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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十五

1 :名無氏物語:2009/06/05(金) 21:57:07 ID:dD5APIgo ?PLT(20280)
お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
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2 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:11:40 ID:Ea3U7ju1
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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3 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:12:52 ID:Ea3U7ju1
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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4 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:14:09 ID:Ea3U7ju1
お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十一 
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5 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:15:25 ID:Ea3U7ju1
お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十三
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十四(前スレ)
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6 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:30:49 ID:Ea3U7ju1
かへるさのたが涙とはしらねども月にみがける道芝の露(順徳院)

7 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:31:41 ID:Ea3U7ju1
みわたせば降りつむ雪を有明の月にみがける多摩の横山(橘千蔭)

8 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:33:19 ID:Ea3U7ju1
伊勢の海人の苫屋の床の梶枕あらふさ波に目をさましつる(源俊頼)

9 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:34:31 ID:Ea3U7ju1
かり寝する玉えの月のあけ方に声もさやかに鳴く千鳥かな(後鳥羽院)

10 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:36:01 ID:Ea3U7ju1
たちかへり又も来て見むはし鷹のとやのをいづる秋の夜の月(藤原家隆)

11 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:37:02 ID:Ea3U7ju1
思ひきやあるにもあらぬ身のはてに君なきのちの夢を見むとは(藤原俊成)

12 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:37:48 ID:Ea3U7ju1
なげくべきその数にだにあらねども思ひ知らぬは涙なりけり(藤原俊成)

13 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:39:09 ID:Ea3U7ju1
おのづからしばし忘るる夢もあればおどろかれてぞさらに悲しき(藤原俊成)

14 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:48:20 ID:Ea3U7ju1
くやしくぞ久しく人に馴れにける別れも深く悲しかりけり(藤原俊成)

15 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:49:22 ID:Ea3U7ju1
いつまでかこの世の空をながめつつ夕べの雲をあはれとも見む(藤原俊成)

16 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:50:23 ID:Ea3U7ju1
思ひかね草の原とてわけ来ても心をくだく苔の下かな(藤原俊成)

17 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:51:15 ID:Ea3U7ju1
苔の下とどまる玉もありといふ行きけむ方はそこと教へよ(藤原俊成)

18 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:52:05 ID:Ea3U7ju1
しのぶとて恋ふとてこの世かひぞなき長くて果てぬ苔の行方に(藤原俊成)

19 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:53:30 ID:Ea3U7ju1
年えたる玉田の稲をかけ積みて千代の例に舂きぞはじむる(慶滋為政)

20 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:54:31 ID:Ea3U7ju1
忘るなよ舟まつほどの川岸にことかたらふも世々の契りを(正徹)

21 :名無氏物語:2009/06/05(金) 22:55:57 ID:Ea3U7ju1
忘るなよただ今のまの逢ふことも思へばさきの世々の契りを(中院通村)

22 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:09:50 ID:Ea3U7ju1
恋ひかぬる心のはてやみ吉野の山のおくにも思ひ入るべき(藤原公衡)

23 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:10:48 ID:Ea3U7ju1
思ひ入る人は絶えたる奥山になきても鹿のひとりすむらむ(元政)

24 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:34:32 ID:Ea3U7ju1
忘れじよ忘るなとだに言の葉にいはぬを残す水ぐきの跡(正徹)

25 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:35:29 ID:Ea3U7ju1
昔より秋の暮をば惜しみしが今年は我ぞ先立ちぬべき(藤原俊成)

26 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:37:00 ID:Ea3U7ju1
恋せよと教へし人はなけれどもあかぬよりこそ思ひそめしか(藤原公通)

27 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:37:53 ID:Ea3U7ju1
山のはに入日の影はさしながら一むらくもるゆふだちの空(藤原隆信)

28 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:38:56 ID:Ea3U7ju1
ただひとへ嵐の上にうき雲の日はてりながら時雨てぞ行く(素純)

29 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:39:50 ID:Ea3U7ju1
逢ふことをいなみの浦になく千鳥われもさこそは声も惜しまね(藤原公重)

30 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:40:48 ID:Ea3U7ju1
思ひ出づるかひやあらましわぎもこがむすぶ泉に影もうつらば(藤原公重)

31 :名無氏物語:2009/06/05(金) 23:59:14 ID:Ea3U7ju1
いづかたに鳴きてゆくらむほととぎすむすぶ泉に影もみえなん(藤原経衡)

32 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:00:08 ID:Ea3U7ju1
のこりゐてさむる別れの悲しきに我も夢ぢにきえなましかば(藤原公重)

33 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:02:50 ID:zEybM/2+
巣を恋ひて帰りわづらふ燕かな汝さへ秋の風やかなしき(藤原隆季)

34 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:04:02 ID:zEybM/2+
おもふてふたださばかりを我が身にて雪にへだたる山かげもがな(藤原定家)

35 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:20:10 ID:zEybM/2+
わすれぬやさは忘れけり逢ふことを夢になせとぞいひて別れし(藤原定家)

36 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:21:21 ID:zEybM/2+
いづかたの梅の立ち枝に風ふれて思はぬ袖に香をとどむらむ(小侍従)

37 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:22:19 ID:zEybM/2+
折る袖に染まざりけりな梅の花思ふ心の深さばかりは(小侍従)

38 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:23:23 ID:zEybM/2+
たのみこしそのかみ山の葵草思へばかけぬ年のなきかな(二条院讃岐)

39 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:24:06 ID:zEybM/2+
生ひかはる今日のあふひや神山に千代かけて見る二葉なるらむ(霊元院)

40 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:35:28 ID:zEybM/2+
神山のみあれののちのあふひ草いつを待つとて二葉なるらむ(香川景樹)

41 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:37:03 ID:zEybM/2+
おり立ちてつむべきなぎの葉もみえず田中の井戸に五月雨のころ(小侍従)

42 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:40:31 ID:zEybM/2+
さみだれは田中の井戸の水越えてこなぎ摘むべき方もしられず(源有房)

43 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:42:17 ID:zEybM/2+
すみとげむ我が世ぞしらぬ秋ごとにかはらぬ月のかげをみるにも(伏見院)

44 :名無氏物語:2009/06/06(土) 00:45:06 ID:zEybM/2+
思ひやれ八十路の年の暮なればいかばかりかは物は悲しき(小侍従)

45 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:21:54 ID:zEybM/2+
跡つけしその昔こそ恋しけれのどかにつもる雪を見るにも(小侍従)

46 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:23:20 ID:zEybM/2+
こぬ人を待つとはなくて待つ宵の更けゆく空の月もうらめし(藤原有家)

47 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:24:35 ID:zEybM/2+
いつはりと思ひながらも待つ宵の更くるはつらき山の端の月(大江頼重)

48 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:25:44 ID:zEybM/2+
待つよひの更行くかねのうさまでは恨みもあへぬほととぎすかな(花山院師兼)

49 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:27:08 ID:zEybM/2+
あやにくにつらき人しも恋しきや憂き身を知らぬ心なるらむ(後崇光院)

50 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:29:00 ID:zEybM/2+
しきみつむ山路にかよふ心だに暁おきをえこそならはね(下冷泉持為)

51 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:31:49 ID:zEybM/2+
わが袖をしきみつむより濡れそふや暁おきの涙なるらむ(正徹)

52 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:32:45 ID:zEybM/2+
樒つむあかつきおきの峰の松こゑを御法にきく嵐かな(正広)

53 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:41:32 ID:zEybM/2+
しきみつむ暁露よ世は花の匂ひにまさる墨染の袖(肖柏)

54 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:42:57 ID:zEybM/2+
春風にしられぬ花やのこるらむなほ雲かかる小初瀬の山(宜秋門院丹後)

55 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:44:12 ID:zEybM/2+
ほととぎすなれも心やなぐさまぬ姨捨山の月になく夜は(宜秋門院丹後)

56 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:48:24 ID:zEybM/2+
時鳥すぎつる方の雲間よりなほ眺めよと出づる月かげ(宜秋門院丹後)

57 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:50:17 ID:zEybM/2+
月もなほわが身のかたやかすめるとこと浦にすむあまにとはばや(平親清四女)

58 :名無氏物語:2009/06/06(土) 01:51:37 ID:zEybM/2+
秋の月ここをあかしとおもへどもこと浦にすむ人もみるらむ(中園公賢)

59 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:04:41 ID:zEybM/2+
明石がた猶やたづねむ秋の夜のこと浦にすむ月もかくやと(後宇多院)

60 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:06:00 ID:zEybM/2+
押し照るや難波の葦は枯れぬればこと浦よりも寂しかりけり(賀茂真淵)

61 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:06:54 ID:zEybM/2+
ふけゆけば木の葉くもらで出でにけりたかつの山の秋の夜の月(覚助法親王)

62 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:08:56 ID:zEybM/2+
月ぞ猶木の葉くもらで残りける秋のかたみはとめぬ嵐に(頓阿)

63 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:09:52 ID:zEybM/2+
冬の夜はあまぎる雪に空さえて雲の波路にこほる月かげ(宜秋門院丹後)

64 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:10:48 ID:zEybM/2+
はかなくぞこむ世までともたのみけるけふ目の前にかはる心を(宜秋門院丹後)

65 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:12:18 ID:zEybM/2+
夜はの床しぐれて過ぐるあとにまた鴫たつ庵のあかつきの夢(宜秋門院丹後)

66 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:19:08 ID:zEybM/2+
雲もなく凪ぎたる空のあさみどりむなしき色も今ぞしりぬる(皇嘉門院別当)

67 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:20:11 ID:zEybM/2+
志賀のうみや暮れ行く春もふかきえに身をつくしてや又も相ひみん(藤原家隆)

68 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:20:56 ID:zEybM/2+
夢にてもみつとないひそ難波なる芦のかりねの一よばかりは(藤原為道女)

69 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:21:50 ID:zEybM/2+
忘るなよさらぬちぎりぞ我も旅人もかりねの一夜なりとも(飛鳥井雅親)

70 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:22:38 ID:zEybM/2+
春ごとに花のさかりに逢ひ来つつ思ひ出おほき我が身なりけり(西行)

71 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:23:41 ID:zEybM/2+
いかにして氷りとぢたる柴の戸にもりくる春の苔の下水(俊成卿女)

72 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:24:26 ID:zEybM/2+
山かげの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも(良寛)

73 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:25:20 ID:zEybM/2+
み吉野は草のはつかに浅緑たかねのみ雪いまや消ゆらむ(藤原良経)

74 :名無氏物語:2009/06/06(土) 02:25:25 ID:M/NEJN2h
袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ(紀貫之・古今集)

75 :名無氏物語:2009/06/06(土) 09:49:08 ID:zEybM/2+
水上の高嶺の雪も今日とけて清滝川に春風ぞ吹く(千種有功)

76 :名無氏物語:2009/06/06(土) 09:53:14 ID:zEybM/2+
消えはてぬ雪かとぞみる谷川の岩間をわくる水のしら波(赤染衛門)

77 :名無氏物語:2009/06/06(土) 09:54:03 ID:zEybM/2+
すぎてゆく羽風なつかし鶯よなづさひけりな梅の立枝に(西行)

78 :名無氏物語:2009/06/06(土) 09:55:15 ID:zEybM/2+
おしなべて花のさかりになりにけり山の端ごとにかかる白雲(西行)

79 :名無氏物語:2009/06/06(土) 09:56:15 ID:zEybM/2+
吉野山こずゑの花を見し日より心は身にもそはずなりにき(西行)

80 :名無氏物語:2009/06/06(土) 09:59:29 ID:zEybM/2+
あくがるる心はさてもやま桜ちりなむのちや身にかへるべき(西行)

81 :名無氏物語:2009/06/06(土) 10:08:12 ID:zEybM/2+
花見ればそのいはれとはなけれども心のうちぞ苦しかりける(西行)

82 :名無氏物語:2009/06/06(土) 10:09:12 ID:zEybM/2+
花に染む心のいかでのこりけむ捨て果ててきと思ふわが身に(西行)

83 :名無氏物語:2009/06/06(土) 10:10:11 ID:zEybM/2+
願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ(西行)

84 :名無氏物語:2009/06/06(土) 10:11:04 ID:zEybM/2+
跡しめて見ぬ世の春を偲ぶかなそのきさらぎの花の下かげ(頓阿)

85 :名無氏物語:2009/06/06(土) 10:12:09 ID:zEybM/2+
昔とぞ又しのばるる跡とひしその二月の春の面影(頓阿)

86 :名無氏物語:2009/06/06(土) 10:16:14 ID:zEybM/2+
うぐひすの霞にむせぶ声すなりそのきさらぎの望の夕暮(福田行誡)

87 :名無氏物語:2009/06/06(土) 10:17:54 ID:zEybM/2+
仏には桜の花をたてまつれ我がのちの世を人とぶらはば(西行)

88 :名無氏物語:2009/06/06(土) 23:49:09 ID:zEybM/2+
心のみわけこむ花の都には去年のしをりのかひやなからむ(下冷泉政為)

89 :名無氏物語:2009/06/06(土) 23:50:12 ID:zEybM/2+
空はるる雲なりけりな吉野山花もてわたる風と見たれば(西行)

90 :名無氏物語:2009/06/06(土) 23:50:56 ID:zEybM/2+
いかで我この世のほかの思ひいでに風をいとはで花をながめむ(西行)

91 :名無氏物語:2009/06/06(土) 23:52:30 ID:zEybM/2+
思へただ花のちりなむ木のもとをなにを蔭にて我が身すぐさむ(西行)

92 :名無氏物語:2009/06/06(土) 23:53:17 ID:zEybM/2+
もろともに我をも具して散りね花うき世をいとふ心ある身ぞ(西行)

93 :名無氏物語:2009/06/06(土) 23:54:15 ID:zEybM/2+
ながむとて花にもいたくなれぬれば散る別れこそ悲しかりけれ(西行)

94 :名無氏物語:2009/06/06(土) 23:55:15 ID:zEybM/2+
桜花ちるわかれこそ憂きものと思ひなれにし暁の空(藤原範宗)

95 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:19:33 ID:HWbkSiCY
待ちしより散る別れこそ悲しけれ春も限りの花となごりに(他阿)

96 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:20:41 ID:HWbkSiCY
風さそふ花のゆくへは知らねども惜しむ心は身にとまりけり(西行)

97 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:22:06 ID:HWbkSiCY
聞かずともここをせにせむほととぎす山田の原の杉のむら立(西行)

98 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:25:44 ID:HWbkSiCY
夕波の立ちもかへらで涼しさのここを瀬にせむ河づらの里(祇園百合子)

99 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:34:02 ID:HWbkSiCY
さみだれの雲まの軒の時鳥雨にかはりて声のおちくる(慈円)

100 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:35:32 ID:HWbkSiCY
雲路までにほひやいづるほととぎす花橘に声のおちくる(藤原家隆)

101 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:36:54 ID:HWbkSiCY
五月闇おぼつかなきに郭公ふかき峰より鳴きていづなり(源実朝)

102 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:37:39 ID:HWbkSiCY
初雁のつばさにかかる白雲の深き峰より出づる月かげ(藤原秀能)

103 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:39:04 ID:HWbkSiCY
雲雀あがる大野の茅原夏くればすずむ木陰をねがひてぞ行く(西行)

104 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:40:02 ID:HWbkSiCY
すずしさもここにはしかじ稲筵しみづながるる山の岩が根(伏見院)

105 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:41:16 ID:HWbkSiCY
あふ坂や春にぞあくる柳陰し水ながるる関の岩かど(正徹)

106 :名無氏物語:2009/06/07(日) 00:42:12 ID:HWbkSiCY
夕立の雨より先におとづれて柴の網戸を風たたくなり(藤原公重)

107 :名無氏物語:2009/06/07(日) 01:00:02 ID:HWbkSiCY
よられつる草もすずしき色に見えてうれしがほなるむら雨の庭(正親町公蔭)

108 :名無氏物語:2009/06/07(日) 01:00:45 ID:HWbkSiCY
よられつる千種百草葉をのべて名残すずしき野辺の夕立(上冷泉為広)

109 :名無氏物語:2009/06/07(日) 01:01:47 ID:HWbkSiCY
水無月のてる日にいたくよられつる草葉も今や野べの夕風(松永貞徳)

110 :名無氏物語:2009/06/07(日) 01:02:59 ID:HWbkSiCY
いそぎおきて庭の小草の露踏まむやさしきかずに人や思ふと(西行)

111 :名無氏物語:2009/06/07(日) 01:03:48 ID:HWbkSiCY
雲かかる遠山畑と人のいふさびしき額に花の種子播く(前登志夫)

112 :名無氏物語:2009/06/07(日) 01:56:05 ID:HWbkSiCY
おほかたの露にはなにのなるならむ袂におくは涙なりけり(西行)

113 :名無氏物語:2009/06/07(日) 01:57:20 ID:HWbkSiCY
播磨潟なだのみ沖に漕ぎ出でてあたり思はぬ月をながめむ(西行)

114 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:00:49 ID:HWbkSiCY
うちつけにまた来む秋の今宵まで月ゆゑ惜しくなる命かな(西行)

115 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:01:38 ID:HWbkSiCY
月を見て心浮かれしいにしへの秋にもさらにめぐり逢ひぬる(西行)

116 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:02:49 ID:HWbkSiCY
荒れわたる草の庵に漏る月を袖にうつしてながめつるかな(西行)

117 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:03:55 ID:HWbkSiCY
なにごとも変はりのみゆく世の中におなじかげにてすめる月かな(西行)

118 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:05:05 ID:HWbkSiCY
かかる世に影も変はらず澄む月を見る我が身さへ恨めしきかな(西行)

119 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:06:16 ID:HWbkSiCY
月もなほおなじかげにてすむものをいかにかはれる我が世なるらむ(宗尊親王)

120 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:36:55 ID:HWbkSiCY
夜もすがら月こそ袖にやどりけれ昔の秋を思ひ出づれば(西行)

121 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:37:56 ID:HWbkSiCY
ゆくへなく月に心のすみすみて果てはいかにかならむとすらむ(西行)

122 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:38:38 ID:HWbkSiCY
とてもかくかくてもよそに嘆く身の果てはいかがはならむとすらむ(和泉式部)

123 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:39:23 ID:HWbkSiCY
白雲をつばさにかけてゆく雁の門田のおもの友したふなり(西行)

124 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:40:17 ID:HWbkSiCY
心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮(西行)

125 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:41:12 ID:HWbkSiCY
いまははや鴫たつ沢のかげも見ずこほりにむかふ冬の夜の月(冷泉為尹)

126 :名無氏物語:2009/06/07(日) 02:41:56 ID:HWbkSiCY
あはれをばただ夕暮におもひしを鴫たつ沢の有明の月(冷泉為尹)

127 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:02:11 ID:HWbkSiCY
ふかくなる鴫たつ沢の秋の水すみのえよりやながれそふらむ(木下長嘯子)

128 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:08:43 ID:HWbkSiCY
山里は秋のすゑにぞ思ひしる悲しかりけり木がらしの風(西行)

129 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:10:13 ID:HWbkSiCY
なにとかく心をさへは尽くすらむ我がなげきにて暮るる秋かは(西行)

130 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:11:32 ID:HWbkSiCY
なにとかく心をさへはつくすらむ我がなげきにて暮るる秋かは(西行)

131 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:13:29 ID:HWbkSiCY
さびしさに堪へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里(西行)

132 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:14:30 ID:HWbkSiCY
つねよりも心ぼそくぞ思ほゆる旅の空にて年の暮れぬる(西行)

133 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:15:30 ID:HWbkSiCY
年暮れしそのいとなみは忘られてあらぬ様なるいそぎをぞする(西行)

134 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:16:48 ID:HWbkSiCY
おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)

135 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:30:10 ID:HWbkSiCY
行く春のいはぬをしたふ人やあると色にやいづる山吹の花(藤原家隆)

136 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:35:15 ID:HWbkSiCY
しらざりき雲居のよそに見し月のかげを袂にやどすべしとは(西行)

137 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:36:15 ID:HWbkSiCY
弓はりの月にはづれて見しかげのやさしかりしはいつか忘れむ(西行)

138 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:41:27 ID:HWbkSiCY
面影の忘らるまじき別れかな名残を人の月にとどめて(西行)

139 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:49:19 ID:HWbkSiCY
あはれとも見る人あらば思はなむ月のおもてにやどす心を(西行)

140 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:50:27 ID:HWbkSiCY
憂へつくす月のおもてにしるしあれな眺めは人のあはれしるべく(正親町公蔭)

141 :名無氏物語:2009/06/07(日) 03:51:30 ID:HWbkSiCY
なげけとて月やはものを思はするかこちがほなる我が涙かな(西行)

142 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:10:12 ID:HWbkSiCY
思ひやるそなたの空もしぐるなりかこちがほなる雲の色かな(順徳院)

143 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:11:23 ID:HWbkSiCY
つらかりし人ならなくに打佗びてかこちがほなる秋の夕ぐれ(木下長嘯子)

144 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:12:14 ID:HWbkSiCY
くまもなき折しも人を思ひ出でて心と月をやつしつるかな(西行)

145 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:13:08 ID:HWbkSiCY
葉隠れに散りとどまれる花のみぞしのびし人に逢ふ心ちする(西行)

146 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:14:04 ID:HWbkSiCY
数ならぬ心のとがになし果てじ知らせてこそは身をも恨みめ(西行)

147 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:15:15 ID:HWbkSiCY
なにとなくさすがに惜しき命かなありへば人や思ひ知るとて(西行)

148 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:16:06 ID:HWbkSiCY
惜しからぬ命こころにかなはずはありへば人に逢瀬ありやと(曾禰好忠)

149 :名無氏物語:2009/06/07(日) 04:17:13 ID:HWbkSiCY
憂き世ぞと思ひすつれど命こそさすがに惜しきものにはありけれ(相模)

150 :名無氏物語:2009/06/07(日) 08:28:19 ID:HWbkSiCY
さまざまに思ひみだるる心をば君がもとにぞ束ねあつむる(西行)

151 :名無氏物語:2009/06/07(日) 08:29:07 ID:HWbkSiCY
人は憂し嘆きはつゆもなぐさまずさはこはいかにすべき心ぞ(西行)

152 :名無氏物語:2009/06/07(日) 08:30:13 ID:HWbkSiCY
今ぞ知る思ひ出でよとちぎりしは忘れむとての情けなりけり(西行)

153 :名無氏物語:2009/06/07(日) 08:31:31 ID:HWbkSiCY
あはれあはれこの世はよしやさもあらばあれ来む世もかくや苦しかるべき(西行)

154 :名無氏物語:2009/06/07(日) 08:32:47 ID:HWbkSiCY
逢ふと見しその夜の夢のさめであれな長き睡りは憂かるべけれど(西行)

155 :名無氏物語:2009/06/07(日) 08:34:20 ID:HWbkSiCY
逢ふまでの命もがなと思ひしはくやしかりける我が心かな(西行)

156 :名無氏物語:2009/06/07(日) 08:35:40 ID:HWbkSiCY
いとほしやさらに心のをさなびて魂ぎれらるる恋もするかな(西行)

157 :名無氏物語:2009/06/07(日) 10:53:32 ID:81MJnTSH
神と霊魂・死後の世界  カトリック教会の奇跡
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/psy/1227016089/54

158 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:16:43 ID:HWbkSiCY
物思へどかからぬ人もあるものをあはれなりける身の契かな(西行)

159 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:17:56 ID:HWbkSiCY
つくづくと物を思ふにうちそへて折あはれなる鐘の音かな(西行)

160 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:18:53 ID:HWbkSiCY
暮れぬなり幾日をかくて過ぎぬらむ入相の鐘のつくづくとして(和泉式部)

161 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:20:12 ID:HWbkSiCY
つくづくとおつる涙にしづむとも聞けとて鐘のおとづれしかな(和泉式部)

162 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:21:17 ID:HWbkSiCY
暁の嵐にたぐふ鐘のおとを心の底にこたへてぞ聞く(西行)

163 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:22:18 ID:HWbkSiCY
待たれつる入相の鐘のおとすなり明日もやあらば聞かむとすらむ(西行)

164 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:23:14 ID:HWbkSiCY
夕暮は物ぞ悲しき鐘のおとを明日も聞くべき身とし知らねば(和泉式部)

165 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:57:23 ID:HWbkSiCY
有為の世は今日か明日かの鐘の音をあはれいつまで聞かむとすらむ(源兼昌)

166 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:58:49 ID:HWbkSiCY
古畑のそはの立つ木にゐる鳩の友よぶ声のすごき夕暮(西行)

167 :名無氏物語:2009/06/07(日) 22:59:52 ID:HWbkSiCY
はらはらと落つる涙ぞあはれなるたまらずものの悲しかるべし(西行)

168 :名無氏物語:2009/06/07(日) 23:03:15 ID:HWbkSiCY
吉野山やがて出でじと思ふ身を花ちりなばと人や待つらむ(西行)

169 :名無氏物語:2009/06/07(日) 23:04:46 ID:HWbkSiCY
誰か知るうき世をすてて柴の戸をやがて出でじと思ふ身ぞとは(慈円)

170 :名無氏物語:2009/06/07(日) 23:06:14 ID:HWbkSiCY
わがごとく世をそむくらむ人もがな憂き言の葉に二人かからむ(行尊)

171 :名無氏物語:2009/06/07(日) 23:07:30 ID:HWbkSiCY
松風の音せぬ山の奥もがなさびしさ知らでうき世いとはむ(花山院長親)

172 :名無氏物語:2009/06/07(日) 23:08:59 ID:HWbkSiCY
わきて見む老木は花もあはれなり今いくたびか春に逢ふべき(西行)

173 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:04:54 ID:rTVlhz/h
身をつめば老木の花ぞあはれなるいまいくとせか春にあふべき(藤原清輔)

174 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:05:35 ID:rTVlhz/h
うらうらと死なむずるなと思ひとけば心のやがてさぞとこたふる(西行)

175 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:13:37 ID:rTVlhz/h
人の世は思へばなべてあだし野のよもぎがもとのひとつ白露(藤原良経)

176 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:14:36 ID:rTVlhz/h
老が世を思へばなべて散ることもひとりのための花とこそ見れ(三条西実隆)

177 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:16:06 ID:rTVlhz/h
その折の蓬がもとの枕にもかくこそ虫の音にはむつれめ(西行)

178 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:16:54 ID:rTVlhz/h
空になる心は春のかすみにて世にあらじとも思ひ立つかな(西行)

179 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:35:11 ID:rTVlhz/h
世をいとふ名をだにもさはとどめおきて数ならぬ身の思ひ出でにせむ(西行)

180 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:36:08 ID:rTVlhz/h
都にて月をあはれと思ひしは数よりほかのすさびなりけり(西行)

181 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:37:09 ID:rTVlhz/h
深き山にすみける月を見ざりせば思ひ出もなき我が身ならまし(西行)

182 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:38:20 ID:rTVlhz/h
思ひいでもなくてや我が身やみなまし姨捨山の月みざりせば(済慶)

183 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:39:38 ID:rTVlhz/h
ここをまた我住み憂くて浮かれなば松はひとりにならむとすらむ(西行)

184 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:41:19 ID:rTVlhz/h
もろともに眺め眺めて秋の月ひとりにならむことぞ悲しき(西行)

185 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:42:39 ID:rTVlhz/h
岩戸あけし天つみことのそのかみに桜を誰か植ゑはじめけむ(西行)

186 :名無氏物語:2009/06/08(月) 01:43:36 ID:rTVlhz/h
照らすらむ神路の山の朝日かげあまつ雲居をのどかなれとは(藤原定家)

187 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:31:00 ID:rTVlhz/h
流れたえぬ波にや世をば治むらむ神風すずしみもすその岸(西行)

188 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:32:54 ID:rTVlhz/h
うなゐ子がすさみにならす麦笛のこゑにおどろく夏の昼臥し(西行)

189 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:33:37 ID:rTVlhz/h
昔かな炒粉かけとかせしことよあこめの袖に玉だすきして(西行)

190 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:35:12 ID:rTVlhz/h
竹むまを杖にも今日はたのむかなわらは遊びを思ひ出でつつ(西行)

191 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:36:28 ID:rTVlhz/h
昔せし隠れ遊びになりなばや片すみもとによりふせりつつ(西行)

192 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:37:16 ID:rTVlhz/h
篠ためて雀弓はる男のわらはひたひ烏帽子のほしげなるかな(西行)

193 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:38:13 ID:rTVlhz/h
我もさぞ庭のいさごの土遊びさて生ひたてる身にこそありけれ(西行)

194 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:52:24 ID:rTVlhz/h
いたきかな菖蒲かぶりの茅巻馬はうなゐわらはのしわざとおぼえて(西行)

195 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:55:23 ID:rTVlhz/h
恋しきをたはぶれられしそのかみのいはけなかりし折の心は(西行)

196 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:56:33 ID:rTVlhz/h
なによりは舌ぬく苦こそ悲しけれ思ふことをも言はせじの刑(西行)

197 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:58:16 ID:rTVlhz/h
なべてなき黒きほむらの苦しみは夜の思ひの報いなるべし(西行)

198 :名無氏物語:2009/06/08(月) 08:00:01 ID:rTVlhz/h
塵灰に砕け果てなばさてもあらでよみがへらする言の葉ぞ憂き(西行)

199 :名無氏物語:2009/06/08(月) 08:01:51 ID:rTVlhz/h
あはれみし乳房のことも忘れけり我が悲しみの苦のみおぼえて(西行)

200 :名無氏物語:2009/06/08(月) 08:02:33 ID:rTVlhz/h
たらちをのゆくへを我も知らぬかな同じ炎にむせぶらめども(西行)

201 :名無氏物語:2009/06/08(月) 08:03:32 ID:rTVlhz/h
君を我がおもふ心のふかみぐさ花のさかりにくる人もなし(橘俊綱)

202 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:08:54 ID:rTVlhz/h
思ひ出もなき我が身さへ来し方はさぞな恋しき帰る雁がね(静賢)

203 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:10:01 ID:rTVlhz/h
さそはれて冬もや来ぬるけふは猶しぐれがちなる四方の嵐に(霊元院)

204 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:13:44 ID:rTVlhz/h
うき世をば我もさこそはあきはつれ理りなくも惜しきけふかな(静賢)

205 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:14:48 ID:rTVlhz/h
問ふやたれ我にもあらずなりにけり憂きを歎くは同じ身ながら(和泉式部)

206 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:15:34 ID:rTVlhz/h
をとめごが真袖につめるつぼすみれ野に見るよりもなつかしきかな(源有房)

207 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:16:22 ID:rTVlhz/h
霧のうちに鳩吹けうなゐたづねゆく山田のいほの道の見えぬに(源有房)

208 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:17:16 ID:rTVlhz/h
とへかしなまだ住みなれぬ都にて野分にあへる今朝のこころを(平経正)

209 :名無氏物語:2009/06/08(月) 09:18:40 ID:rTVlhz/h
住みなれぬ宿にぞわくる言の葉ぞ野分の風のつてもうれしき(源有房)

210 :名無氏物語:2009/06/08(月) 23:20:17 ID:rTVlhz/h
ひとたびは風に散りにしもみぢ葉を戸無瀬の滝のなほおとすかな(源有房)

211 :名無氏物語:2009/06/08(月) 23:21:59 ID:rTVlhz/h
嵐吹く山のあなたのもみぢ葉を戸無瀬の滝におとしてぞ見る(源経信)

212 :名無氏物語:2009/06/08(月) 23:23:25 ID:rTVlhz/h
もみぢ葉は井関にとめよ大井川空に暮れゆく秋をこそあらめ(源有房)

213 :名無氏物語:2009/06/08(月) 23:24:28 ID:rTVlhz/h
まゆみ散るあだちが原に朝たてば木の葉沓はく駒のつま音(有房)

214 :名無氏物語:2009/06/08(月) 23:25:30 ID:rTVlhz/h
思ひやる心は道に旅寝してかつがつ君を夢に見つらむ(源有房)

215 :名無氏物語:2009/06/08(月) 23:26:49 ID:rTVlhz/h
こひはただふたもぢなれど玉づさに書きもつくさぬ心ちこそすれ(源有房)

216 :名無氏物語:2009/06/08(月) 23:29:19 ID:rTVlhz/h
さらぬだに世の憂き時は入らばやと思ふ山べに呼子鳥鳴く(源有房)

217 :名無氏物語:2009/06/09(火) 00:50:25 ID:pNTXoINA
日をさふる真野の若竹影うすしいつまで残るこぞの雪かも(覚性法親王)

218 :名無氏物語:2009/06/09(火) 00:53:39 ID:pNTXoINA
妻木こるしづをにとへば花は見ゆ朝日あたりの峰にとぞ言ふ(覚性法親王)

219 :名無氏物語:2009/06/09(火) 00:54:47 ID:pNTXoINA
桜咲く峯に嵐やわたるらむ細谷川の花の浮橋(覚性法親王)

220 :名無氏物語:2009/06/09(火) 01:12:25 ID:pNTXoINA
三笠山細谷川に影さしてさやかに見ゆる冬の夜の月(源頼綱)

221 :名無氏物語:2009/06/09(火) 01:14:37 ID:pNTXoINA
山風の吹きだにやめばとだえけり細谷川の花の浮橋(藤原盛方)

222 :名無氏物語:2009/06/09(火) 01:15:43 ID:pNTXoINA
夕顔のかかる垣ねに木陰とりふせればすずし麦の秋風(覚性法親王)

223 :名無氏物語:2009/06/09(火) 01:21:15 ID:pNTXoINA
小簾の外に宵のともしび消えやらでほのめくかげは蛍なりけり(覚性法親王)

224 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:09:57 ID:pNTXoINA
淡路潟かぢ音すなりちたの江の朝あけの霧に片帆かくれて(覚性法親王)

225 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:10:39 ID:pNTXoINA
ふるさとに我がなれ衣かさぬらむ秋風さむし鄙の荒野も(覚性法親王)

226 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:11:40 ID:pNTXoINA
ふる雪にひれふる袖も見えじかしあまざかりゆく君が舟出は(覚性法親王)

227 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:12:49 ID:pNTXoINA
よそにのみ恋てふことのみなれざをけふは我が手にとりてけるかな(覚性法親王)

228 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:13:46 ID:pNTXoINA
むかひゐて幾とせすぎぬこの宿にあるじもひとり松もひともと(覚性法親王)

229 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:14:37 ID:pNTXoINA
ながめしてすぎにし方を思ふまに峯より峯に月はうつりぬ(覚性法親王)

230 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:16:19 ID:pNTXoINA
秋くればさやけき月とたつ霧と歌いづれをかさきによむべき(覚性法親王)

231 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:23:27 ID:pNTXoINA
このねぬる夜のまに秋はきにけらし朝けの風の昨日にも似ぬ(藤原季通)

232 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:24:33 ID:pNTXoINA
なきかへせ秋におくるるきりぎりす暮れなば声のよわるのみかは(源俊頼)

233 :名無氏物語:2009/06/09(火) 15:25:54 ID:pNTXoINA
惜しみかね思ひこりにし我が心また花見ればあくがれにけり(顕昭)

234 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:18:34 ID:pNTXoINA
ゆふま山松の葉風にうちそひて蝉のなくねも峰わたるなり(顕昭)

235 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:19:57 ID:pNTXoINA
思ひやる心の道や近からんゆかで千里の月を見るかな(顕昭)

236 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:21:40 ID:pNTXoINA
霜こほる朝けの窓の竹の葉に霰くだくる音のさやけさ(頓阿)

237 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:23:08 ID:pNTXoINA
生きてなぞ後のつらさを歎くらん逢ふにかへてし命ならずや(顕昭)

238 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:24:13 ID:pNTXoINA
富士の山いくかすぎぬとかぞふれば同じ麓に有明の月(顕昭)

239 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:37:27 ID:pNTXoINA
北になし南になして今日いくか不二の麓をめぐりきぬらん(宗良親王)

240 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:38:12 ID:pNTXoINA
死にやらぬ命ひとつにはかられて憂き身のはてを人に見えぬる(顕昭)

241 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:39:11 ID:pNTXoINA
さへられぬ光もあるをおしなべて隔てがほなる朝霞かな(法然)

242 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:40:13 ID:pNTXoINA
かりそめの色のゆかりの恋にだに逢ふには身をも惜しみやはする(法然)

243 :名無氏物語:2009/06/09(火) 16:41:13 ID:pNTXoINA
柴の戸に明暮懸かる白雲をいつ紫の色に見なさむ(法然)

244 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:16:35 ID:pNTXoINA
阿弥陀仏と十声唱へてまどろまむ長き眠りになりもこそすれ(法然)

245 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:17:41 ID:pNTXoINA
暮るる野に残るもさびし秋萩の花のあととふさを鹿の声頃(千種有功)

246 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:18:31 ID:pNTXoINA
なぐさむる友なき宿の夕暮にあはれは残せ荻の上風(寂蓮)

247 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:19:30 ID:pNTXoINA
思ひ入る深山にふかき槙の戸のあけくれしのぶ人はふりにき(藤原定家)

248 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:20:21 ID:pNTXoINA
神無月またで時雨やふりにけむ深山にふかき紅葉しにけり(源実朝)

249 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:21:13 ID:pNTXoINA
春雨の露もまだひぬ梅が枝にうは毛しをれて鶯ぞなく(源実朝)

250 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:22:05 ID:pNTXoINA
五月雨の露もまだひぬ奥山の槙の葉がくれなくほととぎす(源実朝)

251 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:23:40 ID:pNTXoINA
夕ぐれの山もまがきとなりにけり霧たちのぼる峰の遠かた(飛鳥井雅世)

252 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:42:42 ID:pNTXoINA
牛の子に踏まるな庭のかたつぶり角のあるとて身をば頼みそ(寂蓮)

253 :名無氏物語:2009/06/09(火) 17:44:57 ID:pNTXoINA
やはらぐる光や空にみちぬらむ雲に分け入る千木の片そぎ(寂蓮)

254 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:11:07 ID:pNTXoINA
西になる光もあかずすむ月の花のとぼその明けがたの空(三条西実隆)

255 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:12:11 ID:pNTXoINA
梅が枝を吹きくる風の末なれや物なつかしき春のあけぼの(源師光)

256 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:12:56 ID:pNTXoINA
今はわが住み家とすべき吉野山花ゆゑにこそ入りはじめけれ(源師光)

257 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:15:47 ID:pNTXoINA
ひまもなく軒をならぶる山がつのすまひをわかつ夕顔の花(源師光)

258 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:28:13 ID:pNTXoINA
小倉山しぐれてわたる嶺つづきうつりもあへず雲がくるらむ(源師光)

259 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:29:45 ID:pNTXoINA
いつしかも冬のけしきになりにけり朝ふむ庭の音のさやけき(源師光)

260 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:30:38 ID:pNTXoINA
有明の月をこずゑにのこしおきて花よりしらむみ吉野の里(源通親)

261 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:31:25 ID:pNTXoINA
泊瀬山をのへの鐘の明がたに花よりしらむ横雲の空(藤原良経)

262 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:32:15 ID:pNTXoINA
月ならぬ花も山路はおくりけり雲ゐをしのぶ旅の空には(源通親)

263 :名無氏物語:2009/06/09(火) 18:33:16 ID:pNTXoINA
をしみかねまどろむ夢のうちにさへ暮れぬとみゆる春ぞはかなき(源通親)

264 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:02:53 ID:pNTXoINA
あくがれて今はと思ふ山里にすみなれにける夜はの月かな(源通親)

265 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:03:47 ID:PMyu/Rex
いましばし空だのめにもなぐさめて思ひ絶えぬる宵の玉づさ(千載777/源通親)

266 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:08:45 ID:pNTXoINA
ながめわびて今はと思ふ山里の有明の月に衣うつなり(慈円)

267 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:10:48 ID:pNTXoINA
梅の花夜は夢にも見てしがな闇のうつつのにほふばかりに(平忠度)

268 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:11:35 ID:pNTXoINA
思ひ捨てて我が身ともなき心にもなほ昔なる山桜かな(藤原忠良)

269 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:12:39 ID:pNTXoINA
行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵のあるじならまし(平忠度)

270 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:13:54 ID:pNTXoINA
身のほどに思ひあまれるけしきにていづちともなくゆく蛍かな(平忠度)

271 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:14:46 ID:pNTXoINA
かからじと思ひしことを忍びかね恋に心をまかせはてつる(平忠度)

272 :名無氏物語:2009/06/09(火) 19:15:48 ID:pNTXoINA
恋ひわたる妹が住み家は思ひ寝の夢路にさへぞはるけかりける(平忠度)

273 :名無氏物語:2009/06/10(水) 14:47:58 ID:qcpFLNDI
月影の入るをかぎりに分け行けばいづこかとまり野原篠原(平忠度)

274 :名無氏物語:2009/06/10(水) 14:49:18 ID:qcpFLNDI
風のおとに秋の夜ぶかく寝覚して見はてぬ夢のなごりをぞ思ふ(平忠度)

275 :名無氏物語:2009/06/10(水) 14:53:58 ID:qcpFLNDI
あたら夜の月をひとりぞながめつる思はぬ磯に波枕して(平経正)

276 :名無氏物語:2009/06/10(水) 14:57:34 ID:qcpFLNDI
なごの海の荒れたる朝の島がくれ風にかたよるすがの群鳥(平経正)

277 :名無氏物語:2009/06/10(水) 14:58:53 ID:qcpFLNDI
いかにせん思ひなぐさむかたぞなきあらまし事もかぎりこそあれ(平経正)

278 :名無氏物語:2009/06/10(水) 14:59:40 ID:qcpFLNDI
我ゆゑにぬるるにはあらじおほかたの秋のさがにて露ぞおくらん(平経正)

279 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:47:52 ID:qcpFLNDI
さまざまに思ふ寝覚のうらかぜにおなじこゑなる波の音かな(平経正)

280 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:50:06 ID:qcpFLNDI
きえやらで浪にただよふうたかたのよるべしらせよ八重の潮風(後鳥羽院)

281 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:51:06 ID:qcpFLNDI
春霞かすむ波路はへだつともたより知らせよ八重の潮風(尊良親王)

282 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:52:07 ID:qcpFLNDI
薩摩潟八重の潮風つげやらむあはれ憂き身は親だにもなし(藤原惺窩)

283 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:53:34 ID:qcpFLNDI
見わたせばあしたの原の薄がすみ薄きや春のはじめなるらん(惟宗広言)

284 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:55:04 ID:qcpFLNDI
きぬぎぬにならむ歎きといひなしてあらぬ涙を君にかけつる(惟宗広言)

285 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:56:08 ID:qcpFLNDI
こぎいでて生田の浦にうきながら心は月のみ舟にぞのる(藤原季経)

286 :名無氏物語:2009/06/10(水) 15:57:32 ID:qcpFLNDI
しらぬ世の人のなさけもかくこそと花にむかしの春ぞしたしき(伏見院)

287 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:26:54 ID:qcpFLNDI
故郷の花にむかしのこととへど答へぬ色はかひなかりけり(鵜殿余野子)

288 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:28:12 ID:qcpFLNDI
故郷をおもひやるこそあはれなれ鶉なく野となりやしぬらむ(宗尊親王)

289 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:29:47 ID:qcpFLNDI
夜もすがら思ひやるこそかなしけれいかなる世にて月を見るらむ(香川景樹)

290 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:30:51 ID:qcpFLNDI
竹の葉にそそやあられの音すなりさらでも夢のさむる折しも(藤原長方)

291 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:31:44 ID:qcpFLNDI
なごの海のいる日をあらふ浪のうへに春の別れの色をそへつつ(後鳥羽院)

292 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:33:16 ID:qcpFLNDI
見渡せば空のかぎりもなごの海の霞にかかる沖つしら波(頓阿)

293 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:50:45 ID:qcpFLNDI
身にしみて花をも何か惜しむべきこれも此の世のすさみと思へば(藤原実定)

294 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:51:45 ID:qcpFLNDI
はかなさは外にもいはじ百歌のその人かずは足らずなりにき(崇徳院)

295 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:52:43 ID:qcpFLNDI
袖の香を花橘におどろけば空に在明の月ぞのこれる(藤原定家)

296 :名無氏物語:2009/06/10(水) 16:53:35 ID:qcpFLNDI
時鳥なきつるあとにあきれたる後徳大寺の有明の顔(蜀山人)

297 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:14:44 ID:qcpFLNDI
夕かけてならの葉そよぎふく風のまだき秋めくかむなびの森(藤原実定)

298 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:16:13 ID:qcpFLNDI
秋きぬとおどろかれけり窓ちかくいささ群竹かぜそよぐ夜は(藤原実定)

299 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:17:16 ID:qcpFLNDI
駒とめてなほや聞かましはるばると朝たつあとのさをしかの声(藤原実定)

300 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:18:36 ID:qcpFLNDI
いつもきく風とはきけど荻のはのそよぐ音にぞ秋はきにける(紀貫之)

301 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:50:56 ID:qcpFLNDI
ゆく秋のたむけに紅葉ちりまがひかむなび山をともにこえつる(藤原実定)

302 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:55:26 ID:qcpFLNDI
とどまらむことこそ春のかたからめゆくへをだにも知らせましかば(源俊頼)

303 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:56:26 ID:qcpFLNDI
あさぢ原葉ずゑのつゆの玉ごとに光つらぬく秋の夜の月(西行)

304 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:57:54 ID:qcpFLNDI
思はじと思ひさだめて寝る夜しもはかなくみゆる夢ぞかなしき(藤原親盛)

305 :名無氏物語:2009/06/10(水) 17:58:50 ID:qcpFLNDI
野辺の色はみな薄墨になりにけりしばしとみつる夕霧の空(藤原隆信)

306 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:00:07 ID:qcpFLNDI
くもりなく月すむ峰にきてみれば千里は山のふもとなりけり(藤原隆信)

307 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:21:07 ID:qcpFLNDI
たれすみて宿の梢とながむらん時雨にくもる遠の山もと(藤原隆信)

308 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:21:51 ID:qcpFLNDI
恋ひ死なむのちのうき世はしらねども生きてかひなき物は思はじ(藤原隆信)

309 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:24:12 ID:qcpFLNDI
もろともにながめし夜はのむつごとを思ひ出でよとすめる月かな(藤原隆信)

310 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:25:29 ID:qcpFLNDI
とはばやななほ山深き門もあらばこれより月やさびしかるらむ(藤原隆信)

311 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:26:59 ID:qcpFLNDI
こえかぬる岩根の道に宿とへば猶山ふかき鐘のおとかな(二条為藤)

312 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:28:44 ID:qcpFLNDI
そむく身はさすがにやすきあらましに猶山ふかき宿もいそがず(兼好)

313 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:29:38 ID:qcpFLNDI
夕立の晴るれば月ぞやどりける玉ゆりすうる蓮の浮葉に(西行)

314 :名無氏物語:2009/06/10(水) 18:30:55 ID:qcpFLNDI
山里の年の暮こそあはれなれ人のたてたる門の松かは(宗良親王)

315 :名無氏物語:2009/06/10(水) 19:01:39 ID:qcpFLNDI
ひたぶるに恨みつるかな恋ひそめし心のとがを人に負ほせて(藤原実房)

316 :名無氏物語:2009/06/10(水) 19:02:28 ID:qcpFLNDI
風わたる夕草かげに涼みきてただ一ときの秋ぞうれしき(藤原隆房)

317 :名無氏物語:2009/06/10(水) 19:03:42 ID:qcpFLNDI
思ひかね心は空にみちのくのちかの塩竃ちかきかひなし(藤原隆房)

318 :名無氏物語:2009/06/10(水) 19:04:46 ID:qcpFLNDI
ふる袖は涙にぬれてくちにしをいかにたちまふわが身なるらん(藤原隆房)

319 :名無氏物語:2009/06/10(水) 19:07:05 ID:qcpFLNDI
恋ひ死なばうかれん魂よしばしだに我が思ふ人のつまにとどまれ(藤原隆房)

320 :名無氏物語:2009/06/10(水) 19:08:58 ID:qcpFLNDI
君ゆゑにしらぬ山路にまよひつつうきねの床に旅寝をぞする(小督)

321 :名無氏物語:2009/06/11(木) 05:56:09 ID:7jPzp/so
あなこひし恋しやこひしこひしさをいかにやいかにいかにせんせん(藤原隆房)

322 :名無氏物語:2009/06/11(木) 05:56:53 ID:7jPzp/so
あさからぬこの世ひとつのなげきかは夢よりのちの罪のふかさよ(藤原隆房)

323 :名無氏物語:2009/06/11(木) 05:57:53 ID:7jPzp/so
身をつめば老木の花ぞあはれなるいまいくとせか春にあふべき(藤原清輔)

324 :名無氏物語:2009/06/11(木) 05:58:39 ID:7jPzp/so
おほぞらにあかぬ心のみちぬれば我が身のうちの月かとぞみる(藤原兼実)

325 :名無氏物語:2009/06/11(木) 05:59:31 ID:7jPzp/so
夕かけて帰る小島のあま衣ぬれにぞぬれし月やどれとは(藤原苫雄)

326 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:00:16 ID:7jPzp/so
はかなしなただ君ひとり世の中にあるものとのみ思ふはや我(殷富門院大輔)

327 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:16:44 ID:7jPzp/so
なほざりの空頼めだにせざりせばなかなか今は恋ひもしなまし(小弁)

328 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:18:43 ID:7jPzp/so
露の身の消えてもきえぬ置き所草葉のほかにまたもありけり(木下長嘯子)

329 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:27:36 ID:7jPzp/so
枝にちる花こそあらめ鶯のねさへかれゆく春の暮かな(二条院讃岐)

330 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:29:38 ID:7jPzp/so
さもこそは短き夜半の友ならめ臥すかともなく消ゆる蚊遣火(二条院讃岐)

331 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:30:50 ID:7jPzp/so
ひとりのみ岩井の水をむすびつつ底なる影も君を待つらし(二条院讃岐)

332 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:46:25 ID:7jPzp/so
風そよぐ楢の木陰にたちよればうすき衣ぞまづしられける(二条院讃岐)

333 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:47:58 ID:7jPzp/so
あはれなる山田の庵のねざめかな稲葉の風に初かりのこゑ(二条院讃岐)

334 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:49:22 ID:7jPzp/so
世にふるは苦しきものを槙の屋にやすくも過ぐる初時雨かな(二条院讃岐)

335 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:51:19 ID:7jPzp/so
あまのすむうらみにくちぬいたづらに年をのみ積むなだのすて舟(藤原経朝)

336 :名無氏物語:2009/06/11(木) 06:54:03 ID:7jPzp/so
おしてるや海人の捨てたる難波舟浦の潮干に朽ち残りつつ(藤原家良)

337 :名無氏物語:2009/06/11(木) 07:24:10 ID:7jPzp/so
わが袖は水の下なる石なれや人にしられでかわくまもなし(和泉式部)

338 :名無氏物語:2009/06/11(木) 07:24:56 ID:7jPzp/so
せきかぬる涙の川のはやき瀬は逢ふよりほかのしがらみぞなき(源頼政)

339 :名無氏物語:2009/06/11(木) 13:45:29 ID:7jPzp/so
山里は野原につづく庭の面に植ゑぬ籬の花を見るかな(二条院讃岐)

340 :名無氏物語:2009/06/11(木) 13:47:02 ID:7jPzp/so
あはれあはれはかなかりける契りかな唯うたたねの春の夜の夢(二条院讃岐)

341 :名無氏物語:2009/06/11(木) 13:48:18 ID:7jPzp/so
呉竹にねぐらあらそふ村雀それのみ友と聞くぞさびしき(二条院讃岐)

342 :名無氏物語:2009/06/11(木) 13:49:17 ID:7jPzp/so
身の憂さを月やあらぬとながむれば昔ながらの影ぞもりくる(二条院讃岐)

343 :名無氏物語:2009/06/11(木) 13:50:18 ID:7jPzp/so
は独り寝覚に思ふことあはれ数そふ鴫のはねがき(源通具)

344 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:02:00 ID:7jPzp/so
山ふかみなほ窓さむき風の音に春ともしらぬ竹の雪折れ(伏見院)

345 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:03:08 ID:7jPzp/so
春もまづしるくみゆるは音羽山峰の雪より出づる日の色(式子内親王)

346 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:04:13 ID:7jPzp/so
春きぬと空にしるきは春日山嶺の朝日のけしきなりけり(藤原俊成)

347 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:05:34 ID:7jPzp/so
雲ゐより散りくる花はかつき消えてまだ雪さゆる谷の岩かげ(式子内親王)

348 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:06:39 ID:7jPzp/so
峰の雪もまだふる年の空ながらかたへかすめる春のかよひ路(式子内親王)

349 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:07:54 ID:7jPzp/so
色つぼむ梅の木のまの夕月夜春の光をみせそむるかな(式子内親王)

350 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:08:45 ID:7jPzp/so
春くれば心もとけてあは雪のあはれふりゆく身をしらぬかな(式子内親王)

351 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:10:19 ID:7jPzp/so
見渡せばこのもかのもにかけてけりまだ緯うすき春の衣を(式子内親王)

352 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:37:37 ID:7jPzp/so
住吉の霞のうちに漕ぐ舟のまほにもみえぬあはぢ島山(藤原秀能)

353 :名無氏物語:2009/06/11(木) 14:38:50 ID:7jPzp/so
梅が枝の花をばよそにあくがれて風こそかをれ春の夕闇(式子内親王)

354 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:01:00 ID:7jPzp/so
出でていなば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな(源実朝)

355 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:01:59 ID:7jPzp/so
こちふかば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春をわするな(菅原道真)

356 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:03:56 ID:7jPzp/so
花はいさそこはかとなく見わたせば霞ぞかをる春の明けぼの(式子内親王)

357 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:05:51 ID:7jPzp/so
花ならでまたなぐさむる方もがなつれなく散るをつれなくぞ見む(式子内親王)

358 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:09:59 ID:7jPzp/so
この世にはわすれぬ春の面影よおぼろ月夜の花のひかりに(式子内親王)

359 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:29:52 ID:7jPzp/so
ながむれば見ぬいにしへの春までも面影かをる屋戸の梅が枝(式子内親王)

360 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:31:24 ID:7jPzp/so
花ゆゑに過ぎにし春をかぞふればあはれ八十路に成りにけるかな(藤原時房〉

361 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:32:06 ID:7jPzp/so
はかなくてすぎにしかたを思ふにもいまもさこそは朝顔の露(西行)

362 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:32:56 ID:7jPzp/so
うち忘れはかなくてのみ過ぐしきぬあはれと思へ身につもる年(源実朝)

363 :名無氏物語:2009/06/11(木) 15:34:43 ID:7jPzp/so
つらきかなうつろふまでに八重桜とへともいはですぐる心は(惟明親王)

364 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:01:27 ID:7jPzp/so
ふるさとの春を忘れぬ八重桜これや見し世にかはらざるらむ(式子内親王)

365 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:02:46 ID:7jPzp/so
八重桜をりしる人のなかりせば見し世の春にいかで逢はまし(藤原良経)

366 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:04:27 ID:7jPzp/so
やへにほふ軒ばの桜うつろひぬ風よりさきにとふ人もがな(式子内親王)

367 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:09:05 ID:7jPzp/so
夢のうちもうつろふ花に風吹きてしづ心なき春のうたた寝(式子内親王)

368 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:11:05 ID:7jPzp/so
残りゆく有明の月のもる影にほのぼの落つる葉隠れの花(式子内親王)

369 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:13:00 ID:7jPzp/so
花は散りてその色となくながむればむなしき空に春雨ぞふる(式子内親王)

370 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:14:51 ID:7jPzp/so
ながむれば月はきえゆく庭の面にはつかに残る蛍ばかりぞ(式子内親王)

371 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:18:43 ID:7jPzp/so
ながむれば木の間うつろふ夕月夜ややけしきだつ秋の空かな(式子内親王)

372 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:30:42 ID:7jPzp/so
ながむればわが心さへ果てもなく行方もしらぬ月のかげかな(式子内親王)

373 :名無氏物語:2009/06/11(木) 16:32:41 ID:7jPzp/so
ながめつつ思ふもかなし帰る雁ゆくらむかたの夕ぐれの空(源実朝)

374 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:02:07 ID:7jPzp/so
神山のふもとになれし葵草ひきわかれても年ぞへにける(式子内親王)

375 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:03:54 ID:7jPzp/so
いにしへを花橘にまかすれば軒のしのぶに風かよふなり(式子内親王)

376 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:05:17 ID:7jPzp/so
すぎにける昔を今とおもふまに今日も昨日となりぬべきかな(藤原為家)

377 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:06:31 ID:7jPzp/so
いかがしる昔を今と見る夢のたえて人なき床の秋風(正徹)

378 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:07:53 ID:7jPzp/so
時しあればしづのをだまきくるる夜に昔を今と匂ふ橘(飛鳥井雅永)

379 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:08:34 ID:7jPzp/so
きし方を思ひ思へばまどろまぬ夢の枕にかよふ秋風(田捨女)

380 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:29:33 ID:7jPzp/so
誰となく空に昔ぞ偲ばるる花橘に風過ぐる夜は(式子内親王)

381 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:30:18 ID:7jPzp/so
夜もすがら涙やそそくほととぎす今朝は露けき軒のたち花(後鳥羽院)

382 :名無氏物語:2009/06/11(木) 17:31:19 ID:7jPzp/so
初雁の涙やそそく朝露になほ色まさる真野の萩原(九条道家)

383 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:00:40 ID:7jPzp/so
五月雨の雲はひとつにとぢはててぬきみだれたる軒の玉水(式子内親王)

384 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:02:07 ID:7jPzp/so
秋きぬと荻の葉風のつげしより思ひしことのただならぬ暮(式子内親王)

385 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:03:17 ID:7jPzp/so
秋はなほ夕まぐれこそただならね荻の上風萩の下露(藤原義孝)

386 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:04:03 ID:7jPzp/so
袖の上につゆただならぬ夕かな思ひし事よ秋の初風(後鳥羽院)

387 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:05:00 ID:7jPzp/so
夕されば衣手すずし高円の尾上の宮の秋のはつかぜ(源実朝)

388 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:06:09 ID:7jPzp/so
夕まぐれそこはかとなき空にただあはれを秋の見せけるものを(式子内親王)

389 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:07:06 ID:7jPzp/so
秋はただ夕の雲のけしきこそそのこととなく詠められけれ(式子内親王)

390 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:27:56 ID:7jPzp/so
よせかへる波の花ずり乱れつつしどろにうつす真野の浦萩(式子内親王)

391 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:28:55 ID:7jPzp/so
おしこめて秋のあはれに沈むかな麓の里の夕霧の底(式子内親王)

392 :名無氏物語:2009/06/11(木) 18:30:15 ID:7jPzp/so
それながら昔にもあらぬ月影にいとどながめをしづのをだまき(式子内親王)

393 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:12:24 ID:7jPzp/so
くり返し昔にもあらぬ夕暮の色に思ひをしづのをだまき(正徹)

394 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:13:46 ID:7jPzp/so
いかにしてもの思ふ人のすみかには秋よりほかの里をもとめむ(相模)

395 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:14:44 ID:7jPzp/so
ながむれば涙しぐれと故郷に思ひもいれじ秋の夜の月(後鳥羽院)

396 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:15:50 ID:7jPzp/so
もみぢばをさそふ嵐にねをたえて露のそこなる庭の松虫(飛鳥井雅有

397 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:35:28 ID:7jPzp/so
寝覚してきけば物こそかなしけれとをちの里に衣うつ声(藤原長方)

398 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:36:39 ID:7jPzp/so
秋の夜をねざめて聞けば風さむみとをちの里に衣うつなり(済円)

399 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:38:02 ID:7jPzp/so
ふけにけり外山の嵐さえさえてとをちの里にすめる月影(源実朝)

400 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:39:46 ID:7jPzp/so
秋の夜のしづかにくらき窓の雨打ちなげかれてひま白むなり(式子内親王)

401 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:41:23 ID:7jPzp/so
あと絶えていくへも霞め深く我が世をうぢ山の奧の麓に(式子内親王)

402 :名無氏物語:2009/06/11(木) 19:44:11 ID:7jPzp/so
しじまこそ今は我が身のつとめなれ幾重もとぢよ軒の蓬生(伊達千広)

403 :名無氏物語:2009/06/11(木) 20:30:53 ID:7jPzp/so
吹きとむる落葉が下のきりぎりすここばかりにや秋はほのめく(式子内親王)

404 :名無氏物語:2009/06/11(木) 20:32:27 ID:7jPzp/so
庭の雪もふみ分けがたくなりぬなりさらでも人をまつとなけれど(後鳥羽院)

405 :名無氏物語:2009/06/11(木) 20:59:24 ID:7jPzp/so
とどまらぬ秋をや送るながむれば庭の木の葉のひと方へゆく(式子内親王)

406 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:01:19 ID:7jPzp/so
おもへども今宵ばかりの秋の空ふけゆく雲にうちしぐれつつ(式子内親王)

407 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:03:07 ID:7jPzp/so
荒れ暮らす冬の空かなかきくもり霙よこぎる風きほひつつ(式子内親王)

408 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:04:29 ID:7jPzp/so
色々の花も紅葉もさもあらばあれ冬の夜ふかき松風の音(式子内親王)

409 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:07:13 ID:7jPzp/so
おのれだにたえず音せよ松の風花も紅葉も見ればひととき(藤原良経)

410 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:08:05 ID:7jPzp/so
あやしくも武庫の嵐のさえさえて初雪しろし猪名の笹原(藤原範宗)

411 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:18:28 ID:7jPzp/so
あやしくも夜のまの風のさえさえて今朝雪しろし庭のあさぢふ(後鳥羽院)

412 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:19:11 ID:7jPzp/so
むばたまのよはのさ衣さえさえてうらめづらしき今朝の初雪(飛鳥井雅有)

413 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:19:57 ID:7jPzp/so
身にしむは庭火のかげにさえのぼる霜夜の星の明けがたの空(式子内親王)

414 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:20:42 ID:7jPzp/so
炭竈のたなびくけぶり一すぢに心ぼそきは大原の里(西行)

415 :名無氏物語:2009/06/11(木) 21:21:39 ID:7jPzp/so
炭竈のけぶりもさびし大原やふりにし里の雪の夕ぐれ(源実朝)

416 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:02:56 ID:7jPzp/so
せめてなほ心ぼそきは年月のいるがごとくに有明の空(式子内親王)

417 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:05:15 ID:7jPzp/so
尋ぬべき道こそなけれ人しれず心は慣れて行きかへれども(式子内親王)

418 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:06:22 ID:7jPzp/so
たのむかなまだ見ぬ人を思ひ寝のほのかになるる宵々の夢(式子内親王)

419 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:07:19 ID:7jPzp/so
ほのかにもあはれはかけよ思ひ草下葉にまがふ露ももらさじ(式子内親王)

420 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:08:55 ID:7jPzp/so
乱れつつ絶えなば悲し冬の夜をわがひとりぬる玉の緒よわみ(曾禰好忠)

421 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:10:16 ID:7jPzp/so
いかにせむ絶えなば絶えね玉の緒は長き恨みに結ぼほれつつ(藤原範宗)

422 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:12:27 ID:7jPzp/so
ひたすらに絶えなば絶えね憂き中の忘れ形見に残る面影(花山院師兼)

423 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:13:20 ID:7jPzp/so
いかのぼり絶えなば絶えねなかぞらの父ひきしぼる春のすさのを(山中智恵子)

424 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:30:50 ID:7jPzp/so
なにとただ我のみしりて過ぐるまの憂きあらましに袖濡らすらむ(頓阿)

425 :名無氏物語:2009/06/11(木) 22:32:20 ID:7jPzp/so
わすれては又なげかるる夕かな聞きしにもあらぬ入相の鐘(後光厳天皇)

426 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:36:21 ID:SzqOU7lQ
夏ごろもひとへにうすき袂ぞよ我が忍びねの涙もらすな(今出川二条)

427 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:37:40 ID:SzqOU7lQ
しるといふ枕も人にかたらずは涙もらすな夜々の黒髪(正徹)

428 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:38:45 ID:SzqOU7lQ
夢にても見るべきものを稀にても物おもふ人のいを寝ましかば(和泉式部)

429 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:40:19 ID:SzqOU7lQ
おもふとは見ゆらむものをおのづから知れかし宵の夢ばかりだに(藤原定家)

430 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:41:59 ID:SzqOU7lQ
こりずまにあだなる花のもとにしも枕さだめぬうたたねはせじ(選子内親王)

431 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:43:13 ID:SzqOU7lQ
見えつるか見ぬ夜の月のほのめきてつれなかるべき面影ぞそふ(式子内親王)

432 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:44:29 ID:SzqOU7lQ
ただ今の夕べの雲を君も見ておなじ時雨や袖にかくらむ(式子内親王)

433 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:51:59 ID:SzqOU7lQ
みる人とおなじ心にふけぬれどねやへもいらぬ秋のよの月(木下長嘯子)

434 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:52:55 ID:SzqOU7lQ
待ち出でてもいかにながめむ忘るなといひしばかりの有明の空(式子内親王)

435 :名無氏物語:2009/06/12(金) 07:53:52 ID:SzqOU7lQ
あはれとも言はざらめやと思ひつつ我のみ知りし世を恋ふるかな(式子内親王)

436 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:02:16 ID:SzqOU7lQ
恋ひ恋ひてよし見よ世にもあるべしと言ひしにあらず君も聞くらむ(式子内親王)

437 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:03:53 ID:SzqOU7lQ
つらしともあはれともまづ忘られぬ月日いくたびめぐりきぬらむ(式子内親王)

438 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:10:29 ID:SzqOU7lQ
はかなくて雲となりぬるものならば霞まむ空をあはれとはみよ(小野小町)

439 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:12:44 ID:SzqOU7lQ
山里にほのかたらひしほととぎす鳴く音ききつと伝へざらめや(藤原実方)

440 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:23:55 ID:SzqOU7lQ
きかばやなそのかみ山のほととぎすありし昔のおなじ声かと(皇后宮美作)

441 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:24:59 ID:SzqOU7lQ
さかづきに春の涙をそそきける昔に似たる旅のまとゐに(式子内親王)

442 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:27:07 ID:SzqOU7lQ
むかしおもふ春の涙も岩そそくたるひの上の袖のさわらび(尭恵)

443 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:28:01 ID:SzqOU7lQ
つたへ聞く袖さへぬれぬ浪の上夜ぶかくすみし四つの緒のこゑ(式子内親王)

444 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:34:12 ID:SzqOU7lQ
日に千たび心は谷に投げ果ててあるにもあらず過ぐる我が身は(式子内親王)

445 :名無氏物語:2009/06/12(金) 08:40:38 ID:SzqOU7lQ
見しことも見ぬ行く末もかりそめの枕に浮ぶまぼろしの中(式子内親王)

446 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:48:48 ID:aSylG7V1
浮雲を風にまかする大空の行方も知らぬ果てぞ悲しき(式子内親王)

447 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:49:42 ID:aSylG7V1
はじめなき夢を夢とも知らずしてこの終りにや覚めはてぬべき(式子内親王)

448 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:50:30 ID:aSylG7V1
あはれあはれ思へばかなしつひの果てしのぶべき人たれとなき身を(式子内親王)

449 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:51:15 ID:aSylG7V1
幾とせの幾よろづ代か君が代に雪月花の友を待ちみむ(式子内親王)

450 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:52:20 ID:aSylG7V1
谷陰は春めきやらず風さえて消ゆればこほる雪の下水(守覚法親王)

451 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:53:11 ID:aSylG7V1
かへるさのすゑ程遠き山路にもいかが見すてむ花の夕ばえ(守覚法親王)

452 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:54:06 ID:aSylG7V1
さても世をすぐしけるかとよそに見し鄙の篠屋にいく夜とまりぬ(守覚法親王)

453 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:55:01 ID:aSylG7V1
せきあへぬ涙はたぐひありけりと折しもむせぶ滝つ瀬の声(守覚法親王)

454 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:58:22 ID:aSylG7V1
おくれゐてひとりながむる庭の雪に心までこそうづもれにけれ(守覚法親王)

455 :名無氏物語:2009/06/13(土) 00:59:10 ID:aSylG7V1
色まさる松こそ見ゆれ君をいのる春の日吉の山のかひより(慈円)

456 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:02:58 ID:aSylG7V1
なにとなくものがなしくぞ見えわたる鳥羽田の面の秋の夕暮(西行)

457 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:05:02 ID:aSylG7V1
雲路より穂波におつるしら鳥のとば田に消ゆる秋の夕霧(正徹)

458 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:07:08 ID:aSylG7V1
山もとの軒ばの夕日影さえて袂にちかく落つるかりがね(心敬)

459 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:11:37 ID:aSylG7V1
友あまたおりゐる声にさそはれて蘆べはるかにおつる雁金(冷泉為村)

460 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:26:08 ID:aSylG7V1
そむれども散らぬたもとに時雨きて猶色ふかき神無月かな(慈円)

461 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:29:17 ID:aSylG7V1
明けばまづ木の葉に袖をくらぶべし夜半の時雨よ夜半の涙よ(慈円)

462 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:30:26 ID:aSylG7V1
雲ちかき峰の木の葉をかたしきて枕の下に嵐をぞ聞く(藤原忠良)

463 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:31:11 ID:aSylG7V1
さ夜ふかき軒ばの嶺に月はいりて暗き檜原に嵐をぞ聞く(永福門院)

464 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:35:36 ID:aSylG7V1
旅の空なにかわびしき世をすてて出でにし身にはふるさともなし(元政)

465 :名無氏物語:2009/06/13(土) 01:37:08 ID:aSylG7V1
せめてなほうき世にとまる身とならば心のうちに宿はさだめむ(慈円)

466 :名無氏物語:2009/06/13(土) 02:01:37 ID:aSylG7V1
散ればとて木の葉の衣袖なくはうき世の民におほひやはせむ(正徹)

467 :名無氏物語:2009/06/13(土) 02:02:28 ID:aSylG7V1
おほけなく思ひあがれる心かなさてもぞ袖は染色のかげ(正広)

468 :名無氏物語:2009/06/13(土) 02:04:51 ID:aSylG7V1
今宵なほ飽かず向ひておほけなくうき身の友とたのむ月かな(元政)

469 :名無氏物語:2009/06/13(土) 02:07:08 ID:aSylG7V1
墨染のわが衣手のゆたならばうき世の民におほはましものを(良寛)

470 :名無氏物語:2009/06/13(土) 02:09:12 ID:aSylG7V1
山路ふかく憂き身のすゑをたどり行けば雲にあらそふ峰の松かぜ(慈円)

471 :名無氏物語:2009/06/13(土) 02:10:30 ID:aSylG7V1
わが心奥までわれがしるべせよわが行く道はわれのみぞ知る(慈円)

472 :名無氏物語:2009/06/13(土) 02:12:11 ID:aSylG7V1
里の犬のなほみ山べに慕ひくるを心の奥に思ひはなちつ(慈円)

473 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:46:07 ID:aSylG7V1
町くだりよろぼひ行きて世を見れば物のことわりみな知られけり(慈円)

474 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:47:21 ID:aSylG7V1
たれならむ目をしのごひて立てる人ひとの世わたる道のほとりに(慈円)

475 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:48:43 ID:aSylG7V1
それもいさ爪に藍しむ物はりのしばしとりおく襷すがたよ(慈円)

476 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:50:12 ID:aSylG7V1
まことならでまた思ふことはなきものを知らぬ人をばなにかうらみむ(慈円)

477 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:52:01 ID:aSylG7V1
いにしへにはやたちかへれ水無瀬川ふかき心のすゑの白浪(長慶院)

478 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:52:59 ID:aSylG7V1
雲さそふ天つ春風かをるなり高間の山の花ざかりかも(鴨長明)

479 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:58:50 ID:aSylG7V1
葛木の峰の白雲かをるなり高間の山の花ざかりかも(藤原良経)

480 :名無氏物語:2009/06/13(土) 13:59:30 ID:aSylG7V1
宵の間の月のかつらのうす紅葉照るとしもなき初秋の空(鴨長明)

481 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:01:07 ID:aSylG7V1
さびしさはなほのこりけり跡たゆる落葉がうへに今朝は初雪(鴨長明)

482 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:02:26 ID:aSylG7V1
見てもいとへ何か涙を恥ぢもせんこれぞ恋てふ心憂きもの(鴨長明)

483 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:03:40 ID:aSylG7V1
忍ばんと思ひしものを夕暮の風のけしきにつひに負けぬる(鴨長明)

484 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:05:03 ID:aSylG7V1
かへるべき道しなければこれやこの行くをかぎりの逢坂の関(源具行)

485 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:06:36 ID:aSylG7V1
右の手もその面影もかはりぬる我をば知るやみたらしの神(鴨長明)

486 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:08:20 ID:aSylG7V1
この世には又なぐさめもなきものを我をば知るや秋の夜の月(藤原俊成)

487 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:21:14 ID:aSylG7V1
いつしかと汀ちかづく波の音に春風しるき志賀のあけぼの(藤原有家)

488 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:22:07 ID:aSylG7V1
あさ日かげにほへる山の桜花つれなく消えぬ雪かとぞ見る(藤原有家)

489 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:26:02 ID:aSylG7V1
春霞はやたちぬれや朝日かげにほへる山の空ぞのどけき(伏見院)

490 :名無氏物語:2009/06/13(土) 14:27:17 ID:aSylG7V1
朝日影にほへる山の春風にふもとのさとは梅が香ぞする(一条兼良)

491 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:02:06 ID:aSylG7V1
吉野山つれなくきえぬ白雪やまだ初春のあり明の月(一条兼良)

492 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:04:13 ID:aSylG7V1
いとはやも花ぞまたるる朝日影にほへる山の峰の桜木(三条西実隆)

493 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:06:27 ID:aSylG7V1
夕にも雨とはならじ朝日かげにほへる山の花のしら雲(松永貞徳)

494 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:08:10 ID:aSylG7V1
花ならで花なるものは朝日かげにほへる山の木木のしら雪(小沢蘆庵)

495 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:09:52 ID:aSylG7V1
朝日影にほへる山の桜花千代とことはに見ともあかめや(本居宣長)

496 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:12:44 ID:aSylG7V1
橘の匂ひを風のさそひきて昔にかへす夜はのさ衣(藤原有家)

497 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:13:59 ID:aSylG7V1
夕すずみ閨へもいらぬうたた寝の夢をのこしてあくるしののめ(藤原有家)

498 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:25:19 ID:aSylG7V1
こぬ秋のいつ暮れはててうす氷むすぶばかりの山の井の水(藤原有家)

499 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:26:51 ID:aSylG7V1
見し秋もあかでやくれしうす氷紅葉をむすぶ山の井の水(寂蓮)

500 :名無氏物語:2009/06/13(土) 15:29:38 ID:aSylG7V1
月みてもわがよはすでに久方のあまねくてらせ秋の心を(藤原有家)

501 :名無氏物語:2009/06/13(土) 16:19:32 ID:aSylG7V1
しばの庵まだすみなれぬ明ぼのの苔のたもとよ時雨せずとも(藤原有家)

502 :名無氏物語:2009/06/13(土) 16:22:52 ID:aSylG7V1
忘れじといひしばかりの名残とてその夜の月はめぐりきにけり(藤原有家)

503 :名無氏物語:2009/06/13(土) 16:24:12 ID:aSylG7V1
ことわりの袖の露かな岩木だにぬるればぬるる秋の夕暮(後水尾院)

504 :名無氏物語:2009/06/13(土) 16:26:29 ID:aSylG7V1
思ふことの身にしみまさるながめかな雲のはたての空の秋風(藤原有家)

505 :名無氏物語:2009/06/13(土) 18:59:38 ID:hcIcgYl2
泣くよウグイス平安京(受験生)

506 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:31:19 ID:v9C91glB
和歌を知らない馬鹿がいるとはねぇ

507 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:46:59 ID:aSylG7V1
思ひ寝の心ひとつをしるべにて昔にかへる夢のかよひぢ(藤原有家)

508 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:48:03 ID:aSylG7V1
恋ひわたる心ひとつをしるべにて昔にかよふ夢の浮橋(宗尊親王)

509 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:48:51 ID:aSylG7V1
春の雨のあまねき御代をたのむかな霜にかれゆく草葉もらすな(藤原有家)

510 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:49:50 ID:aSylG7V1
むかひゐて立ちもはなれじ今日よりは花さきそむる窓の梅が枝(藤原公衡}

511 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:50:58 ID:aSylG7V1
へだてつる八重の潮路のうす霞きゆるややがて春の暮れぬる(藤原公衡)

512 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:51:45 ID:aSylG7V1
すぎてゆく秋の日影は朝ごとにうつろふ菊の色に見えけり(藤原公衡)

513 :名無氏物語:2009/06/13(土) 19:52:46 ID:aSylG7V1
み狩すと楢の真柴をふみしだき交野の里にけふも暮らしつ(源師頼)

514 :名無氏物語:2009/06/13(土) 20:51:15 ID:aSylG7V1
かげろふのたち野の真柴をりしきてかへり見すれば花散りにけり(加納諸平)

515 :名無氏物語:2009/06/13(土) 20:52:24 ID:aSylG7V1
夕日うつる梢の色のしぐるるに心もやがてかきくらすかな(建礼門院右京大夫)

516 :名無氏物語:2009/06/13(土) 20:53:25 ID:aSylG7V1
物思へば心の春もしらぬ身に何うぐひすの告げに来つらむ(建礼門院右京大夫)

517 :名無氏物語:2009/06/13(土) 20:54:43 ID:aSylG7V1
とにかくに心をさらず思ふこともさてもと思へばさらにこそ思へ(建礼門院右京大夫)

518 :名無氏物語:2009/06/13(土) 20:55:44 ID:aSylG7V1
さそはれぬ心の程はつらけれどひとり見るべき花の色かは(小侍従)

519 :名無氏物語:2009/06/13(土) 20:56:35 ID:aSylG7V1
風をいとふ花のあたりはいかがとてよそながらこそ思ひやりつれ(建礼門院右京大夫)

520 :名無氏物語:2009/06/13(土) 20:57:27 ID:aSylG7V1
吹く風も枝にのどけき御代なれば散らぬもみぢの色をこそ見れ(建礼門院右京大夫)

521 :名無氏物語:2009/06/14(日) 13:50:35 ID:F3rUbpPA
年月の積もりはててもその折の雪のあしたはなほぞ恋しき(建礼門院右京大夫)

522 :名無氏物語:2009/06/14(日) 13:52:43 ID:F3rUbpPA
常よりも面影に立つ夕べかな今や限りと思ひなるにも(建礼門院右京大夫)

523 :名無氏物語:2009/06/14(日) 13:53:44 ID:F3rUbpPA
よしさらばさてやまばやと思ふより心弱さのまたまさるかな(建礼門院右京大夫)

524 :名無氏物語:2009/06/14(日) 13:55:14 ID:F3rUbpPA
みるままに雲ははれゆく月かげも心にかかる人ゆゑになほ(建礼門院右京大夫)

525 :名無氏物語:2009/06/14(日) 13:56:32 ID:F3rUbpPA
誰が香に思ひ移ると忘るなよ夜な夜ななれし枕ばかりは(建礼門院右京大夫)

526 :名無氏物語:2009/06/14(日) 13:57:20 ID:F3rUbpPA
心にも袖にもとまる移り香を枕にのみや契りおくべき(平資盛)

527 :名無氏物語:2009/06/14(日) 15:01:03 ID:F3rUbpPA
面影を心にこめてながむれば忍びがたくもすめる月かな(建礼門院右京大夫)

528 :名無氏物語:2009/06/14(日) 15:02:03 ID:F3rUbpPA
いにしへの面影をさへさしそへて忍びがたくもすめる月かな(源俊頼)

529 :名無氏物語:2009/06/14(日) 15:03:04 ID:F3rUbpPA
栗も笑みをかしかるらむと思ふにもいでやゆかしや秋の山里(建礼門院右京大夫)

530 :名無氏物語:2009/06/14(日) 15:04:07 ID:F3rUbpPA
このごろは柑子たちばななりまじり木の葉もみづや秋の山里(建礼門院右京大夫)

531 :名無氏物語:2009/06/14(日) 15:05:19 ID:F3rUbpPA
あはれされば此はまことか猶もただ夢にやあらむとこそ覚ゆれ(建礼門院右京大夫)

532 :名無氏物語:2009/06/14(日) 15:06:07 ID:F3rUbpPA
おなじ世となほ思ふこそかなしけれあるがあるにもあらぬこの世に(建礼門院右京大夫)

533 :名無氏物語:2009/06/14(日) 15:07:13 ID:F3rUbpPA
なべて世のはかなきことをかなしとはかかる夢見ぬ人やいひけむ(建礼門院右京大夫)

534 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:01:33 ID:F3rUbpPA
今や夢昔や夢とまよはれていかに思へどうつつとぞなき(建礼門院右京大夫)

535 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:03:05 ID:F3rUbpPA
月をこそながめなれしか星の夜の深きあはれを今宵知りぬる(建礼門院右京大夫)

536 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:04:46 ID:F3rUbpPA
恋ひしのぶ人に近江の海ならば荒き波にもたちまじらまし(建礼門院右京大夫)

537 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:05:39 ID:F3rUbpPA
いかにせむわが後の世はさてもなほ昔の今日を問ふ人もがな(建礼門院右京大夫)

538 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:06:47 ID:F3rUbpPA
聞かばやなふたつの星の物語たらひの水に映らましかば(建礼門院右京大夫)

539 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:09:47 ID:F3rUbpPA
書きつけばなほもつつまし思ひ嘆く心のうちを星よ知らなむ(建礼門院右京大夫)

540 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:10:40 ID:F3rUbpPA
今はただしひて忘るるいにしへを思ひ出でよと澄める月影(建礼門院右京大夫)

541 :名無氏物語:2009/06/14(日) 16:13:21 ID:F3rUbpPA
もろともにながめし夜はのむつごとを思ひ出でよとすめる月かな(藤原隆信)

542 :名無氏物語:2009/06/14(日) 22:30:44 ID:F3rUbpPA
峯の雪たにの氷もとけぬらむ鶯さそへむめのした風(藤原雅経)

543 :名無氏物語:2009/06/14(日) 22:31:59 ID:F3rUbpPA
朝露もちりかひなびく柳風鶯さそへ池の浮草(正徹)

544 :名無氏物語:2009/06/14(日) 22:33:20 ID:F3rUbpPA
江の南梅も柳もかすむ日に鶯さそへ春のうらかぜ(冷泉為村)

545 :名無氏物語:2009/06/14(日) 22:34:11 ID:F3rUbpPA
花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草のはるを見せばや(藤原家隆)

546 :名無氏物語:2009/06/14(日) 22:34:59 ID:F3rUbpPA
ながめやる沖つ島山ほのかにて浪よりはるる横雲の空(藤原雅経)

547 :名無氏物語:2009/06/14(日) 22:36:33 ID:F3rUbpPA
わが袖にあめも涙もふりそひぬ都わかるる横雲の空(飛鳥井雅有)

548 :名無氏物語:2009/06/14(日) 22:59:56 ID:F3rUbpPA
しがらきのと山の霞ほのぼのと春にあけゆくよこ雲のそら(惟宗光吉)

549 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:01:09 ID:F3rUbpPA
あけわたる高ねの花に風過ぎて春にわかるるよこ雲の空(飛鳥井雅親)

550 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:02:37 ID:F3rUbpPA
こがらしに枝をわかるるもみぢ葉もほのぼの見ゆるよこ雲の空(本居宣長)

551 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:03:35 ID:F3rUbpPA
すむ人もうつればかはる古郷の昔ににほふ軒の梅が枝(藤原家隆)

552 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:04:36 ID:F3rUbpPA
ことさらにつくりなしてや昨日みぬ山のすがたに霞たなびく(三条西公条)

553 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:05:23 ID:F3rUbpPA
かづらきの山のすがたに打靡きたてりともなき春霞かな(香川景樹)

554 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:07:44 ID:F3rUbpPA
逢坂や明ぼのしるき花の色におのれ夜ぶかき関の杉むら(藤原家隆)

555 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:27:02 ID:F3rUbpPA
などてかく思ひそめけむ桜花山とし高くなりはつるまで(藤原家隆)

556 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:28:27 ID:F3rUbpPA
鐘のおとも明けゆく空に匂ふなり今日もやありて花を見るべき(藤原家隆)

557 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:29:16 ID:F3rUbpPA
朝日山きしの山ぶきさきにけり花のした行くうぢの柴舟(冷泉為尹)

558 :名無氏物語:2009/06/14(日) 23:30:35 ID:F3rUbpPA
よしの川さくらながれて行く春もここぞ泊りとさける山吹(飛鳥井雅親)

559 :名無氏物語:2009/06/15(月) 00:20:13 ID:YNE2GkcG
神なびの岸の山ぶき咲きにけりみむろの嵐ふかずもあらなむ(橘千蔭)

560 :名無氏物語:2009/06/15(月) 00:22:03 ID:YNE2GkcG
葦鴨の跡もさわがぬ水の江になほすみがたく春やゆくらむ(藤原家隆)

561 :名無氏物語:2009/06/15(月) 09:23:12 ID:YNE2GkcG
いかにせむこぬ夜あまたの袖の露に月をのみまつ夕暮の空(後鳥羽院)

562 :名無氏物語:2009/06/15(月) 09:23:57 ID:YNE2GkcG
今はただこぬ夜あまたのさ夜ふけてまたじと思ふに松風の声(藤原雅経)

563 :名無氏物語:2009/06/15(月) 09:25:17 ID:YNE2GkcG
ちかき音もほのかに聞くぞ哀れなる我が世ふけゆく山ほととぎす(藤原家隆)

564 :名無氏物語:2009/06/15(月) 09:27:43 ID:YNE2GkcG
むら雨の風にぞなびくあふひ草向ふ日かげはうすぐもりつつ(藤原家隆)

565 :名無氏物語:2009/06/15(月) 09:28:36 ID:YNE2GkcG
むば玉の闇のうつつの鵜飼舟月のさかりや夢もみるべき(藤原家隆)

566 :名無氏物語:2009/06/15(月) 09:29:36 ID:YNE2GkcG
山里は門田の稲葉見わたせば一穂出でたる夏の朝露(藤原家隆)

567 :名無氏物語:2009/06/15(月) 09:31:40 ID:YNE2GkcG
蝉の羽のうすき衣のひとへ山青葉涼しき風の色かな(藤原家隆)

568 :名無氏物語:2009/06/16(火) 00:01:00 ID:YNE2GkcG
蝉の羽のうすき衣のひとへ山青葉涼しき風の色かな(藤原家隆)

569 :名無氏物語:2009/06/16(火) 00:02:20 ID:YNE2GkcG
のどかなる風のけしきに青柳のなびくぞ春のしるしなりける(源経信)

570 :名無氏物語:2009/06/16(火) 00:10:19 ID:43VsU1oU
風そよぐならの葉かげのこけむしろ夏を忘るるまとゐをぞする(藤原教長)

571 :名無氏物語:2009/06/16(火) 00:17:55 ID:43VsU1oU
年月をすつるしるしはみそぎ川夏こそなけれ水のしら波(松永貞徳)

572 :名無氏物語:2009/06/16(火) 00:19:18 ID:43VsU1oU
風わたるならの小河の夕すずみみそぎもあへずなつぞながるる(小沢蘆庵)

573 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:06:11 ID:43VsU1oU
花も葉ももろく散り行く萩が枝にむら雨かかる秋の夕ぐれ(藤原家隆)

574 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:11:48 ID:43VsU1oU
軒ちかき山の下荻こゑたてて夕日がくれに秋風ぞふく(藤原家隆)

575 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:14:18 ID:43VsU1oU
露や花はなや露なる秋くれば野原にさきて風にちるらむ(藤原家隆)

576 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:15:53 ID:43VsU1oU
暮れぬまに山の端とほくなりにけり空よりいづる秋の夜の月(藤原家隆)

577 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:18:34 ID:43VsU1oU
をとめごが玉裳のすそに満つ潮のひかりをよする浦の月かげ(藤原家隆)

578 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:20:00 ID:43VsU1oU
はつせ山ふる川のべも霧はれて月にぞたてる二もとの杉(藤原家隆)

579 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:25:45 ID:43VsU1oU
しるべせよおくる心の帰るさも月の道吹く秋の山風(藤原家隆)

580 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:53:20 ID:43VsU1oU
天の戸をおしあけがたの雲間より神よの月の影ぞ残れる(藤原良経)

581 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:54:27 ID:43VsU1oU
天の川秋の一夜のちぎりだに交野に鹿のねをや鳴くらむ(藤原家隆)

582 :名無氏物語:2009/06/16(火) 15:56:30 ID:43VsU1oU
鹿のねはなほ遠き野に吹きすててひとり空行く秋の夕風(藤原家隆)

583 :名無氏物語:2009/06/16(火) 16:02:04 ID:43VsU1oU
吹く風にあたりの空をはらはせてひとりもあゆむ秋の月かな(源俊頼)

584 :名無氏物語:2009/06/16(火) 16:03:31 ID:43VsU1oU
志賀の浦やこほらぬ波の音はして月の御舟ぞとほざかりゆく(藤原隆祐)

585 :名無氏物語:2009/06/16(火) 16:04:45 ID:43VsU1oU
志賀の浦や秋しく月のこほりにも遠ざかりゆく浪の音かな(順徳院)

586 :名無氏物語:2009/06/16(火) 16:07:13 ID:43VsU1oU
冬枯れの木の葉さはらぬ高嶺よりこほりて出づる月ぞまぢかき(花園院)

587 :名無氏物語:2009/06/16(火) 16:08:09 ID:43VsU1oU
遠ざかるゆくへも月の影さえて氷はてなき志賀の浦波(本居春庭)

588 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:14:21 ID:43VsU1oU
ほのみてし君にはしかじ春霞たなびく山の桜なりとも(藤原家隆)

589 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:15:17 ID:43VsU1oU
入るまでに月はながめつ稲妻のひかりの間にも物思ふ身の(藤原家隆)

590 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:16:44 ID:43VsU1oU
とこはあれぬいたくな吹きそ秋風の目にみぬ人を夢にだにみむ(藤原家隆)

591 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:17:59 ID:43VsU1oU
夢かとぞなほたどらるるさ夜衣うらみなれたる袖をかさねて(藤原家隆)

592 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:19:36 ID:43VsU1oU
たえはつる心のうちを恨みても猶たどらるる夢のうきはし(俊成卿女)

593 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:40:33 ID:43VsU1oU
夢かとぞなほ辿らるるおいらくの子は先だてむものとやはみし(木下長嘯子)

594 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:41:57 ID:43VsU1oU
おのづからたのむ夢路はむなしくていつかうつつの恋はさむべき(藤原家隆)

595 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:46:10 ID:43VsU1oU
おもひいでよ誰がかねごとの末ならむ昨日の雲のあとの山風(藤原家隆)

596 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:54:50 ID:43VsU1oU
みるままに昨日の雲の村時雨冬にもめぐる山かぜぞふく(後柏原天皇)

597 :名無氏物語:2009/06/16(火) 18:56:13 ID:43VsU1oU
この朝け山風にほふ花の色に昨日の雲の空めをぞしる(三条西実隆)

598 :名無氏物語:2009/06/16(火) 19:02:10 ID:43VsU1oU
さえくれし昨日の雲のあとなれや明けゆくをちの峰の白雪(小沢蘆庵)

599 :名無氏物語:2009/06/16(火) 19:03:49 ID:43VsU1oU
恨みても心づからの思ひかなうつろふ花に春の夕暮(藤原家隆)

600 :名無氏物語:2009/06/17(水) 13:14:49 ID:7AStErVk
篠原やしらぬ野中のかり枕まつもひとりの秋風の声(藤原家隆)

601 :名無氏物語:2009/06/17(水) 13:16:44 ID:7AStErVk
おもへども人の心のあさぢふに置きまよふ霜のあへず消ぬべし(藤原家隆)

602 :名無氏物語:2009/06/17(水) 13:18:10 ID:7AStErVk
時すぎて小野の浅茅にたつ煙知りぬや今も思ひありとは(藤原家隆)

603 :名無氏物語:2009/06/17(水) 13:19:22 ID:7AStErVk
友千鳥むれて鳴くなる声たかし夕たつ波のあらき磯辺に(伏見院)

604 :名無氏物語:2009/06/17(水) 13:29:15 ID:7AStErVk
かへすとも雲の衣はうらもあらじ一夜夢かせ岑の木がらし(藤原家隆)

605 :名無氏物語:2009/06/17(水) 13:31:06 ID:7AStErVk
君すみてとはにみるべき宿なれば田の面はるかに松風ぞふく(藤原家隆)

606 :名無氏物語:2009/06/17(水) 14:50:30 ID:7AStErVk
いにしへの幾世の花に春暮れて奈良の都のうつろひにけむ(藤原家隆)

607 :名無氏物語:2009/06/17(水) 14:51:45 ID:7AStErVk
わしの山ふもとはるかにてらす月しらぬ山路の道しるべせよ(藤原基俊)

608 :名無氏物語:2009/06/17(水) 14:53:15 ID:7AStErVk
いつか我このよの空をへだたらむあはれあはれと月を思ひて(西行)

609 :名無氏物語:2009/06/17(水) 14:55:40 ID:7AStErVk
いとひてもなほ故郷を思ふかな槙のを山の夕霧の空(藤原家隆)

610 :名無氏物語:2009/06/17(水) 14:56:38 ID:7AStErVk
神垣やもとの光を尋ねきてみねにも君をなほいのるかな(藤原家隆)

611 :名無氏物語:2009/06/17(水) 14:58:53 ID:7AStErVk
春日山おどろの道も中たえぬ身をうぢばしの秋の夕暮(藤原家隆)

612 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:00:28 ID:7AStErVk
八幡山さかゆく峰は越え果てて君をぞ祈る身のうれしさに(源通光)

613 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:36:03 ID:7AStErVk
寝覚してきかぬを聞きてかなしきは荒礒浪の暁のこゑ(藤原家隆)

614 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:37:16 ID:7AStErVk
さびしさはまだ見ぬ島の山里を思ひやるにもすむ心ちして(藤原家隆)

615 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:38:14 ID:7AStErVk
契りあれば難波の里にやどりきて浪の入日を拝みけるかな(藤原家隆)

616 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:39:38 ID:7AStErVk
花の香のかすめる月にあくがれて夢もさだかに見えぬ頃かな(藤原定家)

617 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:40:35 ID:7AStErVk
花の香はかをるばかりを行方とて風よりつらき夕やみの空(藤原定家)

618 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:42:05 ID:7AStErVk
くりかへし春のいとゆふいく世へておなじみどりの空にみゆらん(藤原定家)

619 :名無氏物語:2009/06/17(水) 15:45:10 ID:7AStErVk
屋戸ごとに心ぞみゆるまとゐする花のみやこの弥生きさらぎ(藤原定家)

620 :名無氏物語:2009/06/17(水) 17:18:30 ID:7AStErVk
おのづからそこともしらぬ月は見つ暮れなばなげの花をたのみて(藤原定家)

621 :名無氏物語:2009/06/17(水) 17:20:16 ID:7AStErVk
きのふまでかをりし花に雨すぎてけさは嵐のたまゆらの色(藤原定家)

622 :名無氏物語:2009/06/17(水) 17:21:32 ID:7AStErVk
ふりにけりたれか砌のかきつばたなれのみ春の色ふかくして(藤原定家)

623 :名無氏物語:2009/06/17(水) 17:22:45 ID:7AStErVk
あはれいかに霞も花もなれなれて雲しく谷にかへる鶯(藤原定家)

624 :名無氏物語:2009/06/17(水) 17:23:31 ID:7AStErVk
春はいぬあを葉の桜おそき日にとまるかたみの夕ぐれの花(藤原定家)

625 :名無氏物語:2009/06/17(水) 17:24:53 ID:7AStErVk
わがこころ弥生ののちの月の名に白き垣根のはなざかりかな(藤原定家)

626 :名無氏物語:2009/06/17(水) 18:28:17 ID:7AStErVk
まきの戸をたたくくひなの明ぼのに人やあやめの軒のうつりが(藤原定家)

627 :名無氏物語:2009/06/17(水) 18:29:45 ID:7AStErVk
うつり香の身にしむばかり契るとて扇の風の行へたづねば(藤原定家)

628 :名無氏物語:2009/06/17(水) 18:33:23 ID:7AStErVk
泉川かは波きよくさす棹のうたかた夏をおのれ消ちつつ(藤原定家)

629 :名無氏物語:2009/06/17(水) 18:37:03 ID:7AStErVk
いこま山あらしも秋の色にふく手ぞめの糸のよるぞかなしき(藤原定家)

630 :名無氏物語:2009/06/17(水) 18:38:41 ID:7AStErVk
夕づく日むかひの岡の薄紅葉まだきさびしき秋の色かな(藤原定家)

631 :名無氏物語:2009/06/17(水) 18:39:43 ID:7AStErVk
夕づく日うつる木の葉や時雨にしさざ浪そむる秋の浦風(藤原定家)

632 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:08:13 ID:7AStErVk
吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峯たしかなるあらし山かな(藤原定家)

633 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:09:12 ID:7AStErVk
秋はいぬ夕日がくれの峰の松四方の木の葉の後もあひ見ん(藤原定家)

634 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:10:11 ID:7AStErVk
松虫の声だにつらき夜な夜なをはては梢に風よわるなり(藤原定家)

635 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:11:25 ID:7AStErVk
人とはぬ冬の山路のさびしさよ垣根のそばにしとと下りゐて(藤原定家)

636 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:12:33 ID:7AStErVk
風のうへに星のひかりは冴えながらわざともふらぬ霰をぞ聞く(藤原定家)

637 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:13:21 ID:7AStErVk
白妙のいろはひとつに身に沁めど雪月花のをりふしは見つ(藤原定家)

638 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:14:37 ID:7AStErVk
おもひいづる雪ふる年よ己のみ玉きはるよの憂きに堪へたる(藤原定家)

639 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:16:36 ID:7AStErVk
初雁のとわたる風のたよりにもあらぬ思ひを誰につたへん(藤原定家)

640 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:35:38 ID:7AStErVk
さゆりばのしられぬ恋もあるものを身よりあまりてゆく蛍かな(藤原定家)

641 :名無氏物語:2009/06/17(水) 20:36:29 ID:7AStErVk
久方の月ぞかはらで待たれける人には言ひし山の端の空(藤原定家)

642 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:02:15 ID:7AStErVk
ふる里を出でしにまさる涙かな嵐の枕ゆめに別れて(藤原定家)

643 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:03:10 ID:7AStErVk
浜木綿やかさなる山の幾重ともいさしら雲のそこの面影(藤原定家)

644 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:12:41 ID:7AStErVk
契りおきし末のはら野のもと柏それともしらじよその霜枯(藤原定家)

645 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:14:22 ID:7AStErVk
なく涙やしほの衣それながら馴れずは何の色かしのばむ(藤原定家)

646 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:16:53 ID:7AStErVk
心をばつらきものとて別れにし世々のおもかげ何したふらん(藤原定家)

647 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:17:54 ID:7AStErVk
わすれぬやさは忘れけり逢ふことを夢になせとぞいひて別れし(藤原定家)

648 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:19:26 ID:7AStErVk
面影のひたふるかたにかへりみる都は山の月繊くして(藤原定家)

649 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:43:33 ID:7AStErVk
下もゆるなげきの煙空に見よ今も野山の秋の夕暮(藤原定家)

650 :名無氏物語:2009/06/17(水) 21:44:32 ID:7AStErVk
思ひかね我が夕暮の秋の日に三笠の山はさし離れにき(藤原定家)

651 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:02:02 ID:7AStErVk
思ふことむなしき夢の中空に絶ゆとも絶ゆなつらき玉の緒(藤原定家)

652 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:03:16 ID:7AStErVk
たらちめや又もろこしに松浦舟今年も暮れぬ心づくしに(藤原定家)

653 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:04:41 ID:7AStErVk
しるや月やどしめそむる老いらくのわが山のはの影やいく夜と(藤原定家)

654 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:05:46 ID:7AStErVk
み吉野の霞のうちに雪散りて行末とほき花の奥かな(藤原忠良)

655 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:06:39 ID:7AStErVk
たづねばや誰がすむ里の一むらぞ主おぼほゆる花の奥かな(藤原良経)

656 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:08:18 ID:7AStErVk
浅茅原春雨すがる若葉よりみどりをうつす玉ぞこぼるる(藤原忠良)

657 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:58:32 ID:7AStErVk
花になれし名残を雲にながむれば弥生の暮の春雨の空(藤原忠良)

658 :名無氏物語:2009/06/17(水) 22:59:40 ID:7AStErVk
あふち咲く山田の木蔭風すぎて見るも涼しくとる早苗かな(飛鳥井雅有)

659 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:01:35 ID:7AStErVk
露はらふ風ぞ涼しきあふち咲く外面のかげの夏の夕暮(二条為親)

660 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:04:11 ID:7AStErVk
あふち咲くそともの木陰くらき夜も聞かでや明けむ山ほととぎす(下冷泉持為)

661 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:05:09 ID:7AStErVk
夏深き杜の下陰風すぎて梢をわたる日ぐらしの声(藤原忠良)

662 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:07:01 ID:7AStErVk
夕づく日さすや庵の柴の戸にさびしくもあるか日ぐらしの声(藤原忠良)

663 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:20:16 ID:7AStErVk
秋近き片山林人は来でさびしくもあるか日ぐらしの声(千種有功)

664 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:21:21 ID:7AStErVk
たのめおきし浅茅が露に秋かけて木の葉ふりしく宿の通ひ路(藤原忠良)

665 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:22:21 ID:7AStErVk
さらにまた時雨をそむる紅葉かな散りしく上の露のいろいろ(藤原忠良)

666 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:24:05 ID:7AStErVk
くれなゐに木のはの色のなりぬれば時雨をそむるもみぢなりけり(慈円)

667 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:24:56 ID:7AStErVk
露霜にまがきの萩は枯れはてて木の葉の底にのこる虫の音(藤原忠良)

668 :名無氏物語:2009/06/17(水) 23:27:01 ID:7AStErVk
虫のねのよわりはてぬる庭のおもに荻の枯葉の音ぞのこれる(殷富門院大輔)

669 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:14:26 ID:3zgQyyvm
なにとかや契りし人はかくれぬの下よりおふる草の名ぞ憂き(藤原家隆)

670 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:15:12 ID:3zgQyyvm
恋ひ恋ひてそなたに靡く煙あらばいひし契りの果てとながめよ(式子内親王)

671 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:16:41 ID:3zgQyyvm
思ひ寝に我が心からみる夢も逢ふ夜は人のなさけなりけり(藤原忠良)

672 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:18:02 ID:3zgQyyvm
池水の氷のひまに打ちはぶきよるなくをしの声の寒けさ(頓阿)

673 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:18:52 ID:3zgQyyvm
しほ風のわかの松原吹きしをりなきたつ鶴の声のさむけさ(三条西実隆)

674 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:20:54 ID:3zgQyyvm
木の間より日かげや春をもらすらむ松のいはねの水のしらなみ(藤原良経)

675 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:40:56 ID:3zgQyyvm
吉野山このめもはるの雪きえてまたふるたびは桜なりけり(藤原良経)

676 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:41:52 ID:3zgQyyvm
かすみゆくやどの梢ぞあはれなるまだ見ぬ山の花のかよひぢ(藤原良経)

677 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:42:42 ID:3zgQyyvm
またも来む花にくらせるふるさとの木のまの月に風かをるなり(藤原良経)

678 :名無氏物語:2009/06/18(木) 00:43:35 ID:3zgQyyvm
鈴鹿川波と花との道すがら八十瀬をわけし春はわすれず(藤原良経)

679 :名無氏物語:2009/06/18(木) 13:52:12 ID:3zgQyyvm
雲のなみ煙のなみやちる花のかすみにしづむ鳰のみづうみ(藤原良経)

680 :名無氏物語:2009/06/18(木) 13:52:58 ID:3zgQyyvm
ちる花も世をうきくもとなりにけりむなしき空をうつす池水(藤原良経)

681 :名無氏物語:2009/06/18(木) 13:53:58 ID:3zgQyyvm
なほちらじみ山がくれの遅桜またあくがれむ春のくれがた(藤原良経)

682 :名無氏物語:2009/06/18(木) 13:54:40 ID:3zgQyyvm
ちる花をけふのまとゐの光にて浪間にめぐる春のさかづき(藤原良経)

683 :名無氏物語:2009/06/18(木) 13:55:44 ID:3zgQyyvm
さつき山雨にあめそふ夕風に雲よりしたをすぐる白雲(藤原良経)

684 :名無氏物語:2009/06/18(木) 13:56:44 ID:3zgQyyvm
窓わたる宵のほたるもかげきえぬ軒ばにしろき月のはじめに(藤原良経)

685 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:05:55 ID:3zgQyyvm
すずみにとわけいる道は夏ふかし裾野につづくもりの下草(藤原良経)

686 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:07:24 ID:3zgQyyvm
おく山に夏をばとほくはなれきて秋の水すむ谷のこゑかな(藤原良経)

687 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:08:50 ID:3zgQyyvm
手にならす夏のあふぎとおもへどもただ秋風のすみかなりけり(藤原良経)

688 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:10:18 ID:3zgQyyvm
おしなべて思ひしことの数々になほ色まさる秋のゆふぐれ(藤原良経)

689 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:18:24 ID:3zgQyyvm
もの思はでかかる露やは袖におくながめてけりな秋のゆふぐれ(藤原良経)

690 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:24:21 ID:3zgQyyvm
秋をあきと思ひ入りてぞながめつる雲のはたてのゆふぐれの空(藤原良経)

691 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:27:29 ID:3zgQyyvm
うすぎりの麓にしづむ山のはにひとりはなれてのぼる月かげ(藤原良経)

692 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:28:50 ID:3zgQyyvm
三日月の秋ほのめかすゆふぐれは心にをぎの風ぞこたふる(藤原良経)

693 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:49:49 ID:3zgQyyvm
庭ふかきまがきの野べのむしのねを月と風とのしたにきくかな

694 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:52:23 ID:3zgQyyvm
(藤原良経)

695 :名無氏物語:2009/06/18(木) 15:03:52 ID:3zgQyyvm
とこよにていづれの秋か月は見し都わすれぬ初雁のこゑ(藤原良経)

696 :名無氏物語:2009/06/18(木) 15:05:10 ID:3zgQyyvm
さびしさやおもひよわると月見れば心のそらぞ秋ふかくなる(藤原良経)

697 :名無氏物語:2009/06/18(木) 15:06:33 ID:3zgQyyvm
いとふ身ものちのこよひと待たれけりまたこむ秋は月もながめじ(藤原良経)

698 :名無氏物語:2009/06/18(木) 15:07:40 ID:3zgQyyvm
みし秋をなににのこさむ草の原ひとつにかはる野辺のけしきに(藤原良経)

699 :名無氏物語:2009/06/18(木) 16:52:28 ID:3zgQyyvm
あらしふき空にみだるる雪もよにこほりぞむすぶ夢はむすばず(藤原良経)

700 :名無氏物語:2009/06/18(木) 16:57:10 ID:3zgQyyvm
おほかたにながめし暮の空ながらいつよりかかる思ひそめけむ(藤原良経)

701 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:01:33 ID:3zgQyyvm
それはなほ夢のなごりもながめけり雨のゆふべも雲のあしたも(藤原良経)

702 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:03:29 ID:3zgQyyvm
きみがあたりわきてと思ふ時しもあれそこはかとなきゆふぐれの空(藤原良経)

703 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:05:06 ID:3zgQyyvm
きみもまた夕やわきてながむらむわすれずはらふ荻の風かな(藤原良経)

704 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:06:21 ID:3zgQyyvm
月やそれほのみし人のおもかげをしのびかへせば有明の空(藤原良経)

705 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:09:17 ID:3zgQyyvm
恋ひ死なむわがよのはてににたるかなかひなくまよふゆふ暮の雲(藤原良経)

706 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:10:35 ID:3zgQyyvm
のちもうししのぶにたへぬ身とならばそのけぶりをも雲にかすめよ(藤原良経)

707 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:24:10 ID:3zgQyyvm
くにかはるさかひいくたびこえすぎておほくの民に面なれぬらむ(藤原良経)

708 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:25:54 ID:3zgQyyvm
夕なぎに浪間の小島あらはれてあまのふせ屋をてらすもしほ火(藤原良経)

709 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:27:17 ID:3zgQyyvm
はるの田に心をつくる民もみなおりたちてのみ世をぞいとなむ(藤原良経)

710 :名無氏物語:2009/06/18(木) 17:28:20 ID:3zgQyyvm
おのづからをさまれる世やきこゆらむはかなくすさむ山人のうた(藤原良経)

711 :名無氏物語:2009/06/18(木) 21:58:28 ID:3zgQyyvm
わが心そのいろとしはそめねども花やもみぢをながめきにける(藤原良経)

712 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:03:56 ID:3zgQyyvm
あまのとをおしあけがたの雲まより神代の月のかげぞのこれる(藤原良経)

713 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:05:54 ID:3zgQyyvm
神風やみもすそ河のそのかみにちぎりしことの末をたがふな(藤原良経)

714 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:07:02 ID:3zgQyyvm
わが国はあまてる神のすゑなれば日のもととしもいふにぞありける(藤原良経)

715 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:08:01 ID:3zgQyyvm
わかの浦のちぎりもふかしもしほ草しづまむ世々をすくへとぞ思ふ(藤原良経)

716 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:10:54 ID:3zgQyyvm
たまつ島たえぬながれをくむ袖にむかしをかけよわかのうらなみ(藤原良経)

717 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:12:39 ID:3zgQyyvm
みし夢の春のわかれのかなしきはながきねぶりのさむときくまで(藤原良経)

718 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:14:07 ID:3zgQyyvm
白雲のたえまになびく青柳のかづらき山に春風ぞ吹く(藤原雅経)

719 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:37:47 ID:3zgQyyvm
みふゆつぎ春しきぬれば青柳のかづらき山に霞たなびく(源実朝)

720 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:39:03 ID:3zgQyyvm
春がすみ絶間になびく青柳のめより色にはあらはれにけり(香川景樹)

721 :名無氏物語:2009/06/18(木) 22:40:36 ID:3zgQyyvm
またも来む花に暮らせるふるさとの木の間の月に風かをるなり(藤原良経)

722 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:02:40 ID:3zgQyyvm
おほえ山こかげもとほくなりにけりいく野のすゑの夕立の空(藤原雅経)

723 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:03:43 ID:3zgQyyvm
み吉野の山の秋風さ夜ふけて古郷さむく衣うつなり(藤原雅経)

724 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:27:25 ID:3zgQyyvm
月の色も山のはさむしみよし野の故郷人や衣うつらん(順徳院)

725 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:28:58 ID:3zgQyyvm
みよし野の山した風のさむきよをたれ故郷に衣うつらん(源実朝)

726 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:31:41 ID:3zgQyyvm
夜をさむみ誰かはひとりみよし野の山下風に衣うつらん(二条為定)

727 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:33:16 ID:3zgQyyvm
みよし野のすず吹く風は夜さむにてふもとの里に衣うつなり(源頼武)

728 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:35:34 ID:3zgQyyvm
衣うつよし野のおくの秋の風身にしむ色や花にふく声(三条西公条)

729 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:37:54 ID:3zgQyyvm
秋はけふくれなゐくくるたつた川神よもしらずすぐる月かは(後鳥羽院)

730 :名無氏物語:2009/06/18(木) 23:39:20 ID:3zgQyyvm
思ひいるみ山にふかきまきのとのあけくれしのぶ人はふりにき(藤原定家)

731 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:09:14 ID:R5FvB8n4
葦辺ゆく鴨の羽風もさむき夜にまづ影こほる三島江の月(藤原雅経)

732 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:10:29 ID:R5FvB8n4
山里のまさきのかづら暮るる日のそともがくれに嵐吹くなり(道助法親王)

733 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:12:04 ID:R5FvB8n4
面影はなほあり明の月草にぬれてうつろふ袖の朝つゆ(藤原雅経)

734 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:14:19 ID:R5FvB8n4
消えねただしのぶの山の木隠れに袖のみぬらす下草のつゆ(本居宣長)

735 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:26:56 ID:R5FvB8n4
いかにねて夢もむすばむ草枕あらしふく夜のさやの中山(宗尊親王)

736 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:27:54 ID:R5FvB8n4
いかにして結びさだめむ波枕うきたる舟の夜の契を(花山院家賢)

737 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:29:01 ID:R5FvB8n4
まだしらずそのかみかけてふりぬれど月と雪との夜半の白木綿(藤原雅経)

738 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:30:08 ID:R5FvB8n4
いかにせむ行方もしらぬ玉くしげふたたび逢はぬこの世なりけり(藤原雅経)

739 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:33:09 ID:R5FvB8n4
なれなれて見しはなごりのふることもさすがに花の春は忘れず(飛鳥井雅康)

740 :名無氏物語:2009/06/19(金) 00:34:05 ID:R5FvB8n4
みよし野やむつだのよどの川柳みどりをくくる春の岩なみ(後鳥羽院)

741 :名無氏物語:2009/06/19(金) 01:03:04 ID:R5FvB8n4
ほのぼのと花の横雲あけそめて桜にしらむみ吉野の山(藤原公経)

742 :名無氏物語:2009/06/19(金) 01:04:20 ID:R5FvB8n4
我がやどに花たちばなをうゑおかむなからんあとの忘れがたみに(慈円)

743 :名無氏物語:2009/06/19(金) 09:29:42 ID:R5FvB8n4
時鳥なほ疎まれぬ心かな汝が鳴く里のよその夕ぐれ(藤原公経)

744 :名無氏物語:2009/06/19(金) 09:30:40 ID:R5FvB8n4
露すがる庭の玉笹うちなびきひとむらすぎぬ夕立の雲(藤原公経)

745 :名無氏物語:2009/06/19(金) 09:31:44 ID:R5FvB8n4
露すがる小笹が下のきりぎりす乱れてかかるねをや鳴くらむ(源顕仲)

746 :名無氏物語:2009/06/19(金) 09:33:07 ID:R5FvB8n4
あはれなる心長さのゆくへとも見し夜の夢をたれかさだめん(俊成卿女)

747 :名無氏物語:2009/06/19(金) 09:39:57 ID:R5FvB8n4
吹きさそふ嵐の庭の花よりもわが身世にふる春ぞつもれる(正徹)

748 :名無氏物語:2009/06/19(金) 09:40:58 ID:R5FvB8n4
一とせの残る日数は雪ならでつもりもあへず年ぞくれける(後柏原天皇)

749 :名無氏物語:2009/06/19(金) 09:42:12 ID:R5FvB8n4
花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものは我が身なりけり(藤原公経)

750 :名無氏物語:2009/06/19(金) 22:50:35 ID:R5FvB8n4
ふりつもる雪をさながらてらす月今夜なりけり白川の関(八条院高倉)

751 :名無氏物語:2009/06/19(金) 22:51:23 ID:R5FvB8n4
わすれめやみがく氷はとぢそへていづる関戸の明くる月かげ(藤原定家)

752 :名無氏物語:2009/06/19(金) 22:52:19 ID:R5FvB8n4
ながき夜に衣かたしきふしわびぬまどろむ程の涙ならねば(八条院高倉)

753 :名無氏物語:2009/06/19(金) 22:53:06 ID:R5FvB8n4
思ひ出でて恋しかるべき都かはなにゆゑやどる袖の月ぞも(八条院高倉)

754 :名無氏物語:2009/06/19(金) 22:53:56 ID:R5FvB8n4
梅の花あかぬ色香もむかしにておなじかたみの春の夜の月(俊成卿女)

755 :名無氏物語:2009/06/19(金) 22:54:51 ID:R5FvB8n4
風かよふねざめの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢(俊成卿女)

756 :名無氏物語:2009/06/19(金) 22:55:48 ID:R5FvB8n4
恨みずやうき世を花のいとひつつ誘ふ風あらばと思ひけるをば(俊成卿女)

757 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:26:03 ID:R5FvB8n4
にほのうみ春はかすみの志賀の波花に吹きなす比良の山風(俊成卿女)

758 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:27:05 ID:R5FvB8n4
月影もうつろふ花にかはる色の夕べを春もみよしの山(俊成卿女)

759 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:27:57 ID:R5FvB8n4
ながむれば我が身ひとつのあらぬ世に昔に似たる春の夜の月(俊成卿女)

760 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:29:18 ID:R5FvB8n4
つもりぬる別れは春にならへども慰めかねて暮るる空かな(俊成卿女)

761 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:31:20 ID:R5FvB8n4
暮れはつる空さへ悲し心からいとひし春のながめせしまに(俊成卿女)

762 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:32:29 ID:R5FvB8n4
折ふしもうつればかへつ世の中の人のこころの花ぞめの袖(俊成卿女)

763 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:33:27 ID:R5FvB8n4
橘のにほふあたりのうたたねは夢もむかしの袖の香ぞする(俊成卿女)

764 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:34:57 ID:R5FvB8n4
しのばじな我もむかしの夕まぐれ花橘に風はすぐらん(俊成卿女)

765 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:47:47 ID:R5FvB8n4
秋ちかし雲ゐまでとやゆく蛍沢べの水に影のみだるる(俊成卿女)

766 :名無氏物語:2009/06/19(金) 23:49:35 ID:R5FvB8n4
大荒木の杜の木の間をもりかねて人だのめなる秋の夜の月(俊成卿女)

767 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:05:29 ID:R5FvB8n4
ことわりの秋にはあへぬ涙かな月の桂もかはる光に(俊成卿女)

768 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:07:39 ID:llsSXZdE
波のうへは千里のほかに雲さえて月影かよふ秋の潮風(俊成卿女)

769 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:08:36 ID:llsSXZdE
稲葉ふく風にまかせてすむ庵は月ぞまことにもり明かしける(俊成卿女)

770 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:17:50 ID:llsSXZdE
あくがれて寝ぬ夜の塵のつもるまで月にはらはぬ床のさむしろ(俊成卿女)

771 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:18:39 ID:llsSXZdE
すみまさる月ばかりこそ変はりゆくうき世の秋をなほしのびけれ(俊成卿女)

772 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:20:09 ID:llsSXZdE
吹きまよふ雲ゐをわたる初雁のつばさにならす夜はの秋風(俊成卿女)

773 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:21:21 ID:llsSXZdE
あだに散る露の枕にふしわびて鶉なくなりとこの山風(俊成卿女)

774 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:22:34 ID:llsSXZdE
とふ人も嵐吹きそふ秋はきて木の葉にうづむ宿の道芝(俊成卿女)

775 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:23:23 ID:llsSXZdE
色かはる露をば袖に置きまよひうらがれてゆく野辺の秋風(俊成卿女)

776 :名無氏物語:2009/06/20(土) 00:24:10 ID:llsSXZdE
真木の屋のあられ降る夜の夢よりもうき世をさませ四方の木枯し(俊成卿女)

777 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:12:23 ID:llsSXZdE
さえわびてさむる枕に影みれば霜ふかき夜の有明の月(俊成卿女)

778 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:13:57 ID:llsSXZdE
霜枯れはそことも見えぬ草の原たれにとはまし秋のなごりを(俊成卿女)

779 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:15:02 ID:llsSXZdE
花をみし秋の嵯峨野の露の色も枯葉の霜にかはる月影(俊成卿女)

780 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:16:05 ID:llsSXZdE
かきくらし日数ふるやの軒とぢて空には深き雪の白雲(俊成卿女)

781 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:17:35 ID:llsSXZdE
まがへ来し月と花とのあはれまで雪にこもれるみ吉野の山(俊成卿女)

782 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:19:12 ID:llsSXZdE
へだて行くよよの面かげかきくらし雪とふりぬるとしの暮かな(俊成卿女)

783 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:20:03 ID:llsSXZdE
下もえに思ひ消えなむ煙だに跡なき雲のはてぞかなしき(俊成卿女)

784 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:21:06 ID:llsSXZdE
しられじな夕べの雲をそれとだにいはで思ひの下に消えなば(俊成卿女)

785 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:37:51 ID:llsSXZdE
いかなりし風のたよりに聞きそめて身にしむ恋のつまとなりけん(俊成卿女)

786 :名無氏物語:2009/06/20(土) 01:39:07 ID:llsSXZdE
面影のかすめる月ぞやどりける春やむかしの袖の涙に(俊成卿女)

787 :名無氏物語:2009/06/20(土) 02:01:10 ID:llsSXZdE
露はらふ寝覚は秋の昔にて見はてぬ夢にのこる面影(俊成卿女)

788 :名無氏物語:2009/06/20(土) 02:02:09 ID:llsSXZdE
とへかしな浅茅ふきこす秋風にひとりくだくる露の枕を(俊成卿女)

789 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:21:29 ID:llsSXZdE
ふりにけり時雨は袖に秋かけていひしばかりを待つとせしまに(俊成卿女)

790 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:22:38 ID:llsSXZdE
かよひこし宿の道芝かれがれに跡なき霜のむすぼほれつつ(俊成卿女)

791 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:23:25 ID:llsSXZdE
夢かとよ見し面影も契りしも忘れずながらうつつならねば(俊成卿女)

792 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:25:10 ID:llsSXZdE
ふきすぐる夕べもとはぬ荻の葉に待つ宵ふけし秋風の声(俊成卿女)

793 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:25:58 ID:llsSXZdE
いかにせんしのぶの山に道たえて思ひいれども露のふかさを(俊成卿女)

794 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:26:54 ID:llsSXZdE
ながれての名をさへしのぶ思ひ川あはでもきえね瀬々のうたかた(俊成卿女)

795 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:39:30 ID:llsSXZdE
暮れはつる尾花がもとの思ひ草はかなの野辺の露のよすがや(俊成卿女)

796 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:40:29 ID:llsSXZdE
さきにけり君がみるべき行末は遠里小野の秋萩の花(俊成卿女)

797 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:43:04 ID:llsSXZdE
君が代は遠里小野の秋萩も散らさぬほどの風ぞ吹きける(藤原俊成)

798 :名無氏物語:2009/06/20(土) 08:44:28 ID:llsSXZdE
今はさはうき世のさがの野辺をこそ露きえはてし跡としのばめ(俊成卿女)

799 :名無氏物語:2009/06/20(土) 22:59:11 ID:llsSXZdE
消えはつる夕べもかなしあけ暮の夢にまよひし春のふるさと(俊成卿女)

800 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:02:09 ID:llsSXZdE
見し人もなきが数そふ露の世にあらましかばの秋の夕暮(俊成卿女)

801 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:03:59 ID:llsSXZdE
古里も秋はゆふべをかたみとて風のみおくる小野の篠原(俊成卿女)

802 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:05:36 ID:llsSXZdE
風に散る花ゆゑ悲しうつりゆく色はむなしとそむく世なれど(俊成卿女)

803 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:06:59 ID:llsSXZdE
葛の葉のうらみにかへる夢の世をわすれがたみの野辺の秋風(俊成卿女)

804 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:08:10 ID:llsSXZdE
をしむともなみだに月も心からなれぬる袖に秋をうらみて(俊成卿女)

805 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:26:52 ID:llsSXZdE
真柴たく笹のいほりの夕けぶりいとどかすかに吹く嵐かな(俊成卿女)

806 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:28:44 ID:llsSXZdE
めぐりあはむ我がかねごとの命だに心にかなふ春の暮かは(俊成卿女)

807 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:34:21 ID:llsSXZdE
梅の花たが袖ふれしにほひぞと春やむかしの月に問はばや(源通具)

808 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:38:18 ID:llsSXZdE
いその神ふるのの桜たれ植ゑて春は忘れぬかたみなるらむ(源通具)

809 :名無氏物語:2009/06/20(土) 23:39:08 ID:llsSXZdE
ゆくすゑをたれしのべとて夕風に契りかおかむ宿のたちばな(源通具)

810 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:08:25 ID:7w8wRXDN
あはれ又いかにしのばむ袖のつゆ野原の風に秋は来にけり(源通具)

811 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:09:52 ID:7w8wRXDN
深草の里の月かげさびしさもすみこしままの野べの秋風(源通具)

812 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:14:14 ID:7w8wRXDN
秋の夜は宿かる月も露ながら袖に吹きこす荻のうは風(源通具)

813 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:56:30 ID:7w8wRXDN
人は来ずはらはぬ庭の桐の葉に音なふ雨のおとのさびしさ(源通具)

814 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:57:22 ID:7w8wRXDN
木の葉ちる時雨やまがふ我が袖にもろき涙の色と見るまで(源通具)

815 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:58:18 ID:7w8wRXDN
霜こほる袖にもかげは残りけり露よりなれし有明の月(源通具)

816 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:59:06 ID:7w8wRXDN
我が恋は逢ふをかぎりのたのみだに行方もしらぬ空のうき雲(源通具)

817 :名無氏物語:2009/06/21(日) 00:59:48 ID:7w8wRXDN
今来むと契りしことは夢ながら見しよに似たる有明の月(源通具)

818 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:02:09 ID:7w8wRXDN
とへかしな尾花がもとの思ひ草しをるる野べの露はいかにと(源通具)

819 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:02:52 ID:7w8wRXDN
暮れはつる尾花がもとの思ひ草はかなの野べの露のよすがや (俊成卿女)

820 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:03:46 ID:7w8wRXDN
けふごとに天つ星あひをかぞふればよそぢあまりの秋ぞへにける(能因)

821 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:26:44 ID:7w8wRXDN
しきたへの枕のうへにすぎぬなり露をたづぬる秋の初風(源具親)

822 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:27:46 ID:7w8wRXDN
木枯しやいかに待ちみむ三輪の山つれなき杉の雪折れの声(源具親)

823 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:28:40 ID:7w8wRXDN
咲きかかる軒端の藤のしづくより色ふかくなる春のむら雨(藤原保季〉

824 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:29:35 ID:7w8wRXDN
過ぎにけり信太の森の時鳥たえぬしづくを袖に残して(藤原保季)

825 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:32:20 ID:7w8wRXDN
山ふかき秋を見るにも思ふかなこれより奧の夕暮の空(藤原保季)

826 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:33:56 ID:7w8wRXDN
もしほぐさかくともつきじ君が代の数によみおく和歌の浦波(源家長)

827 :名無氏物語:2009/06/21(日) 01:34:45 ID:7w8wRXDN
山人の峰の桜を折りそへてかへるかざしもにほふ春風(藤原範宗)

828 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:38:00 ID:7w8wRXDN
山桜かざしの花に折りそへてかぎりの春のいへづとにせむ(西行)

829 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:39:01 ID:7w8wRXDN
つま木には野辺のさわらび折りそへて春の夕にかへる山人(藤原家隆)

830 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:40:12 ID:7w8wRXDN
日かげみぬ深山隠れに流れきて雪げの水のまた氷りぬる(藤原公継)

831 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:41:44 ID:7w8wRXDN
日かげみぬ岩まがくれのかたそばにまだありけりなこぞのふる雪(藤原親隆)

832 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:43:05 ID:7w8wRXDN
いまさらに花ゆゑなにか思ひ出でむ忘るる時のあらばこそあらめ(藤原公継)

833 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:44:47 ID:7w8wRXDN
秋きぬとおどろかれけり窓ちかくいささ群竹かぜそよぐ夜は(藤原実定)

834 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:56:59 ID:7w8wRXDN
よそにては軒の橘かをる夜に昔語りをしのぶとや見む(藤原公継)

835 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:58:30 ID:7w8wRXDN
室の海や瀬戸のはや舟なみたてて片帆にかくる風のすずしさ(藤原信実)

836 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:59:14 ID:7w8wRXDN
霧隠れうたふ舟人声ばかりするがの海の沖にでにけり(藤原信実)

837 :名無氏物語:2009/06/21(日) 16:59:58 ID:7w8wRXDN
さみだれも月の行くへはしられけり一むら白き山の端の雲(藤原行能)

838 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:01:37 ID:7w8wRXDN
ながめおくる心をやがてさそひつつ雲の古巣に帰るうぐひす(惟明親王)

839 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:02:24 ID:7w8wRXDN
きのふより荻の下葉にかよひきて今朝あらはるる秋の初風(惟明親王)

840 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:15:51 ID:7w8wRXDN
ほのぼのと春こそ空にきにけらし天のかぐ山霞たなびく(後鳥羽院)

841 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:17:12 ID:7w8wRXDN
いつしかと霞める空のけしきにてゆくすゑ遠しけさの初春(後鳥羽院)

842 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:18:05 ID:7w8wRXDN
鶯のなけどもいまだふる雪に杉の葉しろきあふ坂の山(後鳥羽院)

843 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:19:03 ID:7w8wRXDN
見わたせば山もとかすむ水無瀬川夕べは秋となにおもひけん(後鳥羽院)

844 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:20:31 ID:7w8wRXDN
春ゆけば霞のうへに霞みして月に果つらし小野の山みち(後鳥羽院)

845 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:21:23 ID:7w8wRXDN
を泊瀬や宿やはわかん吹きにほふ風の上ゆく花の白雲(後鳥羽院)

846 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:23:14 ID:7w8wRXDN
桜咲く遠山鳥のしだり尾のなかながし日もあかぬ色かな(後鳥羽院)

847 :名無氏物語:2009/06/21(日) 17:26:26 ID:7w8wRXDN
吉野山さくらにかかる夕がすみ花もおぼろの色はありけり(後鳥羽院)

848 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:01:39 ID:7w8wRXDN
吹く風もをさまれる世のうれしきは花みる時ぞまづおぼえける(後鳥羽院)

849 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:14:45 ID:7w8wRXDN
われならで見し世の春の人ぞなきわきてもにほへ雲の上の花(後鳥羽院)

850 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:16:54 ID:7w8wRXDN
春はただ軒端の花をながめつついづち忘るる雲の上かな(後鳥羽院)

851 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:19:37 ID:7w8wRXDN
春雨も花のとだえぞ袖にもる桜つづきの山の下道(後鳥羽院)

852 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:20:33 ID:7w8wRXDN
み吉野の高嶺のさくら散にけり嵐もしろき春の明けぼの(後鳥羽院)

853 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:21:43 ID:7w8wRXDN
治めけんふるきにかへる風ならば花散るとても厭はざらまし(後鳥羽院)

854 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:22:37 ID:7w8wRXDN
風は吹くとしづかに匂へ乙女子が袖ふる山に花の散る頃(後鳥羽院)

855 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:25:18 ID:7w8wRXDN
なにとなく過ぎこしかたの恋しきにこころともなふ遅桜かな(後鳥羽院)

856 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:31:37 ID:7w8wRXDN
あやめふく萱が軒端に風すぎてしどろに落つる村雨の露(後鳥羽院)

857 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:35:11 ID:7w8wRXDN
難波江やあまのたくなは燃えわびて煙にしめる五月雨のころ(後鳥羽院)

858 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:36:07 ID:7w8wRXDN
ほととぎす雲ゐのよそに過ぎぬなり晴れぬ思ひの五月雨のころ(後鳥羽院)

859 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:37:08 ID:7w8wRXDN
神山にゆふかけてなくほととぎす椎柴がくれしばし語らへ(後鳥羽院)

860 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:49:12 ID:7w8wRXDN
夕立のはれゆく峰の雲間より入日すずしき露の玉笹(後鳥羽院)

861 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:49:55 ID:7w8wRXDN
呉竹の葉ずゑかたよりふる雨にあつさひまある水無月の空(後鳥羽院)

862 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:50:59 ID:7w8wRXDN
見るからにかたへ涼しき夏衣日も夕暮のやまとなでしこ(後鳥羽院)

863 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:51:56 ID:7w8wRXDN
秋の露やたもとにいたくむすぶらん長き夜あかずやどる月かな(後鳥羽院)

864 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:52:55 ID:7w8wRXDN
露は袖に物おもふ頃はさぞなおくかならず秋のならひならねど(後鳥羽院)

865 :名無氏物語:2009/06/21(日) 21:54:02 ID:7w8wRXDN
野原より露のゆかりを尋ねきてわが衣手に秋風ぞふく(後鳥羽院)

866 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:09:26 ID:7w8wRXDN
ものや思ふ雲のはたての夕暮に天つ空なる初雁の声(後鳥羽院)

867 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:10:50 ID:7w8wRXDN
はつ雁のとばたの暮の秋風におのれとうすき山の端の雲(後鳥羽院)

868 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:12:29 ID:7w8wRXDN
いにしへの千世のふる道年へてもなほ跡ありや嵯峨の山風(後鳥羽院)

869 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:14:33 ID:7w8wRXDN
里のあまのたくものけぶり心せよ月のでしほの空晴れにけり(後鳥羽院)

870 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:15:42 ID:7w8wRXDN
うす雲のただよふ空の月かげはさやけきよりもあはれなりけり(後鳥羽院)

871 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:16:58 ID:7w8wRXDN
秋の雲千里をかけて消えぬらし行くこと遅き夜半の月かな(後鳥羽院)

872 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:18:06 ID:7w8wRXDN
ひさかたの桂のかげになく鹿はひかりをかけて声ぞさやけき(後鳥羽院)

873 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:19:27 ID:7w8wRXDN
さびしさはみ山の秋の朝ぐもり霧にしをるる真木の下露(後鳥羽院)

874 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:51:45 ID:7w8wRXDN
秋ふけぬ鳴けや霜夜のきりぎりすややかげ寒しよもぎふの月(後鳥羽院)

875 :名無氏物語:2009/06/21(日) 22:52:39 ID:7w8wRXDN
山の蝉なきて秋こそふけにけれ木々の梢の色まさりゆく(後鳥羽院)

876 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:10:24 ID:7w8wRXDN
思ひ入る色は木の葉にあらはれてふかき山路の有明の月(後鳥羽院)

877 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:12:43 ID:7w8wRXDN
山もとの里のしるべの薄紅葉よそにもをしき夕嵐かな(後鳥羽院)

878 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:14:16 ID:7w8wRXDN
月ぞ今はもる山道の夕時雨のこる下葉も嵐吹くなり(後鳥羽院)

879 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:16:52 ID:7w8wRXDN
鈴鹿河ふかき木の葉に日数へて山田の原の時雨をぞきく(後鳥羽院)

880 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:18:53 ID:7w8wRXDN
深緑あらそひかねていかならむ間なく時雨のふるの神杉(後鳥羽院)

881 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:20:42 ID:7w8wRXDN
水無瀬山木の葉あらはになるままに尾上の鐘の声ぞちかづく(後鳥羽院)

882 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:49:33 ID:7w8wRXDN
わたつ海の浪の花をば染めかねて八十島とほく雲ぞ時雨るる(後鳥羽院)

883 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:50:27 ID:7w8wRXDN
物おもへばしらぬ山路にいらねどもうき身にそふは時雨なりけり(後鳥羽院)

884 :名無氏物語:2009/06/21(日) 23:51:12 ID:7w8wRXDN
をしねほす伏見のくろにたつ鴫の羽音さびしき朝霜の空(後鳥羽院)

885 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:07:31 ID:z3hhGj/H
橋姫のかたしき衣さむしろに待つ夜むなしき宇治の明けぼの(後鳥羽院)

886 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:09:11 ID:z3hhGj/H
この比は花も紅葉も枝になししばしな消えそ松のしら雪(後鳥羽院)

887 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:10:21 ID:z3hhGj/H
思ひかねなほ妹がりとゆきもよにわが友千鳥空に鳴くなり(後鳥羽院)

888 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:11:47 ID:z3hhGj/H
雪つもる民の家ゐに立つ煙これも世にふる道や苦しき(後鳥羽院)

889 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:13:13 ID:z3hhGj/H
冬の夜のしののめの空は明けやらでおのれぞ白き山の端の雪(後鳥羽院)

890 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:28:30 ID:z3hhGj/H
我が恋は真木の下葉にもるしぐれぬるとも袖の色に出でめや(後鳥羽院)

891 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:29:56 ID:z3hhGj/H
たのめずは人をまつちの山なりと寝なましものをいざよひの月(後鳥羽院)

892 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:33:32 ID:z3hhGj/H
思ひつつ経にける年のかひやなきただあらましの夕暮の空(後鳥羽院)

893 :名無氏物語:2009/06/22(月) 00:35:02 ID:z3hhGj/H
袖の中に人の名残をとどめおきて心もゆかぬしののめの道(後鳥羽院)

894 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:02:40 ID:z3hhGj/H
風の音のそれかとまがふ夕暮の心のうちをとふ人もがな(後鳥羽院)

895 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:04:07 ID:z3hhGj/H
袖の露もあらぬ色にぞきえかへるうつればかはる歎せしまに(後鳥羽院)

896 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:08:09 ID:z3hhGj/H
里は荒れぬ尾上の宮のおのづから待ちこし宵も昔なりけり(後鳥羽院)

897 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:10:07 ID:z3hhGj/H
思ふことそなたの雲となけれども生駒の山の雨の夕暮(後鳥羽院)

898 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:12:07 ID:z3hhGj/H
わくらばにとひこし比におもなれてさぞあらましの庭の松風(後鳥羽院)

899 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:15:19 ID:z3hhGj/H
思ひ出づる折りたく柴の夕煙むせぶもうれし忘れ形見に(後鳥羽院)

900 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:16:42 ID:z3hhGj/H
なき人のかたみの雲やしをるらん夕の雨に色は見えねど(後鳥羽院)

901 :名無氏物語:2009/06/22(月) 01:17:50 ID:z3hhGj/H
見わたせば村の朝けぞ霞みゆく民のかまども春にあふ頃(後鳥羽院)

902 :名無氏物語:2009/06/22(月) 09:06:45 ID:z3hhGj/H
さびしさをいつより馴れてながむらんまだ見ぬ山の秋の夕暮(後鳥羽院)

903 :名無氏物語:2009/06/22(月) 09:07:32 ID:z3hhGj/H
見るままに山風あらくしぐるめり都も今は夜寒なるらむ(後鳥羽院)

904 :名無氏物語:2009/06/22(月) 09:08:45 ID:z3hhGj/H
みづがきやわが世のはじめ契りおきしそのことのはを神やうけけん(後鳥羽院)

905 :名無氏物語:2009/06/22(月) 09:09:38 ID:z3hhGj/H
ながめばや神路の山に雲きえて夕べの空を出でん月かげ(後鳥羽院)

906 :名無氏物語:2009/06/22(月) 09:10:24 ID:z3hhGj/H
神風や豊みてぐらになびくしでかけて仰ぐといふもかしこし(後鳥羽院)

907 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:11:21 ID:ZPoN7io/
万代の末もはるかに見ゆるかなみもすそ川の春の明けぼの(後鳥羽院)

908 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:12:38 ID:ZPoN7io/
岩にむす苔ふみならす三熊野の山のかひある行末もがな(後鳥羽院)

909 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:13:58 ID:ZPoN7io/
くまの川くだす早瀬のみなれざをさすがみなれぬ波の通ひ路(後鳥羽院)

910 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:14:48 ID:ZPoN7io/
ちぎりあればうれしきかかる折にあひぬ忘るな神も行末の空(後鳥羽院)

911 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:26:43 ID:ZPoN7io/
おしなべて空しき空のうすみどり迷へばふかきよものむら雲(後鳥羽院)

912 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:28:28 ID:ZPoN7io/
大空にちぎる思ひの年もへぬ月日もうけよ行末の空(後鳥羽院)

913 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:32:09 ID:ZPoN7io/
思ふべし下りはてたる世なれども神の誓ひぞなほも朽ちせぬ(後鳥羽院)

914 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:33:20 ID:ZPoN7io/
昔には神も仏もかはらぬを下れる世とは人のこころぞ(後鳥羽院)

915 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:34:31 ID:ZPoN7io/
いにしへの人のこころにゐし堰はいづれの世より跡絶えにけん(後鳥羽院)

916 :名無氏物語:2009/06/23(火) 00:36:03 ID:ZPoN7io/
見ず知らぬ昔の人の恋しきはこの世を嘆くあまりなりけり(後鳥羽院)

917 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:06:44 ID:ZPoN7io/
よそにては恨むべしとも見えじ世を袖しをれつつ嘆きこしかな(後鳥羽院)

918 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:11:10 ID:ZPoN7io/
人ごころ恨みわびぬる袖のうへをあはれとや思ふ山の端の月(後鳥羽院)

919 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:12:53 ID:ZPoN7io/
人もをし人も恨めしあぢきなく世を思ふゆゑに物思ふ身は(後鳥羽院)

920 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:17:00 ID:ZPoN7io/
大方のうつつは夢になしはてつぬるがうちには何をかも見ん(後鳥羽院)

921 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:19:00 ID:TB0etdfy
以前にも一度言ったけど、闇雲に書くんじゃなくて、その時の「季節」
に合わせた和歌を書き込んだらどうか?

922 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:20:40 ID:ZPoN7io/
夏山のしげみにはへる青つづら苦しやうき世わが身ひとつに(後鳥羽院)

923 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:22:07 ID:ZPoN7io/
ながめのみしづのをだまきくりかへし昔を今の夕暮の空(後鳥羽院)

924 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:23:32 ID:ZPoN7io/
奥山のおどろが下も踏み分けて道ある世ぞと人にしらせむ(後鳥羽院)

925 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:25:01 ID:ZPoN7io/
かすみゆく高嶺を出づる朝日影さすがに春の色をみるかな(後鳥羽院)

926 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:26:42 ID:qYVuZbV0
>>921
恋歌や雑歌は書き込んじゃいけないの?

927 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:38:32 ID:ZPoN7io/
遠山路いくへもかすめさらずとてをちかた人のとふもなければ(後鳥羽院)

928 :名無氏物語:2009/06/23(火) 01:43:18 ID:TB0etdfy
>>926
季節感の無いものは何時でも構わないけど、それにしても歌の情緒にあった季節
に思いを巡らせて選べば、それもまた風流でよいのではないか?

とにかく、こんな夏至の頃に、春だの秋だの言うのは違和感がある。

929 :名無氏物語:2009/06/23(火) 08:06:14 ID:ZPoN7io/
古郷をしのぶの軒に風すぎて苔のたもとににほふたち花(後鳥羽院)

930 :名無氏物語:2009/06/23(火) 08:07:47 ID:ZPoN7io/
おなじくは桐の落葉もふりしけなはらふ人なき秋のまがきに(後鳥羽院)

931 :名無氏物語:2009/06/23(火) 08:08:55 ID:ZPoN7io/
見し世にもあらぬ袂のあはれとやおのれしをれてとふ時雨かな(後鳥羽院)

932 :名無氏物語:2009/06/23(火) 08:10:09 ID:ZPoN7io/
冬ごもるさびしさ思ふ朝な朝なつま木の道をうづむ白雪(後鳥羽院)

933 :名無氏物語:2009/06/23(火) 08:11:23 ID:ZPoN7io/
とへかしな雲の上より来し雁のひとり友なき浦になく音を(後鳥羽院)

934 :名無氏物語:2009/06/23(火) 08:18:03 ID:ZPoN7io/
浪間よりおきの湊に入る舟の我ぞこがるる絶えぬ思ひに(後鳥羽院)

935 :名無氏物語:2009/06/23(火) 08:19:57 ID:ZPoN7io/
里とほみきねが神楽の音すみておのれも更くる窓の灯(後鳥羽院)

936 :名無氏物語:2009/06/23(火) 14:34:00 ID:ZPoN7io/
暁の夢をはかなみまどろめばいやはかななる松風ぞ吹く(後鳥羽院)

937 :名無氏物語:2009/06/23(火) 14:35:32 ID:ZPoN7io/
過ぎにける年月さへぞ恨めしき今しもかかる物思ふ身は(後鳥羽院)

938 :名無氏物語:2009/06/23(火) 14:37:27 ID:ZPoN7io/
夕月夜入江に塩や満ちぬらん芦のうら葉のたづのもろ声(後鳥羽院)

939 :名無氏物語:2009/06/23(火) 14:38:46 ID:ZPoN7io/
ことづてむ都までもし誘はればあなしの風にまがふ村雲(後鳥羽院)

940 :名無氏物語:2009/06/23(火) 14:44:04 ID:ZPoN7io/
われこそは新島守よ隠岐の海のあらき波かぜ心してふけ(後鳥羽院)

941 :名無氏物語:2009/06/23(火) 14:50:15 ID:ZPoN7io/
なびかずは又やは神に手向くべき思へば悲し和歌の浦浪(後鳥羽院)

942 :名無氏物語:2009/06/23(火) 14:51:05 ID:ZPoN7io/
手折りてもたれにか見せむ山ざくら花もかひなき旅の空かな(後鳥羽院下野)

943 :名無氏物語:2009/06/23(火) 22:31:01 ID:ZPoN7io/
風の音に耐へてもいかがす住みはてむ山のおくまで秋は来にけり(後鳥羽院下野)

944 :名無氏物語:2009/06/23(火) 22:32:23 ID:ZPoN7io/
忘られぬ昔は遠く成りはてて今年も冬ぞ時雨きにける(後鳥羽院下野)

945 :名無氏物語:2009/06/23(火) 22:33:41 ID:ZPoN7io/
桜咲くながらの山のながき日も昔を恋ひぬ時のまぞなき(後鳥羽院下野)

946 :名無氏物語:2009/06/23(火) 22:34:40 ID:ZPoN7io/
散りぬれどかたみは久し梅の花とまる面かげ袖のうつり香(嘉陽門院越前)

947 :名無氏物語:2009/06/23(火) 22:36:52 ID:ZPoN7io/
おもひ寝の枕になれてほととぎすうつつも夢もひとこゑの空(嘉陽門院越前)

948 :名無氏物語:2009/06/23(火) 22:38:20 ID:ZPoN7io/
うたたねの夢より先に明けぬなり山ほととぎす一声の空(藤原良経)

949 :名無氏物語:2009/06/23(火) 22:39:15 ID:ZPoN7io/
秋はただ心よりおく夕露を袖のほかとも思ひけるかな(嘉陽門院越前)

950 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:46:02 ID:ZPoN7io/
草木には見えぬ色しも秋来ぬとおもひの露ぞ心よりおく(三条西実隆)

951 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:46:46 ID:TB0etdfy
相変わらず季節感ねえなw

ただ漠然と書くだけなら、チラシの裏か自分のサイトでやれよ。
2chのスレで日々ちょっとずつ書くなら季節を合わせるくらいの
工夫をしてほしい。

952 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:47:00 ID:ZPoN7io/
いつとなく心よりおく露をこそなべての秋も尋ねきぬらむ(三条西実隆)

953 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:48:21 ID:ZPoN7io/
もろ人の心は月にすみぬらし都の秋のふかき夜の空(嘉陽門院越前)

954 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:48:53 ID:qYVuZbV0
そもそも、夏の和歌って少ないんじゃね?

955 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:49:28 ID:ZPoN7io/
散りにけり山は苔路の錦にて紅葉をあらふ谷の岩水(嘉陽門院越前)

956 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:50:42 ID:ZPoN7io/
明けばまづ木の葉に袖をくらぶべし夜半の時雨よ夜半の涙よ(慈円)

957 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:52:04 ID:ZPoN7io/
かよひこし枕に虫の声たえて嵐に秋の暮ぞ聞こゆる(嘉陽門院越前)

958 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:52:57 ID:ZPoN7io/
木の葉さへ山めぐりする夕べかな時雨をおくる峰の嵐に(嘉陽門院越前)

959 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:53:21 ID:TB0etdfy
>>954
少なきゃ少ないなりに、無理に書き込まなければいいだろ。

ただただ無味乾燥として作業的にスレが埋まっていくだけと言うのは、
和歌を扱うスレの割には面白味に欠ける。

960 :名無氏物語:2009/06/23(火) 23:54:25 ID:ZPoN7io/
夜もすがらさえつる床のあやしさにいつしか見れば峰の初雪(嘉陽門院越前)

961 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:10:50 ID:bQgCxV8C
おのづからまどろむ程に忘らるる恋を夢こそおどろかしつれ(嘉陽門院越前)

962 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:11:46 ID:bQgCxV8C
思ふことなきだにやすくそむく世にあはれ捨てても惜しからぬ身を(嘉陽門院越前)

963 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:12:32 ID:bQgCxV8C
すてやらぬ我が身のうらのうつせ貝むなしき世とは思ふものから(嘉陽門院越前)

964 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:13:31 ID:bQgCxV8C
さを鹿の朝たちすだく萩原に心のしめはいふかひもなし(和泉式部)

965 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:14:34 ID:bQgCxV8C
いかにして神のうけつぐ程ばかり心のしめをかけてたのまむ(元可)

966 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:15:56 ID:xLxyQe1+
ぐだぐだ言ってないで、自分が適切な和歌を書き込めばいいジャンwww

967 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:49:26 ID:bQgCxV8C
しら雪の猶かきくらしふるさとの吉野のおくも春は来にけり(嘉喜門院)

968 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:51:12 ID:bQgCxV8C
かきくらしなほふる郷のみよし野はいつの雪間に春の来ぬらむ(貞常親王)

969 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:52:24 ID:bQgCxV8C
うすくこき野辺のみどりの若草に跡までみゆる雪のむら消え(宮内卿)

970 :名無氏物語:2009/06/24(水) 00:54:55 ID:bQgCxV8C
枯るるより刈りもはらはぬ道みえて雪に跡ある野べの草むら(後水尾院)

971 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:01:39 ID:bQgCxV8C
鵜飼舟月もをぐらの山かげに闇をしたひてかがりさすなり(一条兼良)

972 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:02:44 ID:bQgCxV8C
軒しろき月の光に山かげの闇をしたひてゆく蛍かな(宮内卿)

973 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:04:46 ID:bQgCxV8C
見わたせば浪もゆるがぬ夏の日に松かげ遠き磯のほそ道(宮内卿)

974 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:05:17 ID:w8B3h4l3
>>966
別に、常駐してるわけでもないから。気が向いたら書く。

実際書いたこともあるし。「巻第四十二」スレの42とか。

 42 名前:名無氏物語 投稿日:2009/04/16(木) 02:31:01 ID:0+wu8v4y
 み吉野の高嶺のさくら散りにけり嵐もしろき春のあけぼの(後鳥羽院[新古今])


他にも、もっと以前に1つくらい書いたような気がするが正確な記憶は無い。

975 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:06:04 ID:bQgCxV8C
片枝さすをふのうらなし初秋になりもならずも風ぞ身にしむ(宮内卿)

976 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:10:15 ID:bQgCxV8C
思ふことさしてそれとはなけれども秋にはそふる心ちこそすれ(源道済)

977 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:11:31 ID:bQgCxV8C
天の川もみぢの橋やわたすらむ色づく西の夕暮の空(宮内卿)

978 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:12:28 ID:bQgCxV8C
月きよみ竹の葉しろくふる雪はそよぐ風にもこぼれざりけり(殷富門院大輔)

979 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:13:31 ID:bQgCxV8C
わすれじの人の心の限をもみ山の里のけさのしら雪(肖柏)

980 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:36:03 ID:bQgCxV8C
つれづれと空ぞ見らるる思ふ人天くだり来んものならなくに(和泉式部)

981 :名無氏物語:2009/06/24(水) 01:37:15 ID:bQgCxV8C
我が恋は人しらぬまのあやめ草あやめぬほどぞねをも忍びし(宮内卿)

982 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:01:43 ID:bQgCxV8C
すさめねど心のかぎりおひたるは人しらぬまのあやめなりけり(和泉式部)

983 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:02:44 ID:bQgCxV8C
わが恋は人しらぬまのうきぬなはくるしやいとどみごもりにして(俊恵)

984 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:03:32 ID:bQgCxV8C
聞くやいかに嵐の音もくれ竹のふしみの里の秋の夜の月(信覚)

985 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:04:36 ID:bQgCxV8C
晴れゆくかただよふ雲のたえまより星みえそむるむら雨の空(宮内卿)

986 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:05:51 ID:bQgCxV8C
秋風にただよふ雲のたえまよりもれ出づる月の影のさやけさ(藤原顕輔)

987 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:14:10 ID:xLxyQe1+
時鳥なくやさ月のあやめ草あやめも知らぬ恋もするかな(よみ人しらず[古今])

988 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:23:27 ID:bQgCxV8C
今よりは昔がたりは心せむあやしきまでに袖しをれけり(西行)

989 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:26:52 ID:bQgCxV8C
いやましに風ぞ身にしむあきの浦の朝みつ潮の波のかよひぢ(長慶天皇)

990 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:27:53 ID:bQgCxV8C
高野山あか月とほく松の戸にひかりをのこす法の灯(二品法親王深勝)

991 :名無氏物語:2009/06/24(水) 02:29:09 ID:bQgCxV8C
今もなほ心にかかる別れかな髪かきやりし人のうしろで(藤原知家)

992 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:02:48 ID:bQgCxV8C
落ちつもる涙の露はさよ衣さえても袖にみえけるものを(宮内卿)

993 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:04:38 ID:bQgCxV8C
さても又慰むやとてながむべきそなたの空も薄がすみつつ(宮内卿)

994 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:05:52 ID:bQgCxV8C
五月雨に池の汀やまさるらむ蓮の浮葉をこゆる白波(後鳥羽院)

995 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:06:36 ID:bQgCxV8C
夕されば塩みちくらし芦の屋の深江のはしにかかる白波(飛鳥井雅有)

996 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:07:32 ID:bQgCxV8C
来ぬ人をあすも待つべきさむしろに桜吹きしく夜はの山風(如願)

997 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:08:27 ID:bQgCxV8C
水な月のなかばにきえし白雪のいつしか白き富士の山風(如願)

998 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:09:14 ID:bQgCxV8C
うたた寝のうすき袂に秋たちて心の色ぞまづかはりける(如願)

999 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:11:18 ID:xLxyQe1+
千とせふる尾上の松は秋風のこゑこそかはれ色はかはらず(凡河内躬恒[新古今])

1000 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:12:19 ID:xLxyQe1+
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行[古今])

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