619 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:35:19 ID:VMijzkKa
思ひ寝にみるとはすれどあや莚あやめもわかぬ夢ぞはかなき(後土御門天皇)

620 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:37:48 ID:VMijzkKa
いたづらに名のみながれて水無瀬川おろかなる身ぞありてかひなき(後土御門天皇)

621 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:55:23 ID:VMijzkKa
梅の花にほふ夕べは身を分けて空にこころの春風ぞ吹く(肖柏)

622 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:56:24 ID:VMijzkKa
ゆきてをる心のかへさいかならむ千里にかすむ山桜かな(肖柏)

623 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:57:29 ID:VMijzkKa
ゆく春の名残はあれど見る人も遠山なしの花やさびしき(肖柏)

624 :名無氏物語:2009/07/28(火) 01:58:26 ID:VMijzkKa
あすよりは天つ空にや恋ひ佗びむ雲のはたてに春は暮れにき(肖柏)

625 :名無氏物語:2009/07/28(火) 02:03:04 ID:VMijzkKa
うつしみよ山はあらしもやはらかにならのわか葉を言の葉の道(肖柏)

626 :名無氏物語:2009/07/28(火) 02:04:19 ID:VMijzkKa
放ちかふ夏野の牛もかたよるや水草清き杜の下道(肖柏)

627 :名無氏物語:2009/07/28(火) 13:27:50 ID:7tWO84uS
>>621
そんな屁理屈聞いてんじゃねえんだよ

628 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:21:49 ID:VMijzkKa
やどりこし野原の小萩露をおきてうつろひゆかむ花の心よ(肖柏)

629 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:23:36 ID:VMijzkKa
独りすむ市の仮屋の月かげに世わたる人のあはれをぞ知る(肖柏)

630 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:25:49 ID:VMijzkKa
町くだりよろぼひ行きて世を見れば物のことわりみなしられけり(慈円)

631 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:28:40 ID:VMijzkKa
さびしきはあるる垣ねの薄紅葉木の下てらす秋の日のかげ(肖柏)

632 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:30:06 ID:VMijzkKa
秋の日のよわき影とや紅葉ばにやどるもうすき梢なるらん(正徹)

633 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:33:22 ID:VMijzkKa
雪はらふ野中の杉の一むらや嵐にやどる夕暮の色(肖柏)

634 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:34:20 ID:VMijzkKa
山もとの杉の一むらうづみかね嵐も青くおつる雪かな(心敬)

635 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:51:37 ID:VMijzkKa
軒ばよりあまりて落つる雪の音に夕暮ふかくなれる宿かな(肖柏)

636 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:52:43 ID:VMijzkKa
ほの見しにそのこととなく詠(なが)めわびぬこれをや恋の春の夕暮(肖柏)

637 :名無氏物語:2009/07/28(火) 14:54:15 ID:VMijzkKa
雲の色風のけしきにながめても心のとはば憂き夕べかな(肖柏)

638 :名無氏物語:2009/07/28(火) 15:03:45 ID:VMijzkKa
月にさへ物はおもはじ夕暮を限にたのむならひともがな(肖柏)

639 :名無氏物語:2009/07/28(火) 15:05:23 ID:VMijzkKa
せめくるは憂き身の何ぞつれなきに心あはする秋の夕暮(肖柏)

640 :名無氏物語:2009/07/28(火) 15:06:12 ID:VMijzkKa
世のならひ秋のためしも身のうさにあまる夕ぞいとどせめくる(正徹)

641 :名無氏物語:2009/07/28(火) 15:07:09 ID:VMijzkKa
あやなくもたのむ夜くるし雨の音に心すむべき灯のもと(肖柏)

642 :名無氏物語:2009/07/28(火) 15:08:08 ID:VMijzkKa
言の葉にのこす心を折りそへし野分の跡の花とだに見よ(肖柏)

643 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:44:19 ID:VMijzkKa
水くらき木陰にうすく見え初めて夜になるままにそふ蛍かな(大内政弘)

644 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:45:39 ID:VMijzkKa
野辺よりも思へばふかきあはれかなうつす虫籠の夕暮の声(大内政弘)

645 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:46:30 ID:VMijzkKa
ゆき暮れてうちぬる市の仮やかた都の夢を売る人もがな(大内政弘)

646 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:47:23 ID:VMijzkKa
かり枕足もやすめぬ旅寝かなあすの道のみ夢にたどりて(大内政弘)

647 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:48:41 ID:VMijzkKa
わきかねつ心にもあらで十とせあまりありし都は夢かうつつか(大内政弘)

648 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:50:03 ID:VMijzkKa
あかなくの心をおきて見し世よりいくとせ春の明ぼのの空(下冷泉政為)

649 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:52:54 ID:VMijzkKa
花かすむ夕べをとへばおぼろ夜の月にもなりぬをちかたの里(下冷泉政為)

650 :名無氏物語:2009/07/28(火) 20:53:57 ID:VMijzkKa
色にそむならひと思へば春はただ花ぞ心の空になりぬる(下冷泉政為)

651 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:16:08 ID:VMijzkKa
また見むと思はぬ花のかげならばしひて手折らむけふの夕べを(下冷泉政為)

652 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:17:12 ID:VMijzkKa
ちらばまた花にうつらむ恨みまでかすめる月に思ひわびぬる(下冷泉政為)

653 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:19:03 ID:VMijzkKa
さく花にうつる心やうらむらん去年の桜のふかき面影(正徹)

654 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:24:32 ID:VMijzkKa
見るからに花も露けきふる里の春をばさても思ひすてしか(下冷泉政為)

655 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:27:17 ID:VMijzkKa
すずしさや色にもみゆる吹く風はたえまがちなる木々の夕かげ(下冷泉政為)

656 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:44:28 ID:VMijzkKa
むすびこし清水がもとは秋ながらくるるを夏と思ふころかな(下冷泉政為)

657 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:46:15 ID:VMijzkKa
心なほ夕とどろきの橋柱たつ秋風も身にしみて行く(下冷泉政為)

658 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:47:34 ID:VMijzkKa
おき出づる身もあだし世の名残思ふ月は有明あさがほの花(下冷泉政為)

659 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:50:30 ID:VMijzkKa
おきいづる袖さへ霜の朝床にながきよいかで老はたへけん(下冷泉政為)

660 :名無氏物語:2009/07/28(火) 21:51:58 ID:VMijzkKa
秋風にのこりおほかる夢さめて又あはれそふねやの月かげ(下冷泉政為)

661 :名無氏物語:2009/07/28(火) 22:04:00 ID:VMijzkKa
みる夢は荻の葉風にとだえして思ひもあへぬねやの月かげ(藤原定家)

662 :名無氏物語:2009/07/28(火) 22:09:04 ID:VMijzkKa
冬くれば霜の鐘きく初瀬山もろき木の葉にひびくとはなし(下冷泉政為)

663 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:07:41 ID:VMijzkKa
ふり行くを身におどろかす小夜時雨おもへや冬にうつるほどなさ(下冷泉政為)

664 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:08:35 ID:VMijzkKa
うつろふとみる色もなき白雪のこぼるる枝にをしき暮かな(下冷泉政為)

665 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:09:19 ID:VMijzkKa
雪にとふ人こそなけれ冬ごもる里のならひは我もしれども(下冷泉政為)

666 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:10:15 ID:VMijzkKa
いかにともとふべくはあらぬ雪のうちの思ひやおなじとほつ里人(下冷泉政為)

667 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:11:10 ID:VMijzkKa
消えかへる涙ぞつらきひとり寝の我がうづみ火はかきおこしても(下冷泉政為)

668 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:12:10 ID:VMijzkKa
しらずその逢瀬やいつのみなせ川たのむ契りはありて行くとも(下冷泉政為)

669 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:14:03 ID:VMijzkKa
色にそむ心よりみる花やなほ目にさやかなる春をしるらん(下冷泉政為)

670 :名無氏物語:2009/07/28(火) 23:15:21 ID:VMijzkKa
思ひ寝になれこし花や今朝さくもなほ覚めやらぬ夢の面影(上冷泉為広)

671 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:06:37 ID:jpp3J32R
帰るさの朝霧ふかし虫の音を夕露かけてたづねこし野に(上冷泉為広)

672 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:08:01 ID:jpp3J32R
日影まつ山下露の朝じめり風だにしらぬ花をみるかな(豊原統秋)

673 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:09:01 ID:jpp3J32R
うつつこそさもあやにくにさそふとも夢路はゆるせ花の下風(豊原統秋)

674 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:10:10 ID:jpp3J32R
朝戸あけに山の尾上をこす雁のこゑきく雲に秋風ぞふく(豊原統秋)

675 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:12:22 ID:jpp3J32R
逢ふことはいつともわかぬ松の色の夕べはなどか風もかなしき(豊原統秋)

676 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:14:12 ID:jpp3J32R
かすみつつ空には見えぬ春雨のこまかにそそく水の面かな(兼載)

677 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:15:25 ID:jpp3J32R
日をふれば海をたたへて中々に河音たゆるさみだれの比(兼載)

678 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:16:20 ID:jpp3J32R
あさき瀬にせかれし波は岩こえて川音たゆる五月雨の比(藤原経高)

679 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:26:32 ID:jpp3J32R
荻の葉を時々風の露ふけば夜半の枕の夢のむらぎえ(兼載)

680 :名無氏物語:2009/07/29(水) 00:27:31 ID:jpp3J32R
荻原や夜半に秋風露ふけばあらぬ玉ちる床のさむしろ(藤原良経)

681 :名無氏物語:2009/07/29(水) 01:06:09 ID:jpp3J32R
たて残す槙の戸口のさむしろにひとすぢうつる月の影かな(兼載)

682 :名無氏物語:2009/07/29(水) 01:08:04 ID:jpp3J32R
ふかき夜の雨にかへりし君ゆゑに残る袖までしほれつるかな(兼載)

683 :名無氏物語:2009/07/29(水) 01:09:23 ID:jpp3J32R
月はしづみにほひはうかぶ江の水を梅さく庭にせきもとめばや(玄誉)

684 :名無氏物語:2009/07/29(水) 01:11:08 ID:jpp3J32R
花みずはうごかむものか我が心さしもしづけき春の夕べに(玄誉)

685 :名無氏物語:2009/07/29(水) 12:53:44 ID:jpp3J32R
もろともに老木の梅の陰にきてまたこの春も花をみるかな(玄誉)

686 :名無氏物語:2009/07/29(水) 12:54:35 ID:jpp3J32R
山里は心づくしもなぐさみもひとつ木の間の秋の夜の月(素純)

687 :名無氏物語:2009/07/29(水) 12:55:23 ID:jpp3J32R
村時雨くもりみ晴れみ秋の日のうす花薄袖ほさぬころ(素純)

688 :名無氏物語:2009/07/29(水) 12:56:11 ID:jpp3J32R
たがために色どる露のうすくこくならびの岡の木々の紅葉葉(素純)

689 :名無氏物語:2009/07/29(水) 12:57:02 ID:jpp3J32R
村霞くもりみはれみ行く月に見し世の事もつづきやはする(正徹)

690 :名無氏物語:2009/07/29(水) 12:57:49 ID:jpp3J32R
重ねてもあかでやあけん独り寝に長かりし比の夜半のいくよを(素純)

691 :名無氏物語:2009/07/29(水) 12:59:12 ID:jpp3J32R
槙の戸をおしあけ方の梅が香に憂き春風や夢さそふらむ(足利義尚)

692 :名無氏物語:2009/07/29(水) 13:03:17 ID:jpp3J32R
槙の戸をおし明がたの空さえて庭白妙に雪降りにけり(慈円)

693 :名無氏物語:2009/07/29(水) 14:57:49 ID:jpp3J32R
ほどぞなき秋にこしぢの月かげを花にかすめて帰る雁がね(足利義尚)

694 :名無氏物語:2009/07/29(水) 14:58:49 ID:jpp3J32R
かへる雁たびの空にもわするなよ芳野の花にかすむ夜の月(後鳥羽院)

695 :名無氏物語:2009/07/29(水) 15:00:07 ID:jpp3J32R
すり衣君が袖ふる春雨に紫野ゆき菫つみてむ(足利義尚)

696 :名無氏物語:2009/07/29(水) 15:02:15 ID:jpp3J32R
夕がほの露の契りや小車のとこなつかしき形見なりけむ(足利義尚)

697 :名無氏物語:2009/07/29(水) 15:03:39 ID:jpp3J32R
あやめ草おなじ姿に置き馴れて枕の露や光そふらむ(足利義尚)

698 :名無氏物語:2009/07/29(水) 15:05:14 ID:jpp3J32R
月見よと簾うごかす秋風に君まちをれば夜ぞ更けにける(足利義尚)

699 :名無氏物語:2009/07/29(水) 15:07:39 ID:jpp3J32R
伊勢の海や潮干のたづの声たけてわかの松原月冴えわたる(足利義尚)

700 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:51:29 ID:jpp3J32R
露しぐれのこれる山のもみぢ葉に夕日をそめて秋風ぞ吹く(足利義尚)

701 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:52:58 ID:jpp3J32R
一よさへ夢やは見ゆる呉竹のふしなれぬ床に木枯の風(足利義尚)

702 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:54:57 ID:jpp3J32R
かりそめの道のたよりの梅の花その香にふれし袖ぞ忘れぬ(足利義尚)

703 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:55:54 ID:jpp3J32R
うき人の心のあきの袂より月と露とはうらみはててき(足利義尚)

704 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:56:41 ID:jpp3J32R
うき人の心のあきの初時雨いつことの葉の色をそめけん(宗尊親王)

705 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:57:43 ID:jpp3J32R
神楽歌にうたふさざ波よるなれど日吉のちかひ曇らぬものを(足利義尚)

706 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:58:32 ID:jpp3J32R
みな月の月影しろき小忌衣うたふさざ浪よるぞすずしき(藤原定家)

707 :名無氏物語:2009/07/29(水) 22:59:27 ID:jpp3J32R
咲く花のけふのあるじに身をなしてしのぶも悲し故郷の春(道堅)

708 :名無氏物語:2009/07/29(水) 23:41:31 ID:jpp3J32R
けふいくか花のあるじに身をなしておくるる人のとふをまつらん(法性寺為信)

709 :名無氏物語:2009/07/29(水) 23:43:09 ID:jpp3J32R
世のうさもまたやあひみん初瀬山いのりし道は花ぞふりしく(道堅)

710 :名無氏物語:2009/07/29(水) 23:44:11 ID:jpp3J32R
暮れゆけばただ春風の音羽川おとを聞きても花ぞ悲しき(道堅)

711 :名無氏物語:2009/07/29(水) 23:45:13 ID:jpp3J32R
吉野より外には出でず日数へて同じかげなる花は見ねども(道堅)

712 :名無氏物語:2009/07/29(水) 23:46:16 ID:jpp3J32R
吉野山やがて出でじと思ふ身を花散りなばと人や待つらむ(西行)

713 :名無氏物語:2009/07/29(水) 23:47:56 ID:jpp3J32R
難波江や芦のしげみの下くぐる音にもちかき水の秋風(道堅)

714 :名無氏物語:2009/07/29(水) 23:48:46 ID:jpp3J32R
下くぐる水に秋こそかよふらしむすぶ泉の手さへ涼しき(中務)

715 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:10:41 ID:i7F5SsBw
里遠く野はなりにけり長き夜の月のゆくへをとふとせしまに(道堅)

716 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:14:40 ID:i7F5SsBw
秋ふかくなるとの海のはや汐におちゆく月のよどむ瀬もがな(道堅)

717 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:15:52 ID:i7F5SsBw
ふかき夜の宿をばいでて我ながら行くかたしらぬ道の辺の月(道堅)

718 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:18:21 ID:i7F5SsBw
ゆくへなく月に心のすみすみてはてはいかにかならんとすらん(西行)

719 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:19:36 ID:i7F5SsBw
露の間とみるもはかなし鳴く虫の命の末のよもぎふの月(道堅)

720 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:29:06 ID:i7F5SsBw
思ふこそ遠きも憂けれ行くとなれば我が路ならぬ海山もなし(道堅)

721 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:44:00 ID:i7F5SsBw
住むとならば水の音する石のうへ木の下露のかかる所を(道堅)

722 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:46:06 ID:i7F5SsBw
すむとならばその山水の末までも我が身にごらぬ心ともがな(三条西実隆)

723 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:48:32 ID:i7F5SsBw
夕波の花にもかけて梅が香をさそふ難波のさとの春風(十市遠忠)

724 :名無氏物語:2009/07/30(木) 00:50:56 ID:i7F5SsBw
花ぞなほ露まぎれなき梅が枝の若葉もにほふ春のあさ風(十市遠忠)

725 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:01:45 ID:i7F5SsBw
春日山しづかなる世の春にあひて花さくころの宮めぐりかな(十市遠忠)

726 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:05:49 ID:i7F5SsBw
浪風もしづかなる世の春にあひて網の浦人たたぬ日ぞなき(藤原家隆)

727 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:06:44 ID:i7F5SsBw
なごりあれや野となりてだに菫咲く庭も籬も春のふるさと(十市遠忠)

728 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:07:44 ID:i7F5SsBw
ほととぎす杜の下草枕にて夕べの月のかげにまちみむ(十市遠忠)

729 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:28:06 ID:i7F5SsBw
ほととぎす声待つほどは片岡の杜のしづくに立ちや濡れまし(紫式部)

730 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:30:09 ID:i7F5SsBw
くれうすき岡辺にかへる雲はみなしげる梢の色にきえつつ(十市遠忠)

731 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:32:19 ID:i7F5SsBw
朝夕日うつるあふひの影すずしみどりのすだれ色をそへつつ(十市遠忠)

732 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:33:12 ID:i7F5SsBw
露もまだおきあへぬ秋の夕べとややどるもうすき袖の月かげ(十市遠忠)

733 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:34:23 ID:i7F5SsBw
影うつりあふ夜の星の泉河天の河より湧きていづらむ(十市遠忠)

734 :名無氏物語:2009/07/30(木) 01:40:14 ID:i7F5SsBw
露もまだ置きあへぬ床の朝じめりおぼえずかろき夏衣かな(正徹)

735 :名無氏物語:2009/07/30(木) 02:00:32 ID:i7F5SsBw
行きてみん道し知らねば天の川この世のなかの星崎の浜(十市遠忠)

736 :名無氏物語:2009/07/30(木) 02:01:23 ID:i7F5SsBw
ねざめする枕にかすむ鹿の音はただ秋の夜の夢にやあるらん(十市遠忠)

737 :名無氏物語:2009/07/30(木) 10:01:35 ID:gSiH4au1
思ひわびさてもいのちはある物をうきにたへぬはなみだなりけり(道因法師)

738 :名無氏物語:2009/07/30(木) 10:06:46 ID:gSiH4au1
嘆けとて月はや物をおもはするかこちがほなるわかなみだかな(西行法師)

739 :名無氏物語:2009/07/30(木) 10:47:14 ID:gSiH4au1
我が君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔の生すまで(読み人知らず)

740 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:05:28 ID:i7F5SsBw
露霜の草木に色はなかりけり心をそむる秋の夕暮(十市遠忠)

741 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:07:06 ID:i7F5SsBw
大比叡やかたぶく月の木の間より海なかばある影をしぞ思ふ(十市遠忠)

742 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:08:01 ID:i7F5SsBw
志賀の浦やむかひの山は陰くれて木の間に海を寄する月かげ(十市遠忠)

743 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:09:27 ID:i7F5SsBw
吹きすさぶ外山さびしく冬の夜の月に見えゆく木がらしの風(十市遠忠)

744 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:10:31 ID:i7F5SsBw
我が袖はいつかほすべき逢ふ夜はのうれしきにさへあまる涙よ(十市遠忠)

745 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:37:57 ID:i7F5SsBw
今夜しもいかなるすぢに黒髪のながきよかけて契りそめけん(十市遠忠)

746 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:39:23 ID:i7F5SsBw
世にはねをわびてなくだにある物をうれしきにさへおつる涙か(凡河内躬恒)

747 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:44:03 ID:i7F5SsBw
いつとなくわけゆく水のあはれ身にしらず逢瀬をたどりわびぬる(十市遠忠)

748 :名無氏物語:2009/07/30(木) 21:45:32 ID:i7F5SsBw
夢もうしかへる朝にまどろめばいくたびみるも別れなりけり(十市遠忠)

749 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:01:10 ID:i7F5SsBw
あふ事やかたののきぎす妻恋ははれぬ霞のたちゐなくらん(三条西実隆)

750 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:02:24 ID:i7F5SsBw
河水のながれ入りては一すぢに白きぞ海の道と見えぬる(十市遠忠)

751 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:04:57 ID:i7F5SsBw
山深くいとひくるのみ多けれど世をすてはつる人ぞ稀なる(十市遠忠)

752 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:14:55 ID:i7F5SsBw
家ゐする人ぞすくなき世の中をいとひくるのみすまぬ山陰(正徹)

753 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:15:50 ID:i7F5SsBw
葦鶴の声をほにあげて我が恋はあまの川原に今ぞふなづる(賀茂保憲女)

754 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:16:51 ID:i7F5SsBw
初雁も声をほにあげて慕ひきぬ天の戸渡る月のみ舟を(後水尾院)

755 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:17:37 ID:i7F5SsBw
行きかへる潮路は八重の霧の中に声を帆にあげてうたふ舟人(武者小路実陰)

756 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:19:50 ID:i7F5SsBw
行人にゆきおくれてん今日もまたみやま桜の春の夕暮(正親町院)

757 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:26:14 ID:i7F5SsBw
鳴神のただ一とほり一里の風も涼しき夕立のあと(正親町院)

758 :名無氏物語:2009/07/30(木) 22:28:43 ID:i7F5SsBw
いづれにかさだめて聞かん今日よりの草木が上の秋の初風(正親町院)

759 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:10:35 ID:i7F5SsBw
空はなほ冬ごもりせる雪のうちにわれのみ春と鶯ぞなく(後醍醐天皇)

760 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:11:48 ID:i7F5SsBw
千とせをも色香にこめて幾秋か花にさきいづる庭の白菊(正親町院)

761 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:12:43 ID:i7F5SsBw
いづくにも今朝立初むる秋かぜに草木が上の露もおくらん(烏丸光広)

762 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:13:54 ID:i7F5SsBw
秋にやはかはらぬ雲の夕しぐれさすがに空の冬ごもりして(正親町院)

763 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:17:37 ID:i7F5SsBw
岩つつじ岩根の水にうつる火の影とみるまで眺めくらしぬ(毛利元就)

764 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:30:41 ID:i7F5SsBw
入日さす遠山桜ひとむらは暮るるともなき花の蔭かな(今川義元)

765 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:31:39 ID:i7F5SsBw
昨日なし明日またしらぬ人はただ今日のうちこそ命なりけれ(今川義元)

766 :名無氏物語:2009/07/30(木) 23:32:25 ID:i7F5SsBw
夏山の遠きこずゑの涼しさを野中の水の緑にぞ見る(武田勝頼)

767 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:07:20 ID:AxqLaa7F
朧なる月もほのかに雲かすみ晴れてゆくへの西の山の端(武田勝頼)

768 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:08:26 ID:AxqLaa7F
まだき散る花と惜しむな遅くともつひにあらしの春の夕暮(武田信勝)

769 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:09:18 ID:AxqLaa7F
山がくれつひに嵐の音きかで心と花のいくかちるらん(正徹)

770 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:10:18 ID:AxqLaa7F
あだに見よ誰もあらしの桜花さき散るほどは春の夜の夢(武田信勝)

771 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:11:10 ID:AxqLaa7F
すずしさのいま誰が方になりぬらんとほざかりゆく夕立の雲(一色直朝)

772 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:11:56 ID:AxqLaa7F
遠かたの空のむら雲それかともいひあへぬ間にかかる夕立(一色直朝)

773 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:13:05 ID:AxqLaa7F
風さむき尾花が末の浪の間にながれもあへぬ秋の日のかげ(一色直朝)

774 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:13:59 ID:AxqLaa7F
花ながす昔を汲みて山水の一葉をさそふ秋の涼しさ(朝倉義景)

775 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:49:45 ID:AxqLaa7F
もののふの鎧の袖をかたしきて枕にちかき初雁のこゑ(上杉謙信)

776 :名無氏物語:2009/07/31(金) 00:51:04 ID:AxqLaa7F
わすれずよかりねに月をみやぎのの枕にちかきさをしかの声(藤原良経)

777 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:02:50 ID:AxqLaa7F
山里のみねの木の葉や散りぬらん枕に近き秋のかりがね(順徳院)

778 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:03:49 ID:AxqLaa7F
野伏する鎧の袖も楯の端もみなしろたへのけさの初雪(上杉謙信)

779 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:05:11 ID:AxqLaa7F
雪折の竹の下道ふみわけてすぐなる跡を世々に知らせむ(北条氏康)

780 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:06:14 ID:AxqLaa7F
なかなかに清めぬ庭は塵もなし風にまかする山の下庵(北条氏康)

781 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:39:16 ID:AxqLaa7F
我が身いま消ゆとやいかに思ふべき空より来りくうに帰れば(北条氏政)

782 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:40:19 ID:AxqLaa7F
雨雲のおほへる月も胸の霧も払ひにけりな秋の夕風(北条氏政)

783 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:41:33 ID:AxqLaa7F
天地の清きなかより生れ来てもとのすみかに帰るべらなり(北条氏照)

784 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:42:49 ID:AxqLaa7F
吹きと吹く風な恨みそ春の花もみぢの残る秋あらばこそ(北条氏照)

785 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:43:48 ID:AxqLaa7F
晴れ曇る光は空にさだまらで夕日をわたるむら時雨かな(新納忠元)

786 :名無氏物語:2009/07/31(金) 01:48:34 ID:AxqLaa7F
さぞな春つれなき老いと思ふらむ今年も花ののちに残れば(新納忠元)

787 :名無氏物語:2009/07/31(金) 02:18:02 ID:AxqLaa7F
けふもまた尋ね入りなむ山里の花に一夜の宿はなくとも(浅井長政)

788 :名無氏物語:2009/07/31(金) 02:20:12 ID:AxqLaa7F
もろ共に月も忘るな糸桜年の緒ながき契りと思はば(足利義昭)

789 :名無氏物語:2009/07/31(金) 06:39:16 ID:bDFuoTQm
濡れてほす玉串のは露霜に天照る光いく代経ぬらむ(藤原良経)

790 :名無氏物語:2009/07/31(金) 06:46:33 ID:bDFuoTQm
静かなる暁ごとに見渡せば深き夜の夢ぞ悲しき(式子内親王)

791 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:05:40 ID:AxqLaa7F
君が代の時にあひあふ糸桜いともかしこき今日の言の葉(朝倉義景)

792 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:06:54 ID:AxqLaa7F
雪か雲かとばかり見せて山風の花に吹き立つ春の夕暮(蒲生氏郷)

793 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:08:03 ID:AxqLaa7F
限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山かぜ(蒲生氏郷)

794 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:08:58 ID:AxqLaa7F
万代の君が行幸になれなれむ緑木高き軒の玉松(豊臣秀吉)

795 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:10:03 ID:AxqLaa7F
なき人のかたみに涙残し置きて行方しらずに消えはつるかな(豊臣秀吉)

796 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:11:53 ID:AxqLaa7F
をしからぬ身をまぼろしとなすならば涙の玉の行方たづねん(細川幽斎)

797 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:23:21 ID:AxqLaa7F
露と落ち露と消えにし我が身かななにはの事も夢のまた夢(豊臣秀吉)

798 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:24:05 ID:AxqLaa7F
怠らず行かば千里の果ても見む牛の歩みのよし遅くとも(徳川家康)

799 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:25:04 ID:AxqLaa7F
ささずとて誰かは越えむあふ坂の関の戸うづむ夜半のしら雪(伊達政宗)

800 :名無氏物語:2009/07/31(金) 08:26:58 ID:AxqLaa7F
心なき身にだに月を松島や秋のもなかの夕ぐれの空(伊達政宗)

801 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:43:59 ID:GUmbgwPN
さしいづるこの日の本の光より高麗唐土も春を知るらむ(本居宣長)

802 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:44:55 ID:GUmbgwPN
日の本の光を見せてはるかなる唐土までも春や立つらむ(細川幽斎)

803 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:45:49 ID:GUmbgwPN
明けわたるとほ山かづらそのままに霞をかけて春や立つらむ(細川幽斎)

804 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:46:57 ID:GUmbgwPN
雲のゐるとほ山姫の花かづら霞をかけてふくあらしかな(源通光)

805 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:49:12 ID:GUmbgwPN
明けわたるとほ山かづらおのづからいまやかくらむ里のをとめご(正徹)

806 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:50:34 ID:GUmbgwPN
鶯の来鳴くみぎりの夕日影むらむらなびく窓のくれ竹(細川幽斎)

807 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:51:19 ID:GUmbgwPN
軒ちかき梅が香ながら玉すだれ隙もとめ入る春の夕風(細川幽斎)

808 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:57:43 ID:GUmbgwPN
玉すだれひまもとめ入る春風はいづくなりけんあやし梅が香(後水尾院)

809 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:58:27 ID:GUmbgwPN
吉野山すず吹く秋のかり寝より花ぞ身にしむ木々の下風(細川幽斎)

810 :名無氏物語:2009/08/01(土) 01:59:09 ID:GUmbgwPN
植ゑわたす麓の早苗ひとかたになびくと見れば山風ぞ吹く(細川幽斎)

811 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:04:20 ID:GUmbgwPN
うかりける人の契の浅茅原なびくと見れば秋風ぞふく(正徹)

812 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:26:22 ID:GUmbgwPN
うゑわたす早苗の末葉うちなびき田面すずしき夏の夕かぜ(大内政弘)

813 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:27:25 ID:GUmbgwPN
風の音むら雲ながらきほひきて野分に似たる夕立の空(細川幽斎)

814 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:28:07 ID:GUmbgwPN
なき人の面影そへて月のかほそぞろに寒き秋の風かな(細川幽斎)

815 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:30:36 ID:GUmbgwPN
目のまへに海をなしつつ朝霧のあらぬところに沖つ島山(細川幽斎)

816 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:31:49 ID:GUmbgwPN
風わたる洲崎のよもぎ冬がれて夕霜しろき遠の川波(細川幽斎)

817 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:35:37 ID:GUmbgwPN
かささぎのわたすやいづこ夕霜の雲井にしろき峰のかけ橋(藤原家隆)

818 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:49:31 ID:GUmbgwPN
花紅葉ちるあと遠き木の間より月は冬こそさかりなりけれ(細川幽斎)

819 :名無氏物語:2009/08/01(土) 02:50:44 ID:GUmbgwPN
更けにけり往き来たえたる夜の雨くらはし川の波も音して(細川幽斎)

820 :名無氏物語:2009/08/01(土) 09:29:58 ID:Ju6Cyg0w
いにしえのならの都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな(伊勢大輔)

821 :名無氏物語:2009/08/01(土) 17:46:30 ID:GUmbgwPN
山を我がたのしむ身にはあらねどもただ静けさをたよりにぞ住む(細川幽斎)

822 :名無氏物語:2009/08/01(土) 17:47:53 ID:GUmbgwPN
仙人の住家とやいはむみだれ碁の音してふくるともし火の影(細川幽斎)

823 :名無氏物語:2009/08/01(土) 17:48:57 ID:GUmbgwPN
明石潟かたぶく月もゆく舟もあかぬ眺めに島がくれつつ(細川幽斎)

824 :名無氏物語:2009/08/01(土) 17:50:12 ID:GUmbgwPN
海原やしほぢはるかに吹く風の香椎のわたり浪立つらしも(細川幽斎)

825 :名無氏物語:2009/08/01(土) 17:51:43 ID:GUmbgwPN
曙やふもとをめぐる雲霧に弥高山のすがたをぞ見る(細川幽斎)

826 :名無氏物語:2009/08/01(土) 17:52:53 ID:GUmbgwPN
水上に幾むらさめか飾磨河にごりは海に出でて来にけり(細川幽斎)

827 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:21:04 ID:GUmbgwPN
はるばると山をめぐりの夕月夜西に入江のかげを見るかな(細川幽斎)

828 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:22:01 ID:GUmbgwPN
君がため花の錦をしきしまや大和しまねもなびく霞に(細川幽斎)

829 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:22:55 ID:GUmbgwPN
月にちる花とや見まし吹く風もをさまる庭の初雪の空(細川幽斎)

830 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:25:13 ID:GUmbgwPN
月に散るみぎりの庭の初雪をながめしままにふくる夜(豊臣秀吉)

831 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:26:15 ID:GUmbgwPN
古へも今もかはらぬ世の中に心の種をのこす言の葉(細川幽斎)

832 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:27:14 ID:GUmbgwPN
いまさらにしきしのぶかな敷島の道のをしへにのこす言の葉(三条西実隆)

833 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:28:44 ID:GUmbgwPN
春の夜のかぎりなるべしあひにあひて月もおぼろに梅もかをれる(木下長嘯子)

834 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:42:42 ID:GUmbgwPN
夢にだに見で明かしつる暁の恋こそ恋のかぎりなりけれ(和泉式部)

835 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:43:53 ID:GUmbgwPN
梅が香に窓もる月をかた敷きて半ばさめゆく春の夜の夢(木下長嘯子)

836 :名無氏物語:2009/08/01(土) 18:45:06 ID:GUmbgwPN
ただならぬ朧月夜のかげ更けて袖にほのめく遠の梅が香(木下長嘯子)

837 :名無氏物語:2009/08/01(土) 19:03:43 ID:GUmbgwPN
月の比夜はすがらにわぎも子が手枕かれて花をみるかな(木下長嘯子)

838 :名無氏物語:2009/08/01(土) 19:05:10 ID:GUmbgwPN
むらさきも朱もみどりも春の色はあるにもあらぬ山桜かな(木下長嘯子)

839 :名無氏物語:2009/08/01(土) 19:07:52 ID:GUmbgwPN
よもの空はふけしづまりて花の上にただおぼろなる月ひとりのみ(木下長嘯子)

840 :名無氏物語:2009/08/01(土) 19:09:16 ID:GUmbgwPN
なべて世は花咲きぬらし山の端をうすくれなゐに出づる月影(木下長嘯子)

841 :名無氏物語:2009/08/02(日) 13:55:22 ID:9F8osGVX
桜花うつろはんとや山のはのうすくれなゐに今朝はかすめる(藤原良経)

842 :名無氏物語:2009/08/02(日) 13:56:17 ID:9F8osGVX
しづかなる庭の木の間にかげおちて夜ふかき花に月わたる見ゆ(木下長嘯子)

843 :名無氏物語:2009/08/02(日) 13:57:03 ID:9F8osGVX
主なしと花をや思ふ雨そそぐ桜が枝にかかるみの虫(木下長嘯子)

844 :名無氏物語:2009/08/02(日) 13:58:58 ID:9F8osGVX
鶯のこゑのひびきに散る花のしづかに落つる春のゆふぐれ(木下長嘯子)

845 :名無氏物語:2009/08/02(日) 13:59:56 ID:l1c9ThGi
さ夜なかと夜はふけぬらし雁がねのきこゆる空に月わたる見ゆ(古今・よみ人知らず)

846 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:00:16 ID:9F8osGVX
時鳥こゑのひびきにゆく雲のとまるとみればむらさめの空(下河辺長流)

847 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:01:40 ID:9F8osGVX
山に鳴く鳥の音にさへ散る花のむなしき色は見えて淋しき(後水尾院)

848 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:20:20 ID:9F8osGVX
恨みじな世のはなかさを添へて咲く花はまことに思ふ心あり(木下長嘯子)

849 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:22:32 ID:9F8osGVX
古郷のまがきは野らとひろく荒れてつむ人なしになづな花さく(木下長嘯子)

850 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:23:27 ID:9F8osGVX
故郷のあさぢが下のつぼすみれつむ人なしに花やさくらん(藤原兼宗)

851 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:26:40 ID:9F8osGVX
水無瀬山我がふる里は荒れぬらむまがきは野らと人もかよはで(後鳥羽院)

852 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:28:15 ID:9F8osGVX
音もせず春日のどけし時守のつづみや今日はうち忘るらむ(木下長嘯子)

853 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:29:17 ID:9F8osGVX
常よりもをしき春かな時守のうつやつづみも今日なきかせそ(正徹)

854 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:32:10 ID:9F8osGVX
鳩のなく外面の杉の夕がすみ春のさびしき色は見えけり(木下長嘯子)

855 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:49:31 ID:9F8osGVX
のがれいでし焼野の雉子峰にまたおどろくばかりさく躑躅かな(木下長嘯子)

856 :名無氏物語:2009/08/02(日) 14:50:56 ID:9F8osGVX
わが心いくしほ染めつ岩躑躅いはねばこそあれ深き色香に(木下長嘯子)

857 :名無氏物語:2009/08/02(日) 15:03:56 ID:9F8osGVX
うず桜のこる鞍馬のつづらをり行くかとみれば帰る春かな(木下長嘯子)

858 :名無氏物語:2009/08/02(日) 15:06:20 ID:9F8osGVX
夢路よりまづ聞きそめて時鳥遠ざかるままに声ぞきえゆく(木下長嘯子)

859 :名無氏物語:2009/08/02(日) 15:07:23 ID:9F8osGVX
まどろむとおもひもはてぬ夢路よりうつつにつづく初雁のこゑ(藤原定家)

860 :名無氏物語:2009/08/02(日) 15:10:08 ID:9F8osGVX
夏草の花にぞのこる野宮やふりはへ問ひし神のうつり香(木下長嘯子)

861 :名無氏物語:2009/08/02(日) 15:11:03 ID:9F8osGVX
夕立の杉の梢はあらはれて三輪の檜原ぞまたくもりゆく(木下長嘯子)

862 :名無氏物語:2009/08/02(日) 15:14:03 ID:9F8osGVX
山風に先づさそはれて夕立の雲の行くてにさわぐ群鳥(木下長嘯子)

863 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:02:34 ID:l1c9ThGi
三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや(万葉集・額田王)

864 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:03:33 ID:9F8osGVX
すまの浦や夕立つ浪のたちまちにうしろの山ぞ又くもり行く(契沖)

865 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:04:40 ID:9F8osGVX
夕顔のさける軒ばの下涼み男はててれ女はふたのもの(木下長嘯子)

866 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:05:21 ID:9F8osGVX
今朝よりはものあぢきなく心ぼそし人わびさする秋や来ぬらん(木下長嘯子)

867 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:07:28 ID:9F8osGVX
露となる風となりてやなべて世の人わびさする秋はきぬらん(正徹)

868 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:08:39 ID:9F8osGVX
衣手の涼しくもあるかさ夜更けて蛍とぶなり秋風のうへに(木下長嘯子)

869 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:10:08 ID:9F8osGVX
色かはる木の葉ばかりの命もて蝉ぞなくなる秋風の上に(契沖)

870 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:11:09 ID:9F8osGVX
ひぐらしの声もなれたる山里に今一入のさびしさもがな(木下長嘯子)

871 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:12:22 ID:9F8osGVX
日ぐらしのこゑも稀なる山里に今ひとしほの寂しさもがな(烏丸光広)

872 :名無氏物語:2009/08/02(日) 16:13:08 ID:l1c9ThGi
白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける(後撰集・文室朝康)

873 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:43:54 ID:9F8osGVX
秋の野に千はこの玉をなげすててとる人なしにみゆる白露(木下長嘯子)

874 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:45:05 ID:9F8osGVX
末なびく浅茅が露やこぼるらん風の行く手にひろふ白玉(木下長嘯子)

875 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:46:23 ID:9F8osGVX
山こえて入りぬと見えし秋の日のまたいづくよりてらす麓田(木下長嘯子)

876 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:47:37 ID:9F8osGVX
一とほり時雨つきぬとみえし雲の又いづくより曇りきぬらん(三条西実隆)

877 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:48:31 ID:9F8osGVX
里は荒れて燕ならびし梁の古巣さやかにてらす月かげ(木下長嘯子)

878 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:49:34 ID:9F8osGVX
宿は猶燕ならびしうつはりに荒れてぞ月のひとりかかれる(正徹)

879 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:50:31 ID:9F8osGVX
はるばると敷津の浦の月の夜は氷にうかぶ淡路しま山(木下長嘯子)

880 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:50:49 ID:D9NjOEKI
竜田姫かざしの玉の緒をよわみ乱れにけりとみゆるしら露(藤原清輔[千載])

881 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:51:56 ID:D9NjOEKI
あはれにもみさをにもゆる蛍かな声たてつべき此の世と思へば(源俊頼[千載])

882 :名無氏物語:2009/08/02(日) 19:52:49 ID:D9NjOEKI
月の影しきつのうらの松風にむすぶ氷をよする波かな(藤原俊成[新後撰])

883 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:02:48 ID:9F8osGVX
天地やさらにひらくる海山も玉もてつくる秋の夜の月(木下長嘯子)

884 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:03:37 ID:9F8osGVX
枝も葉もかぞふばかりに月すめば影たしかなる庭のときは木(木下長嘯子)

885 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:04:39 ID:9F8osGVX
吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峯たしかなるあらし山かな(藤原定家)

886 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:05:32 ID:9F8osGVX
わがものと大和もろびとおごり見よ外に知られぬ秋の夜の月(木下長嘯子)

887 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:06:56 ID:9F8osGVX
すべてただこれ皆秋のすることぞ月も夕べも虫も憂からず(木下長嘯子)

888 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:08:07 ID:9F8osGVX
散りつもる庭の枯葉のそよそよとまだふりしめぬ村時雨かな(木下長嘯子)

889 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:09:29 ID:9F8osGVX
朝まだき楢のかれ葉をそよそよと外山をいでてましら鳴くなり(源顕仲)

890 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:11:10 ID:9F8osGVX
それながら雨とも言はじ初時雨いかに聞くべき夜半の寝覚ぞ(木下長嘯子)

891 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:15:44 ID:D9NjOEKI
石ばしる水の白玉数見えて清滝川にすめる月影(藤原俊成[千載])

892 :名無氏物語:2009/08/02(日) 20:17:00 ID:D9NjOEKI
風ふけば楢のうら葉のそよそよと言ひあはせつついづち散るらん(惟宗隆頼[詞花])

893 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:01:34 ID:9F8osGVX
ちりちらず木の葉夢とふ槙のやに時雨をかたる軒の玉水(木下長嘯子)

894 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:03:30 ID:9F8osGVX
冬枯れの梢を松に吹きまぜてこまかにかはる風の音かな(木下長嘯子)

895 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:04:26 ID:9F8osGVX
峰しらむ雪の光におき出でて後はるかなる鳥のはつ声(木下長嘯子)

896 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:05:11 ID:9F8osGVX
雲ふかき峰の朝明のいかならん槙の戸しらむ雪の光に(藤原良経)

897 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:06:13 ID:9F8osGVX
白妙にいくへかさなる色ならん氷の上の雪の夜の月(木下長嘯子)

898 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:07:17 ID:9F8osGVX
一色に玉しきかへて天地のまたひらく世や雪の明けぼの(木下長嘯子)

899 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:08:29 ID:9F8osGVX
やどりをば明けぬと出でて雪も夜も深きにまよふ野べの旅人(木下長嘯子)

900 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:10:07 ID:9F8osGVX
日暮るればたつ面影を身にそへてそのままにこそ打ちふされけれ(木下長嘯子)

901 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:40:18 ID:9F8osGVX
蘭の花うらむらさきの色に出でてうつり香さへもたえし中かな(木下長嘯子)

902 :名無氏物語:2009/08/02(日) 21:41:48 ID:9F8osGVX
世々のひとの月はながめしかたみぞと思へば思へば物ぞかなしき(木下長嘯子)

903 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:08:40 ID:9F8osGVX
おもふまじ思ふかひなき思ひぞとおもへばおもへばいとど恋しき(徳川尋子)

904 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:09:30 ID:9F8osGVX
あらぬ世に身はふりはてて大空も袖よりくもる初しぐれかな(木下長嘯子)

905 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:10:49 ID:9F8osGVX
汝よなれ汝はやせ僧時にあはず首うちなげて物欲しげなる(木下長嘯子)

906 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:11:58 ID:9F8osGVX
亡き影にまた袖ぬれて仕へけん昔を今のしづのをだ巻(木下長嘯子)

907 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:12:57 ID:9F8osGVX
黒髪もながかれとのみ掻き撫でしなど玉の緒のみじかかりけん(木下長嘯子)

908 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:24:57 ID:9F8osGVX
うつつとも夢ともわかん折までは亡き人を我が亡き人にせじ(木下長嘯子)

909 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:26:02 ID:9F8osGVX
思ひつつぬる夜も逢ふとみえぬかな夢まで人やなき世なるらん(木下長嘯子)

910 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:26:52 ID:9F8osGVX
せめてわがぬる夜な夜なは逢ふとみえよ夢にやどかる君ならば君(木下長嘯子)

911 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:28:56 ID:9F8osGVX
似たる人また世にあれなたづねゆきて慰むばかり見ても帰らん(木下長嘯子)

912 :名無氏物語:2009/08/02(日) 22:29:52 ID:9F8osGVX
すべて人をいかなる時にしのばざらんあはれ日又日あはれ夜また夜(木下長嘯子)

913 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:12:07 ID:9F8osGVX
あらき風ふく夕暮はまづぞおもふ今よりたれにあてじとすらん(木下長嘯子)

914 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:13:06 ID:9F8osGVX
なき人の来る夜と待ちし袖の上に涙の外の玉は見ざりき(木下長嘯子)

915 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:14:01 ID:9F8osGVX
遊ぶ子の数にも入らで君ひとり苔の下にや今は歎かん(木下長嘯子)

916 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:15:01 ID:9F8osGVX
まづ悲し花を見月をながめてもその面影はむかひ消えつつ(木下長嘯子)

917 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:16:05 ID:9F8osGVX
ありて憂き身の思ひ出の月なればながめても又またもながめん(木下長嘯子)

918 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:17:16 ID:9F8osGVX
山桜みれど心はなぐさまず花にもあまる憂き身なりけり(木下長嘯子)

919 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:18:28 ID:9F8osGVX
身のほどを忘れてむかふ山桜花こそ人を世にあらせけれ(木下長嘯子)

920 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:19:51 ID:9F8osGVX
春はただ花こそ人をとどめけれ関守なゐそ不破の中山(藤原有綱)

921 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:48:34 ID:D9NjOEKI
なき人の来る夜と聞けど君もなし我が住む宿やたまなきの里(和泉式部[後拾遺])

922 :名無氏物語:2009/08/02(日) 23:49:36 ID:D9NjOEKI
うつつとも夢ともえこそわきはてねいづれの時をいづれとかせん(花山院[千載])

923 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:06:36 ID:rCBR3fbj
誰をまつ花ともなくてしづけさの老にかなへる浅茅生の宿(木下長嘯子)

924 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:08:11 ID:rCBR3fbj
誰をまつ宿ともみえぬ浅ぢふにくるれば人のころも打つなり(頓阿)

925 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:09:18 ID:rCBR3fbj
たれを待つ誰をさそはむ老が世に独りがための花のかげかな(三条西実隆)

926 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:11:18 ID:rCBR3fbj
今年わがよはひの数を人問はば老いてみにくくなると答へん(木下長嘯子)

927 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:12:10 ID:rCBR3fbj
老いらくの世も憂く人も情なしさもあらばあれ幾ほどの身ぞ(木下長嘯子)

928 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:13:26 ID:rCBR3fbj
鉢叩あかつき方の一こゑは冬の夜さへもなくほととぎす(木下長嘯子)

929 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:14:17 ID:rCBR3fbj
露の身の消えてもきえぬ置き所草葉のほかにまたもありけり(木下長嘯子)

930 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:15:20 ID:rCBR3fbj
世は春の民の朝けの烟より霞も四方の空に立つらん(後水尾院)

931 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:36:33 ID:rCBR3fbj
峰つづき都に遠き山々の限りもみえてのこる雪かな(後水尾院)

932 :名無氏物語:2009/08/03(月) 00:37:57 ID:rCBR3fbj
水無瀬川遠きむかしの面影も立つや霞にくるる山もと(後水尾院)

933 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:46:21 ID:YxQ9fl5W
きえぬべき露の憂き身のおき所いづれの野辺の草葉なるらん(殷富門院大輔[続古今])

934 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:47:08 ID:YxQ9fl5W
いなり山社のかずを人とはばつれなき人をみつとこたへむ(平定文[拾遺])

935 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:47:51 ID:rCBR3fbj
住の江や春のしらべは松風もひとつみどりの色にかすみて(後水尾院)

936 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:49:02 ID:rCBR3fbj
うき草のすゑより水の春風や世に吹きそめてのどけかるらん(後水尾院)

937 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:51:11 ID:rCBR3fbj
大空をおほはん袖につつむともあまるばかりの風の梅が香(後水尾院)

938 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:52:28 ID:rCBR3fbj
したはれて来にし心の雁ならばかへる雲路をいかでしるらん(後水尾院)

939 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:53:19 ID:rCBR3fbj
江の南梅さきそめておそくとくみどりにつづく岸の青柳(後水尾院)

940 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:54:56 ID:rCBR3fbj
分けみればおのがさまざま花ぞ咲くひとつ緑の野べの小草も(後水尾院)

941 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:56:17 ID:rCBR3fbj
春の夜の真砂ぢしめる沓の音に音なき雨を庭に聞くかな(後水尾院)

942 :名無氏物語:2009/08/03(月) 01:57:22 ID:rCBR3fbj
白雲に松も檜原も籠り江に初瀬の山ぞ花に明け行く(後水尾院)

943 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:22:34 ID:rCBR3fbj
花なれや遠山かづら白妙に霞をかけて明くるひかりは(後水尾院)

944 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:24:10 ID:rCBR3fbj
ことしげき世をもわすれてつくづくと心をわけぬ花にむかひて(後水尾院)

945 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:25:00 ID:rCBR3fbj
長閑なる夕べの雨を光にて谷にも春の花は咲きけり(後水尾院)

946 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:26:01 ID:rCBR3fbj
花なれや春日うつろふ山の端にあたたかげなる雪の一むら(後水尾院)

947 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:27:29 ID:rCBR3fbj
過ぎかてにけふや暮らさん散りつもる花のうへ行く春の山みち(後水尾院)

948 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:28:24 ID:rCBR3fbj
うしやうし花にほふえに風かよひちりきて人のこととひはせず(後水尾院)

949 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:29:54 ID:rCBR3fbj
けふはその水上の月もめぐりあひて咲く影ふかき桃の波かな(後水尾院)

950 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:31:48 ID:rCBR3fbj
夕ひばり我がゐる山の風はやみ吹かれてこゑの空にのみする(後水尾院)

951 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:40:50 ID:rCBR3fbj
この夕べ花も残らぬ雨風にきほひて帰る春のさびしさ(後水尾院)

952 :名無氏物語:2009/08/03(月) 02:41:53 ID:rCBR3fbj
夏来てはひとつ緑もうすくこき梢におのが色は分かれて(後水尾院)

953 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:14:47 ID:rCBR3fbj
散る花の雪をたためる夏衣かへても春の名残やはなき(後水尾院)

954 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:16:21 ID:rCBR3fbj
玉かきの風もよきてや神まつる卯月にかかる花のゆふしで(後水尾院)

955 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:17:41 ID:rCBR3fbj
里まではさしもおくらぬ影なれや卯の花山のかへるさの月(後水尾院)

956 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:18:42 ID:rCBR3fbj
うとくなるおのが鳴くねも色みえば青葉の花の山ほととぎす(後水尾院)

957 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:48:04 ID:rCBR3fbj
常磐木に色をわかばの薄萌黄おなじ緑の中に涼しき(後水尾院)

958 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:49:48 ID:rCBR3fbj
夏の日のけしきをかへて降る音はあられに似たる夕立の雨(後水尾院)

959 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:51:47 ID:rCBR3fbj
俄にも波をたたへしにはたづみ乾くもやすき夕立のあと(後水尾院)

960 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:54:03 ID:rCBR3fbj
降る雨のなごり涼しく夏山の緑につづく雲の色かな(後水尾院)

961 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:55:32 ID:rCBR3fbj
うゑ渡す早苗の末葉しげるらし千草と共になびく夕風(後水尾院)

962 :名無氏物語:2009/08/03(月) 03:57:11 ID:rCBR3fbj
名残なほ昔おぼえて見し夢の後も枕にかをる橘(後水尾院)

963 :名無氏物語:2009/08/03(月) 08:14:34 ID:rCBR3fbj
とぶ蛍水の下にもありけりとおのが思ひをなぐさみやせん(後水尾院)

964 :名無氏物語:2009/08/03(月) 08:15:21 ID:rCBR3fbj
鳴く蝉のこゑも木ずゑにしづまりて涼しく暮るる森の下風(後水尾院)

965 :名無氏物語:2009/08/03(月) 08:16:06 ID:rCBR3fbj
色みえばこれや初しほ紅葉する秋のけしきの森の涼しさ(後水尾院)

966 :名無氏物語:2009/08/03(月) 08:17:23 ID:rCBR3fbj
いつしかとけふは紅葉の秋もきぬ見しはきのふの花の都に(後水尾院)

967 :名無氏物語:2009/08/03(月) 08:18:26 ID:rCBR3fbj
千々に身をわくともあかじ秋の花ひとつひとつにとまるこころは(後水尾院)

968 :名無氏物語:2009/08/03(月) 08:19:28 ID:rCBR3fbj
眺めこしいくよの秋のうさならむ我とはなしの夕暮の空(後水尾院)

969 :名無氏物語:2009/08/03(月) 09:20:06 ID:rCBR3fbj
世に絶えし道踏み分けていにしへのためしにもひけ望月の駒(後水尾院)

970 :名無氏物語:2009/08/03(月) 09:22:30 ID:rCBR3fbj
そことなき霧のうち行く浪の音も一すじ見ゆる秋の川霧(後水尾院)

971 :名無氏物語:2009/08/03(月) 09:24:12 ID:rCBR3fbj
明けぼのや山本くらく立ちこめて霧にこゑある秋の川水(後水尾院)

972 :名無氏物語:2009/08/03(月) 09:25:36 ID:rCBR3fbj
水の面に吹く跡みえて山本の川風しろきなみのうき霧(後水尾院)

973 :名無氏物語:2009/08/03(月) 09:26:52 ID:rCBR3fbj
河波に月のかつらのさほさして明くるもしらずうたふ舟人(後水尾院)

974 :名無氏物語:2009/08/03(月) 09:28:32 ID:rCBR3fbj
浦人の夕べ暁行く舟に浪路をかへて月や見るらん(後水尾院)

975 :名無氏物語:2009/08/03(月) 09:31:08 ID:rCBR3fbj
月を友といはむもやさし雲の上にすむがすむにもあらぬ我が身は(後水尾院)

976 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:47:07 ID:lc+lHsIE
分け入れば麓にも似ず紅葉ばのふかきやふかき山路なるらん(後水尾院)

977 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:48:09 ID:lc+lHsIE
鳴く虫のこゑも哀れやつくすらむ暮れ行く秋のけふをかぎりに(後水尾院)

978 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:49:16 ID:lc+lHsIE
けふばかりいかでとどめん又来むはおもふに遠き秋の別れを(後水尾院)

979 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:50:37 ID:lc+lHsIE
ちりそひて山あらはるる木の間より紅葉にかへて滝ぞ落ちくる(後水尾院)

980 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:51:47 ID:lc+lHsIE
ふみ分くる山路にぞきく落葉して梢の風のまれになる声(後水尾院)

981 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:53:15 ID:lc+lHsIE
みる人の袖さへこほる小夜風に落葉がのちの月のくまなき(後水尾院)

982 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:54:17 ID:lc+lHsIE
枯るるより刈りもはらはぬ道みえて雪に跡ある野べの草むら(後水尾院)

983 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:55:03 ID:lc+lHsIE
千種にもなほかへつべし霜がれの中に一はな咲けるなでしこ(後水尾院)

984 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:58:50 ID:eF0LA+rv
あひにあひて物思ふころのわが袖にやどる月さへぬるるかほなる(伊勢[古今])

985 :名無氏物語:2009/08/04(火) 00:59:35 ID:eF0LA+rv
くれはてて色もわかれぬ花の上にほのかに月の影ぞうつろふ(光厳院[新拾遺])

986 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:10:07 ID:lc+lHsIE
山風や暮るるまにまに寒からしみぞれに雪の色ぞ添ひゆく(後水尾院)

987 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:11:12 ID:lc+lHsIE
庭の面は降りもたまらで真砂のみしろき梢の今朝の初雪(後水尾院)

988 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:12:27 ID:lc+lHsIE
みだれふす蘆間や消ゆる冬の池の波はすくなく積もるしら雪(後水尾院)

989 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:16:57 ID:lc+lHsIE
暮ふかくかへるや遠き道ならむ笠おもげなる雪の里人(後水尾院)

990 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:17:48 ID:lc+lHsIE
あま小舟はつ雪なれやわたつ海の波よりしろき奥津嶋山(後水尾院)

991 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:19:25 ID:lc+lHsIE
白妙の雪こそ光れ夕狩のあかぬ日影をつきてふらなむ(後水尾院)

992 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:20:21 ID:lc+lHsIE
声すなり夜のまに竹をうつみ火のあたりはしらぬ雪や折るらん(後水尾院)

993 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:22:06 ID:lc+lHsIE
よしや人それにつけても思ひしらば思はむ方のよそにだにあれ(後水尾院)

994 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:40:57 ID:lc+lHsIE
待ちいでてかへるこよひのつれなさはひとり見はつる有明の月(後水尾院)

995 :名無氏物語:2009/08/04(火) 01:41:57 ID:lc+lHsIE
おのづから見ゆらんものを恨むともしらず顔なるそれも一ふし(後水尾院)

996 :名無氏物語:2009/08/04(火) 02:00:09 ID:lc+lHsIE
身にそへて又や寝なまし移り香もまださながらの今朝の袂を(後水尾院)

997 :名無氏物語:2009/08/04(火) 02:01:01 ID:lc+lHsIE
名残なほ逢ふと見えつる夢よりもさだかにむかふ夜半の面影(後水尾院)

998 :名無氏物語:2009/08/04(火) 02:18:10 ID:lc+lHsIE
うごきなき下つ岩根の宮柱身をたつる代々のためしならずや(後水尾院)

999 :名無氏物語:2009/08/04(火) 02:19:02 ID:lc+lHsIE
八百万神もさこそは守るらめ照る日の本の国津宮古を(後水尾院)

1000 :名無氏物語:2009/08/04(火) 02:19:56 ID:lc+lHsIE
まもれなほよに住吉の神ならば此の敷島の道のまことを(後水尾院)

1001 :1001:Over 1000 Thread
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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