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ニセ警察署(中国)

1 :名無的発言者:2008/05/04(日) 03:10:08
1992年1月、中国遼寧省の蓋県(現在は蓋州市)にある●魚圏(※)という港町に、新しい警察署がオープンした。
「警官」たちはさっそく街へ繰り出して勤労奉仕に励んだため、住民の間では評判を呼んでいたが、
間もなくこの警察署が「民間経営」のニセモノだったことが発覚。「公営」のホンモノの警察署から派遣された部隊に
包囲され、署長以下12人の「警官」たちが全員逮捕されてしまった。

※●=魚ヘンに友

署長を名乗り警察署を「経営」していたのは宋水洪という男。宋がニセ警察署を作るに至った顛末はと言うと・・・。

宋は1989年7月に金属材料の売買を始めたが、派手に商売を広げすぎたため地元政府の工商局から睨まれてしまい、
「認可された業務範囲を超えた」ことを理由に10トンの在庫を没収され、税務署からも1万元の罰金を請求されてしまう。
結局、罰金は税務署の職員に2400元の袖の下を渡してなんとか免除してもらったが、この後、宋は「役人はズルい!
これじゃ盗賊と同じだ」と憤慨しながらも、役人の持つウマ味をしみじみと実感したのであった。
91年6月、仕入れのために50kmほど離れた営口へ出かけたとき、警官の制服が堂々と店で売られていたのを発見する。
さっそく1着購入し、試しに制服姿で商談したところ、思いのほか有利に話が進んでビックリ。
それからというもの宋は、「公安局でも働いている」と、いつも制服を着て商売するようになった

調子の乗った宋は、「本物らしさ」を演出するために、半年後にパトカーの購入まで計画する。
さすがに制服とは違ってパトカーは簡単には買えないので、まず瀋陽の自動車工場にコネを持つ友人の陳さんに
「省政府からの命令で、警察署の解説準備を任された」と偽って工場を紹介してもらい、
新車のパトカーを後払いで購入することに成功した。

以下2

2 :名無的発言者:2008/05/04(日) 03:11:00
「手土産」持った志願者続々で、うれしい悲鳴

しかし話はここで思わぬ方向へ展開してしまう。自動車工場からパトカーを受け取った宋は、
アルバイトの運転手を雇って●魚圏まで運転してもらったが、道すがら「警官になれば威張り放題だし、
ワイロもいっぱい入ってやめられないよ」と大ボラを吹いたところ、真に受けた運転手に
「それならぜひ私を警官に採用してください」と懇願されたのだ。宋は「上司にうまく話をつけなきゃ難しい」と
渋ってみたが、運転手は「じゃあこれで何とかしてください」と現金5000元を差し出したため、金に目がくらんだ宋は、
警官として雇うと約束してしまう。

さらに陳さんの娘も自宅にやって来て「婦人警官はご不要ですか」と3000元を置いて行くし、親戚や友人、知人、
見知らぬ人などが次々と「警官にしてくれ」と殺到。結局宋は12人に「警官にしてやる」と約束し、
合計4万6000元の「手土産」を懐にすることになった。かくして12人を雇わなくてはならないハメになった宋は、単なるニセ警官からエスカレート。いっそニセ警察署を作ってしまえと、さっそく実行に移す。

宋は県営企業のビルの一部を借りて、「中華人民共和国営口港務公安督審監察処」
「遼寧省公安庁営口市海陸稽検大隊」(※)の看板を掲げ、ニセ警察署をオープンする。
そして制服や手錠、警棒、ショットガンなどを買い揃えて12人に支給し、さらに「警官」たちの人事や賃金、
就業規則を制定し、研修スケジュールを決めた。

※中華人民共和国営口港湾警察署監督監察所、遼寧省公安庁営口市陸海捜査大隊・・・という意味。

3 :名無的発言者:2008/05/04(日) 03:13:25
それによると、まず当面の任務は「民衆にアピールし、町内の環境を整備する」こと。
「警官」たちは当時中国政府が唱えていた雷鋒に学べ(※)の掛け声のもと、「滅私奉公」の精神で連日町へ繰り出し、
道路の清掃や故障した車の整備、その他困っている人を見かけたら手助けするなどの奉仕活動を始めた。またあちこち
に「一切の犯罪を撲滅しよう」「密輸を徹底的に取り締まろう」などのスローガンを貼り出し、
署内では宋が講師になって法律に関する学習会も開いた。

※中国政府が「人民のために奉仕した模範的な人物」として褒めたたえている人。1940年に貧農の家で生まれ、
両親と兄弟は餓死し、7歳で孤児に。その後人民解放軍に入隊して。、治水工事や建設工事に参加。その働きぶりは
「模範労働者」として讃えられるが、62年8月に交通事故で死亡。翌年、毛沢東が「雷鋒同志に学べ」とキャンペーンを
始め、40年以上経った現在も継続中。

志願者の熱心さがアダとなって、ついに御用

それにしても、こんな奉仕活動ばかりしていて、「警察署」の経営は一体どうするつもりだったのか。
もちろん宋にはちゃんとした目論見があったのだ。

宋が「警官」たちに奉仕活動をさせたのは、あくまで周囲の反応を観察するためだった。
ニセ警察署であることがまったくバレそうになければ、その後は大々的に「密輸取り締まり」に乗り出すつもりだったのだ。
つまり密輸物資を「没収」して売りさばいたり、密輸組織からワイロを徴収するほか、
ゆくゆくは港湾業者からも税金を徴収する計画だったという。
しかし、このニセ警察署は、本格的な「業務」に取り掛かる直前に摘発されてしまう。

そのきっかけは、とある警官志願者。自分もなんとかここで働きたいと思ったが、直接コネがないため、
遼寧省公安庁に勤める友人に相談して、上から手を回してもらおうと考えた。しかし相談を受けた友人が
蓋県の公安局に問い合わせたところ、「エッ!そんな警察署は存在しないはずですよ」。かくして本物の警察は、
ようやく「ニセ警察署」の存在に気づいたというわけ。

4 :名無的発言者:2008/05/04(日) 03:14:57
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/9613/yomimono/chinaanarchy2.html
ニセ解放軍、駐屯す♪
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/9613/yomimono/chinaanarchy.html

5 :名無的発言者:2008/05/04(日) 03:26:38
賄賂天国

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